【2026年最新】杉並区の太陽光・蓄電池補助金はいくら?区の上乗せ最大17万円(受付中・9月1日時点の申込率32%)+都で太陽光4kW60万円・蓄電池10kWh105万円|設置業者おすすめも

杉並区の住宅街を背景に太陽光パネルと蓄電池を設置した戸建住宅のイラスト。令和8年度の杉並区の上乗せ(太陽光12万円+蓄電池5万円の最大17万円)と、東京都と合わせた太陽光4kW60万円・蓄電池10kWh105万円の補助金額を示したアイキャッチ画像
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令和8年度の杉並区の太陽光発電・蓄電池補助金の結論を1枚にまとめたカード。杉並区のエコ住宅促進助成は太陽光が1kWあたり4万円・上限12万円、蓄電池が定額5万円(太陽光との接続条件なし)で、施工と支払いの完了後に申請する後払い方式で2027年2月26日必着まで受付中(2026年9月1日時点の申込率32.26%)、東京都の補助金は太陽光が既存住宅1kWあたり15万円・上限45万円、蓄電池が1kWhあたり10万円・上限120万円で、都は契約前の事前申込・区は施工後に申請することを示す
この記事の結論
  • 杉並区は太陽光4万円/kW(上限12万円)・蓄電池定額5万円の上乗せがある区(エコ住宅促進助成)。施工と支払いの完了後に申請する後払い方式で受付中(2027年2月26日必着)。区が公表する申込率は9月1日時点で32.26%(7月21日時点19.78%から42日で12ポイント進行)
  • 東京都の2本と足すと、太陽光3kWで57万円(都45万+区12万)・4kWで60万円・5kWで72万円、蓄電池10kWhで105万円(都100万+区5万。DR参加なら115万円)・12kWhで125万円。セット(4kW+10kWh・DR参加)なら175万円
  • 順序は「都は契約前・区は施工後」。都は契約前の事前申込が必須、区は工事と支払いの完了後に先着で申請。対象は2026年2月1日〜2027年1月31日に設置または工事が完了した機器で、受付は4月10日〜2027年2月26日の1本(期の区切りなし)。2026年10月1日以降の蓄電池の事前申込はSIIの令和8年度登録機器のみ
  • 杉並区の蓄電池助成は太陽光との接続条件がなく、単体設置でも定額5万円(SII登録・3kWh以上のみが要件)。太陽光は3kWで区の上限12万円に達し、4kW以上は区の分が固定。区側に「国・都との合計が助成対象経費を超えたら減額」の規定があるが、都内の相場価格では発動しない(5章)
  • 区は中古・リース機器は対象外、申請者=契約者=支払者が同一人、耐用期間(太陽光17年・蓄電池6年)内は同一世帯で同一種類は1回限り。令和7年度から全機器が事後申請になり、「太陽光と蓄電池の同時設置加算2万円」は廃止済み(古い記事の加算は使えない)
  • 実質負担の目安は太陽光4kW・110万円で50万円、蓄電池10kWh・180万円で65万円、セット290万円で115万円(7章)。杉並区内に拠点を置くマイリフォ掲載業者は浜田山のリケンエナジー(杉並支社)で、青梅街道で西につながる西東京市の省エネタイガーと合わせて「浜田山×西東京の2枚看板」を10-1で紹介。東京都対応48社の調査表は8〜10章で公開

「杉並区の補助金は今からでも間に合う?申込率3割って残りはどれくらい?」
「都と区を足すと、太陽光と蓄電池で結局いくら戻る?」
「区は工事してから申請って本当?順番と書類で失敗しない方法は?」

すぐに杉並区対応の太陽光・蓄電池業者一覧を見る

この記事は、

令和8年度(2026年度)に杉並区の住宅へ太陽光発電・家庭用蓄電池を設置する場合の補助金を、区の制度の現在地(9月1日時点の申込率と残額・受付期間と先着のルール・令和7年度からの変更点)・東京都の補助額(太陽光15万円/kW+加算、蓄電池10万円/kWh+DR加算)・都と区を足した早見表・「都は契約前・区は施工後」の申請順序・実質負担と回収の目安・浜田山と西東京の2社・東京都対応48社の調査結果まで1本にまとめたページです。

区の制度は杉並区公式ページ(手続き案内:2026年9月3日更新版・機器要件ページ・電気自動車用充電設備導入助成ページ)、都の制度はクール・ネット東京の公式ページを、マイリフォ編集部が2026年9月16日時点で確認しています。

先に重要な最新情報を3つ。

1つ目は、杉並区の「エコ住宅促進助成」が令和8年4月10日から受付中で、9月1日時点の申込率が32.26%だということ。7月21日時点の19.78%から42日で12ポイント進み、ペースは春〜夏の1.5倍に上がっています。区は「受付期間内であっても申請が予算枠に達した時点で受付を終了する」と明記しています。

2つ目は、国の「DR家庭用蓄電池事業」(上限60万円)が2026年5月29日で、国のCEV補助金(V2H・外部給電器分)が8月27日で受付を終了したこと。いま杉並区民が使える設備補助は、東京都の2本と区の上乗せの3本に絞られました。

3つ目は、2026年10月1日以降に東京都へ蓄電池の事前申込をする分から、対象機器がSIIの「令和8年度登録済製品」に切り替わること。加えて杉並区の助成は施工と支払いの完了後の申請で、先着順は「書類がすべて揃って受け付けられた日」で決まります。書類集めに時間がかかる事後申請型では、工事が終わってから動き出すと予算到達に間に合わないことがあります。

一方で東京都の関連予算は約1,012億円(前年度約702億円)と過去最大です。

杉並区民にとっては「都は契約前・区は施工後」という順序と、「申込率を見ながら年度後半の予算切れに先回りできるか」の2つが、自己負担額を左右する分かれ道になっています。

30秒でわかる|杉並区で太陽光・蓄電池を設置したら実質いくら?補助金シミュレーション

区市町村で「杉並区」を選び、太陽光の容量と蓄電池の容量を選ぶだけで、東京都の助成を差し引いた「実際に払う金額」の目安が出ます。太陽光のみ・蓄電池のみ・セットを切り替えて比較できます。

杉並区は太陽光4万円/kW(上限12万円)・蓄電池定額5万円の上乗せがあるため、表示される助成額は東京都と杉並区の合算です(区は施工と支払いの完了後に申請・2026年9月1日時点の申込率32.26%。区の蓄電池助成は太陽光との接続条件がなく単体設置でも対象)。

30秒でわかる補助金計算|令和8年度・東京都版東京都の我が家だと、補助金はいくら?

下の項目を選ぶだけで、東京都と区市町村の助成を差し引いた「実際に払う金額」の目安が出ます。設置費用は相場に幅があるため金額はレンジ表示です。
前提:東京都内の既存住宅に設置・令和8年度の制度・税抜ベースの概算。新築は都の単価が異なるため対象外。実際の助成額は見積書の助成対象経費で決まります。

9.8kWh
4.5kW
設置費用の目安(税抜)
東京都・蓄電池助成
東京都・太陽光助成
区市町村の助成
実質自己負担額の目安
    同じ容量で2〜3社を並べると、補助金後の差額がはっきりします

    出典:家庭における蓄電池導入促進事業家庭における太陽光発電導入促進事業(クール・ネット東京)。区市町村分は各自治体の令和8年度の公式ページ・要綱をマイリフォが確認した値です(23区は2026年9月6日確認)。予算に達し次第受付終了になる制度が多いため、申請前に必ず公式ページで受付状況を確認してください。

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    この記事は、太陽光発電アドバイザーの資格を持つマイリフォの編集長田中が監修しています。

    記事の監修者

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    編集長田中

    【保有資格】

    • 太陽光発電アドバイザー

    太陽光発電・蓄電池の比較サイト「マイリフォ」編集長。東京都内の補助金制度・施工業者を徹底調査し、後悔しない設備導入のための情報を発信しています。詳しいプロフィールはこちら

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    1. 【結論】杉並区の太陽光・蓄電池補助金はいくら?区の上乗せ(太陽光4万円/kW・蓄電池定額5万円)は受付中、東京都の「15万円/kW・10万円/kWh」に上乗せ

    令和8年度の東京都太陽光発電補助金は既存住宅が1kWあたり15万円で上限45万円、新築住宅が1kWあたり12万円で上限36万円であることを2枚のカードで示した図解

    まず結論から。

    令和8年度(2026年度)に杉並区の住宅で使える太陽光発電・蓄電池の補助金は、東京都の「家庭における太陽光発電導入促進事業」と「家庭における蓄電池導入促進事業」(いずれも実施:東京都環境公社/クール・ネット東京)の2本と、杉並区の「エコ住宅促進助成」(太陽光4万円/kW・上限12万円、蓄電池定額5万円)の合わせて3本です。区は2026年4月10日から受付中(2027年2月26日必着)で、9月1日時点の申込率は32.26%。国のDR補助金・CEV補助金(V2H分)は受付を終えています。

    制度太陽光発電(既存住宅)蓄電池
    杉並区4万円/kW・上限12万円(IEC加盟の海外認証機関またはJET認証のモジュール・3kWで上限)。受付中(2027年2月26日必着・9月1日時点の申込率32.26%)定額5万円(SII登録機器・3kWh以上。太陽光との接続条件なし=単体設置でも対象)。受付中・施工と支払いの完了後に申請
    東京都3.75kW以下は15万円/kW(上限45万円)、3.75kW超は12万円/kW+加算(陸屋根の架台・防水など)10万円/kWh(DR不参加は上限120万円/戸)+DR加算
    単体では対象外DR補助金は2026年5月29日で受付終了(再開なし)
    ※2026年9月16日時点。区は杉並区公式、都はクール・ネット東京の令和8年度公式ページで確認。

    ポイントは3つあります。

    • 都の単価が手厚い。太陽光は既存住宅のほうが新築より高単価(15万円/kW)、蓄電池は「容量×10万円」というシンプルな計算式で、10kWhなら100万円
    • 「3.75kWの谷」と「12kWhの上限」。太陽光は3kWでも3.75kWでも45万円、4kWなら48万円・5kWなら60万円と再び伸びる(2章)。蓄電池はDR不参加だと12kWhで上限120万円、DR参加で上限が外れる(3章)
    • 杉並区は定額の上乗せがある区。太陽光12万円+蓄電池5万円の最大17万円が都に乗る。蓄電池は単体設置でも対象で、太陽光は3kWで区満額。区側に「国・都との合計が助成対象経費を超えたら減額」の規定はあるが、都内の相場価格では発動しない(5章)。ただし区は「施工・支払完了後」に先着で申請する後払い方式

    杉並区の助成は「受付期間内であっても申請が予算枠に達した時点で受付終了」(同日に集中して予算枠に達した場合は抽選)です。9月1日時点の申込率は32.26%と数字の上では余裕がありますが、7月21日からの42日で12ポイント進んでおり、施工後にしか申請できない制度なので、秋以降に夏の工事分の申請が積み上がると申請時点で予算切れというリスクは構造的に残ります。国のDR補助金も2026年5月29日に予算到達で終了しました。導入を決めているなら、都の事前申込を契約前に済ませ、区は施工・支払完了後すぐに出せるよう書類を整えておくのが鉄則です。

    1-1. 杉並区の補助金の現在地|受付中(2027年2月26日必着)・9月1日時点の申込率32.26%、施工後に申請する後払い・先着、申込率は区が公表

    令和8年度杉並区エコ住宅促進助成(太陽光・蓄電池)の現在地。太陽光4万円/kW(上限12万円)・蓄電池定額5万円の上乗せで、施工と支払いの完了後に申請する後払い・先着方式、受付期間は2026年4月10日から2027年2月26日必着、対象は2026年2月1日から2027年1月31日に設置または工事が完了した機器、予算2億2,656万円に対する申込率は2026年7月21日時点19.78%から9月1日時点32.26%へ進み、予算到達で受付終了(同日集中は抽選)であることを時間軸と申込率ゲージで示した図解

    「杉並区の補助金は今からでも間に合うの?申込率3割って、残りはどれくらい?」という疑問に、区公式の情報で答えます。

    杉並区には、太陽光発電・蓄電池などの再生可能エネルギー機器と、窓の断熱改修・遮熱塗装・高効率給湯器などの省エネ対策を助成する「エコ住宅促進助成」(正式名称:杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成)があります。太陽光は1kWあたり4万円(上限12万円)、蓄電池は定額5万円で、太陽光の4万円/kWは23区の定額上乗せ(おおむね2万〜10万円/kW)の中では中位、蓄電池は容量にかかわらず定額という珍しい設計です。助成額は1,000円未満切り捨てで計算されます。

    区公式ページ(2026年9月3日更新)によると、令和8年度の受付は4月10日に始まり、2026年9月16日時点で受付中(2027年2月26日必着)。区は予算と申請状況を数字で公表しており、9月1日現在の申込率は32.26%(申請受付累計7,308万9,000円・残額1億5,347万1,000円)。7月21日時点の19.78%から42日で約12ポイント進みました。受付期間内であっても申請が予算枠に達した時点で受付終了、同日に集中して予算枠に達した場合は抽選になることがあります。

    時点(区公式の公表値)申請受付累計残額申込率
    令和8年度予算2億2,656万円
    2026年7月21日現在4,480万8,000円1億8,175万2,000円19.78%
    2026年9月1日現在(9月3日更新)7,308万9,000円1億5,347万1,000円32.26%
    ※出典:杉並区公式「【エコ住宅促進助成】手続き案内(令和8年度)」の「予算」欄(2026年9月3日更新)。7月21日の値は同ページの前回公表値。

    ペースを試算すると、4月10日〜7月21日の102日間は月あたり約1,318万円、7月21日〜9月1日の42日間は月あたり約2,020万円と、夏に入って申請ペースが1.5倍に上がっています。残額1億5,347万円を月2,020万円で割ると約7.6か月=単純計算では2027年4月ごろで、締切の2月26日までは持つ計算です。ただし杉並区の助成は施工後にしか申請できないため、夏〜秋に工事した家庭の申請が秋から冬にかけて集中し、ペースはさらに上がるのが通例です。「工事が終わってから書類を集める」では、書類が揃った頃に受付が終わっている可能性があります。

    項目令和8年度の日程・状況(2026年9月16日時点)
    申請受付期間2026年4月10日(金)〜2027年2月26日(金)必着。期の区切りはなく1本の受付期間。受付中
    対象となる機器2026年2月1日(日)〜2027年1月31日(日)の間に「設置」または「工事」が完了した機器
    予算の状況予算2億2,656万円。9月1日時点の申込率32.26%(7月21日時点19.78%)
    終了条件受付期間内でも申請が予算枠に達した時点で受付終了。先着で、同日に集中して予算枠に達した場合は抽選になることがある
    令和7年度からの変更全機器が事後申請に統一・蓄電池は定額5万円に変更・太陽光と蓄電池の同時設置加算2万円は廃止
    審査・入金申請受付から振り込みまで2〜3か月程度(申請者本人宛に交付決定通知書→指定口座へ振込)
    ※出典:杉並区公式「【エコ住宅促進助成】手続き案内(令和8年度)」(2026年9月3日更新)・「7年度からのエコ住宅促進助成等の変更点」。

    つまり2026年9月16日時点では、区の上乗せは申請できます。ただし杉並区の補助は「工事・支払完了後」に必要書類を揃えて申請する後払い・先着方式で、東京都の「契約前の事前申込」とは型が真逆です。都の事前申込を先に済ませて工事を進め、完了後すぐに区へ出せるよう、契約の段階で業者と書類一式を共有しておく組み方が基本になります(4章・6章)。

    制度の中身は次のとおりです。太陽光・蓄電池のほかに、エコキュート・エネファーム・遮熱塗装・窓の断熱改修・雨水タンクなどのメニューがあり、EV充電設備(V2H)は別制度で助成されます(1-3)。

    対象機器主な要件助成額(1,000円未満切り捨て)耐用期間
    太陽光発電システム国際電気標準会議(IEC)のIECEE-PV-FCS制度に加盟する海外認証機関、または一般財団法人電気安全環境研究所(JET)による太陽電池モジュール認証を受けたもの。未使用品・リース品でないこと太陽電池モジュール全体の公称最大出力1kWあたり4万円・限度額12万円(3kWで上限)17年
    定置用リチウムイオン蓄電池一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)に補助対象機器として登録されたもので、蓄電容量が3kWh以上であること。太陽光やエネファームとの接続条件はなく、単体設置でも対象。未使用品・リース品でないこと定額5万円6年
    ※出典:杉並区公式「【エコ住宅促進助成】太陽光発電システム・定置用リチウムイオン蓄電池等」(2026年7月13日更新)・手続き案内。

    見落としやすいのが耐用期間のルールです。耐用期間内は、同一世帯で同一種類の対象機器の助成金を申請できません。たとえば昨年度に蓄電池で助成を受けた世帯は、今年度に蓄電池を増設しても区の申請はできず(蓄電池は6年)、太陽光の載せ替えは17年待つ必要があります。過去に助成を受けた機器の耐用期間が経過していれば再申請できます。太陽光と蓄電池は「種類が違う」ので、昨年太陽光・今年蓄電池という申請は問題ありません。

    申請者の要件は、機器が未使用品でリース品ではないこと、機器ごとの導入要件を満たすこと、申請者・契約者・支払者が同一人であること(振込口座も申請者本人名義に限る)、2027年2月26日までに必要書類をすべて揃えて提出すること、同一世帯につき同一種類の機器は1回限りであること。虚偽その他不正の手段で交付決定を受けたと認められた場合は、助成金の一部または全額の返還を求められます。

    項目令和8年度の要件・実務(区公式より)
    申請対象者①自ら居住する区内住宅に設置した区民 ②区内の建物を所有し、その建物に設置した区民(導入先に居住しない区民=賃貸オーナー等。建物の不動産登記の現在事項証明書が追加で必要) ③代表者が区内在住の区内中小企業者 ④分譲マンション共用部に導入した管理組合・管理者 ⑤医療法人・社会福祉法人・学校法人 ⑥町会・自治会・商店街組合等。賃貸の借主は原則対象外(所有者が申請)
    申請のタイミング工事と支払いの完了後に、必要書類一式を環境課温暖化対策係(区役所西棟7階・〒166-8570 阿佐谷南1-15-1)へ窓口または郵送で提出。郵送は記録の残る方法(レターパック・特定記録・簡易書留等)で、封筒に「エコ住宅促進助成申請書類在中」と記載。不備書類は返送されず再提出になるため、控えを手元に残す
    代理申請施工者・販売店などによる手続代行が可能。申請書兼請求書に代行者を定める記載をする。代行者が複数件をまとめて出す場合は1申請ごとにクリアファイルに入れて混ざらないようにする
    共通の提出書類申請書兼請求書(第1号様式・振込口座は本人名義)・工事概要(第2号様式)・完了報告書(第2号の2様式・施工者が記入)・杉並区在住が確認できる本人確認書類の写し(マイナンバーカード表面・運転免許証・住民票等。住所が手書きの社会保険証・パスポートは不可)・領収書の写し(全額支払い・宛先が申請者のフルネーム)・助成対象経費の内訳が確認できる書類(見積書・領収内訳書等)・パンフレット・カタログの写し・国・都の助成金を申請する場合は交付予定額が確認できる書類の写し(交付決定通知・計算シート・申請ポータル画面のコピー等)
    太陽光の追加書類第三者機関の証明(IEC加盟の海外認証機関の認証、またはJETPVm認定製品リストの該当部分)・出力対比表(メーカー系以外は梱包の製造番号の写しも)・電力需給契約の書類(接続契約のご案内・電力需給契約申込書等)・パネル配置図面(型式と枚数)・設置後のカラー写真(全パネルが写り枚数が判別できるもの・撮影日を記載)・パワーコンディショナーのカラー写真
    蓄電池の追加書類SII適合品であることが分かる書類(ZEH補助事業サイトの蓄電システム登録済製品一覧の該当部分を印刷)・保証書の写し(日付・申請者氏名・型式の記載があるメーカー発行のもの)・機器本体の設置後カラー写真・本体の型式表示部分のカラー写真(いずれも撮影日を記載)
    記入・写真の注意修正液・消せるボールペン・鉛筆は不可(修正は二重線)。書類はすべてA4サイズ(写真はA4用紙に貼付)。申請書類は区の記載順に並べる(申請の手引きがチェックシートを兼ねる)。申請書類は令和8年4月1日以降に公開された様式(ファイル名が「r8」で始まるもの)を使い、電子印鑑は不可
    助成対象経費の定義機器本体および関連部材の購入費用と、設置等に最小限要する工事費の合計(消費税除く)。申請代行費・保証費・諸経費等は対象外。エネルギーマネジメント機器費・IoT関連機器費は「助成対象機器の関連部材として機能する場合のみ」対象
    国・都との併用併用可。ただし助成金額の合計が助成対象経費を超えないこと(超える場合は区の助成が減額)。併用が禁止されている助成金もあるため併用先にも確認。クール・ネット東京が「手続き代行者への措置」で対象外とした事業者は、都の代行者・施工事業者として使えない
    交付までの流れ工事・支払い→区へ交付申請(郵送・持参)→受付・審査→交付決定通知書(申請者本人宛)→助成金の支払い(受付から2〜3か月程度)
    ※出典:杉並区公式「手続き案内(令和8年度)」「太陽光発電システム・定置用リチウムイオン蓄電池等」「申請書サービス」(2026年9月16日確認)。問い合わせは環境部環境課温暖化対策係(03-5307-0672)。

    区は公式ページの「その他」で、「執拗に契約を急がせる業者には注意し、紹介された業者だけでなく複数の販売店から見積りをとる」ことと、太陽光パネルの反射光(北面設置などで近隣に反射光が差す可能性)や不要電波(無線通信への影響)について施工業者と確認することを求めています。相見積もりは区の推奨でもある、と覚えておいてください。

    手続きの全体像は「都は契約前・区は施工後」の二段構えです。都の事前申込を契約前に出し、設置と支払いを終えてから、都の交付申請と区の申請を進めます(申請の流れは4章・6章)。

    参考:【エコ住宅促進助成】手続き案内(令和8年度)(杉並区公式・2026年9月3日更新)

    参考:【エコ住宅促進助成】太陽光発電システム・定置用リチウムイオン蓄電池等(杉並区公式・導入要件と必要書類)

    参考:7年度からのエコ住宅促進助成等の変更点(杉並区公式)

    1-2. 都と区を足すといくら?|杉並区の定額上乗せ早見表(太陽光3〜6kW・蓄電池5〜16.4kWh)

    東京23区のうち蓄電池補助の区独自上乗せがある区は18区、上乗せがない区は5区であることを円グラフとアイコンで示した図解

    東京23区の多くには区独自の上乗せがあり、杉並区もその1つです。杉並区の上乗せは定額型で、太陽光は「出力×4万円」が3kWで上限12万円に達し、蓄電池は容量にかかわらず定額5万円です。「太陽光は3kWで区満額・蓄電池は容量を問わず5万円」と覚えておくと分かりやすく、それ以上は区の分が固定になり、伸びるのは都の分だけというのが杉並の早見表の読み方です。

    太陽光の容量設置費の例(税抜)東京都杉並区(4万円/kW)合計実質負担
    3kW100万円45万円12万円(上限)57万円43万円
    4kW130万円48万円12万円(上限)60万円70万円
    5kW150万円60万円12万円(上限)72万円78万円
    6kW180万円72万円12万円(上限)84万円96万円
    蓄電池の容量設置費の例(税抜)東京都(DR不参加)杉並区(定額)合計実質負担
    5kWh120万円50万円5万円(定額)55万円65万円
    7kWh160万円70万円5万円(定額)75万円85万円
    10kWh200万円100万円5万円(定額)105万円95万円
    12kWh230万円120万円(上限)5万円(定額)125万円105万円
    16.4kWh300万円120万円(上限)5万円(定額)125万円175万円
    ※区は太陽光4万円/kW(上限12万円)・蓄電池定額5万円(SII登録・3kWh以上)、助成額は1,000円未満切り捨て。都は「容量×単価」と「助成対象経費(区の補助を差し引いた額)」の小さいほうが上限ですが、上の価格例では控除は発生しません(5章)。蓄電池はDR実証に参加すると上限120万円が外れ、加算10万円が乗ります(3章)。

    本記事の7章と同じ価格で見ると、太陽光4kW・110万円は都48万円+区12万円で実質負担50万円、蓄電池10kWh・180万円(DR参加)は都110万円+区5万円で65万円、セット290万円は助成175万円で115万円です。

    区の上乗せは「太陽光12万円+蓄電池5万円=最大17万円」と覚えておけば十分です。区は3kWで上限なので、都の「3.75kWの谷」(3kWでも3.75kWでも都は45万円)は区込みでも57万円で横ばいのまま、4kWで60万円と順当に増えます。容量の判断は都の「3.75kWの谷」(2章)と「12kWhの上限」(3章)、そして屋根に載せられる最大容量で決めてください。

    注意したいのは区は後払いだという点です。区の分は工事と支払いを終えてから申請するため、いったん全額(都の分も含めて)を立て替えます。受付は先着で予算到達の時点で止まるので、完了後すぐに出せるよう書類を揃えておきましょう(1-1)。

    1-3. 杉並区の他のメニューとV2H・パワコン更新|エコキュート・エネファーム5万円、遮熱塗装・断熱改修は上限15万円、V2Hは別制度「EV充電設備導入助成」で上限10万円

    太陽光・蓄電池と同じ「エコ住宅促進助成」の中に、給湯器・遮熱塗装・窓の断熱改修などのメニューがあります。給湯器の交換や外壁塗装を同時に検討している家庭は、あわせて確認しておきましょう(機器ごとに申請でき、耐用期間内は同一種類1回)。

    設備主な要件助成額(1,000円未満切り捨て)耐用期間
    エコキュート・ハイブリッド給湯器未使用品・リース品でないこと(要件の詳細は区の該当ページ)定額5万円6年
    家庭用燃料電池(エネファーム)同上定額5万円6年
    強制循環式ソーラーシステム/自然循環式太陽熱温水器一般財団法人ベターリビングのBL部品認定を受けたもの集熱器面積1㎡あたり2万円(上限6万円)/1万円(上限2万円)15年
    高日射反射率塗装(屋根・外壁)〔既存住宅のみ〕助成対象経費(税抜)ベース経費の20%・屋根と外壁合わせて上限15万円10年
    窓等断熱改修(ガラス交換・内窓・外窓・ドア)〔既存住宅のみ〕外皮に接する既存窓・ドアの改修。サイズ区分ごとの定額(ガラス1枚2,000〜4,000円・内窓/外窓1か所4,000円〜1万円・ドア1か所1万〜1万3,000円)合わせて上限15万円10年
    断熱材〔既存住宅のみ〕/断熱フィルム〔既存住宅のみ〕助成対象経費(税抜)ベース経費の20%・上限15万円/経費の50%・上限4万円10年/なし
    雨水タンク/節水シャワーヘッド〔既存住宅のみ〕同一世帯で1回限り本体価格(税抜)の50%・上限2万円/定額3,000円なし
    V2H・EV充電設備(別制度:杉並区電気自動車用充電設備導入助成)次世代自動車振興センターが補助対象設備として指定する未使用の設備。V2Hを含む。同一申請者1回・事後申請(受付4月10日〜2027年2月26日必着)機器本体価格の1/4とセンターの補助金交付上限額(V2HはセンターのV2H充放電設備補助金交付額)の低いほう+工事費(上限1万円)。普通充電設備(10kW未満)は上限10万円・急速充電設備は上限50万円8年
    パワーコンディショナの更新区のメニューなし。既設太陽光のパワコン交換は東京都の更新費用助成(1/2・上限10万円・事後申請)で(4-1)
    ※出典:杉並区公式「手続き案内(令和8年度)」対象機器一覧・「杉並区電気自動車用充電設備導入助成(令和8年度)」(2026年6月25日更新)。EV充電設備助成は都の「戸建住宅向け充電設備導入促進事業」との併用不可。集合住宅の共用部は管理組合・管理者が同じ制度で申請でき、集合住宅・事業所のLED照明は別制度「LED照明機器切替助成」。

    率型のメニュー(遮熱塗装・断熱材・断熱フィルム)で効いてくるのが「助成対象経費」の定義です。区は機器本体・関連部材と設置に最小限要する工事費(税抜)だけを対象とし、申請代行費・保証費・諸経費は含めません。太陽光・蓄電池は定額なので影響しませんが、塗装や断熱改修と同時に頼むなら見積書の内訳は明細で出してもらいましょう。

    屋根に太陽光を載せられない家の「もうひとつの入り口」

    東京都の蓄電池助成の要件は「太陽光発電の設置」または「再生可能エネルギー電力メニューの契約」です。北向きの屋根や狭小地などで太陽光を設置できない戸建でも、再エネ電力プランに切り替えれば都の蓄電池助成の対象になり得ます。杉並区の蓄電池助成は太陽光との接続条件がなく「SII登録・3kWh以上」だけが要件なので、再エネ切替ルートでも都と区の両方を受けられる可能性があります(区の申請には国・都の交付予定額が確認できる書類を添えます)。杉並区には切り替え自体への区の助成はありません。

    V2Hは、国のCEV補助金(V2H分)が2026年8月27日で受付を終了したため、いまは東京都のV2H助成(対象経費の1/2・上限50万円。太陽光の設置とEV・PHEVの所有など増額要件を満たすと10/10・上限100万円)と、杉並区の電気自動車用充電設備導入助成(普通充電設備は上限10万円)の2本です。区の助成額は「本体価格の1/4」と「センターのV2H交付額」の低いほうに工事費上限1万円を足す計算で、区公式には都の「戸建住宅向け充電設備導入促進事業」との併用不可が明記されています。都のV2H普及促進事業との併用可否は明記がないため、V2Hで区の助成も使うなら環境課温暖化対策係に確認してください。都のV2H助成は二世帯住宅が対象外で、契約前の事前申込が必要な点は太陽光・蓄電池と同じです(5-1参照)。

    参考:令和8年度 戸建住宅におけるV2H普及促進事業(クール・ネット東京)

    参考:杉並区電気自動車用充電設備導入助成(令和8年度)(杉並区公式)

    2. 東京都の太陽光補助金|既存15万円/kW・上限45万円、「3.75kWの谷」と陸屋根の加算

    既存住宅の東京都太陽光補助金は3kWと3.75kWがどちらも上限45万円で頭打ちになる一方、3.75kWを超えると4kWで48万円、5kWで60万円と容量に比例して伸びる逆転現象を棒グラフで示した図解

    都の太陽光補助金の基本額は、新築住宅か既存住宅かで単価が異なります。杉並区の住宅の多くは既存住宅に該当します。

    住宅区分出力補助単価・上限
    既存住宅3.75kW以下15万円/kW(上限45万円)
    既存住宅3.75kW超50kW未満12万円/kW(助成対象経費が上限)
    新築住宅3.6kW以下12万円/kW(上限36万円)
    新築住宅3.6kW超50kW未満10万円/kW(助成対象経費が上限)
    ※出典:クール・ネット東京「令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業」。いずれも助成対象経費(機器費・工事費等から国・他自治体の補助金額を差し引いた額)が上限です。

    杉並区は太陽光に4万円/kW(上限12万円)の定額上乗せがあるため、受給額は東京都の「出力×単価」+杉並区(3kW以上は12万円で固定)で見当がつきます。都と区を足した容量別の合計は1-2の早見表にまとめたので、ここでは都の額だけを既存住宅の容量別に試算します。

    設置容量計算式補助額(既存住宅)
    2.5kW2.5×15万円37.5万円
    3kW3×15万円45万円(上限到達)
    3.5kW3.5×15万円=52.5万円45万円(上限適用)
    3.75kW3.75×15万円=56.25万円45万円(上限適用)
    4kW4×12万円48万円
    5kW5×12万円60万円
    6kW6×12万円72万円
    ※いずれも助成対象経費が上限です。端数処理等の詳細は公式の交付要綱をご確認ください。

    注目してほしいのが「3.75kWの境界」で起きる逆転現象です。3.75kW以下は単価15万円/kWですが上限45万円で頭打ちになるため、3kWでも3.5kWでも3.75kWでも受給額は45万円。ところが3.75kWを超えると単価は12万円/kWに下がる代わりに上限の縛りがなくなり、4kWなら48万円、5kWなら60万円と容量に比例して伸びていきます。

    「あと0.5kW載せられる屋根なのに3.75kWで止めた」というプランは、数万円〜数十万円の取りこぼしかもしれません。屋根面積に余裕がある既存住宅は、4kW超のプランも必ず比較検討しましょう(実質負担での比較は7章)。

    2-1. 基本額に上乗せできる「加算」|陸屋根なら架台+防水のダブル加算

    既存住宅の陸屋根に太陽光を設置する場合、基本額12万円/kWに架台設置加算10万円/kWと防水工事加算18万円/kWが上乗せされ、1kWあたり最大40万円規模の助成になる仕組みを積み上げ図で示した図解
    加算の種類金額対象
    架台設置加算既存戸建住宅10万円/kW、既存・新築の集合住宅20万円/kW陸屋根等に架台を設置する場合(材料費・工事費が上限。新築戸建は対象外)
    防水工事加算18万円/kW既存住宅の陸屋根で防水工事を行う場合(材料費・工事費が上限)
    機能性PV加算最大10万円/kW防眩型など機能性の認定条件あり(令和8年度の区分は公式で要確認)
    災害補償・故障補償等への加入費7,000円/契約補償等に加入する場合

    既存戸建の陸屋根に5kWを架台設置し防水工事も行うケースでは、基本額60万円+架台最大50万円+防水最大90万円で計算上の上限は200万円(架台・防水は実際の材料費・工事費が上限)。集合住宅は架台加算が20万円/kWとさらに手厚く、管理組合による屋上太陽光の導入では大きな追い風になります(6-2参照)。

    屋根形状・住宅タイプごとに使える加算が変わるため、見積もり時に「架台・防水・機能性PVの加算は適用できますか?」と必ず確認してください。この一言を知っているかどうかで、受給額が数十万円変わることがあります。

    参考:令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業(クール・ネット東京)

    3. 東京都の蓄電池補助金|10万円/kWh・上限120万円とDR加算、太陽光なしでも使える要件

    令和8年度の東京都蓄電池補助金は蓄電容量1kWhあたり10万円、DR実証に参加しない場合の上限は120万円であることを大きな文字で示した図解
    区分補助単価上限額
    蓄電池パッケージ(新規設置)10万円/kWhDRに参加しない場合120万円/戸
    蓄電池ユニット増設6万円/kWhDRに参加しない場合72万円/戸
    DR加算(EMS・IoT機器を新規設置)15万円/台
    DR加算(EMS・IoT機器の新規設置なし)10万円/台
    災害補償・故障補償等への加入費7,000円/契約
    ※出典:クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」。助成額は助成対象経費(機器費・工事費等)から国および他自治体の補助金額を差し引いた額を超えません。

    都の蓄電池助成を受けるには、太陽光発電を設置している(同時設置を含む)か、再生可能エネルギー電力メニューを契約していることが要件の1つです。太陽光を載せられない家の入り口は1-3で解説しています。

    令和8年度は補助単価が12万円/kWh→10万円/kWhに下がる一方、DR加算はEMS・IoT機器の新規設置で15万円/台に増えました(変更点の詳細は東京都の蓄電池補助金の完全ガイド)。

    蓄電容量10kWhで100万円、12kWhで上限の120万円、DR実証に参加すると15kWhで165万円になる東京都蓄電池補助金の容量別受給額を棒グラフで示した図解

    杉並区は蓄電池に定額5万円の上乗せがあるため、受給額は「容量×10万円」+DR実証へ参加する場合の加算+杉並区の5万円(容量にかかわらず定額・単体設置でも対象)で見当がつきます(都と区を足した早見表は1-2)。

    蓄電容量DR不参加(上限120万円)DR参加(EMS・IoT機器の新規設置なし)DR参加(EMS・IoT機器を1台新規設置)
    5kWh50万円60万円65万円
    7kWh70万円80万円85万円
    10kWh100万円110万円115万円
    12kWh120万円(上限)130万円135万円
    16kWh120万円(上限)170万円175万円
    ※DR参加時は上限120万円が外れ、「容量×10万円+DR加算10万円+新規設置するEMS・IoT機器の台数×5万円」で計算。いずれも助成対象経費(税抜・他の補助金控除後)が上限で、災害補償等の加入費7,000円/契約は別途。

    DR(デマンドレスポンス)とは、電力の需給がひっ迫したときに電力会社側からの要請で蓄電池の充放電を調整する仕組みです。実証に参加する場合は、交付申請(実績報告)の前までにDR実証の契約を済ませておく必要があります。12kWhで見ると、DR不参加なら120万円、DR参加なら130万円、EMS・IoT機器を新規に1台入れれば135万円です。

    表の数字は「制度上の上限」です。実際の交付額は設置価格(税抜)との比較で決まるため、価格を抑えた案件ほど工事価格側が上限になります(検算は7章)。

    参考:令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(クール・ネット東京)

    4. 受付スケジュールと「期限の3層構造」|10月1日のSII切替・設置済みならパワコン更新助成

    令和8年度の東京都太陽光補助金は2026年5月29日に事前申込の受付を開始し、6月30日から交付申請兼実績報告を受け付け、事業の実施期限は2029年3月30日であることを時間軸で示した図解。予算上限に達した時点で受付終了
    項目太陽光蓄電池
    事前申込2026年5月29日受付開始(契約前に行う。有効期限は受付日から1年)同左
    交付申請兼実績報告2026年6月30日受付開始(設置完了後)同左
    設置・実施期限事業の実施期限は2029年3月30日対象機器の設置期間は2026年4月1日〜2029年3月30日
    10月1日の切替2026年10月1日以降の事前申込は、SIIの令和8年度登録済製品のみが対象(4月1日〜6月30日に契約が完了した案件を除く)
    4〜6月契約の特例2026年4月1日〜6月30日に契約した案件は、事前申込前の契約でも対象(手引きで確認)同左
    終了条件予算上限に達した時点で受付終了同左
    ※出典:クール・ネット東京 令和8年度「家庭における太陽光発電導入促進事業」「家庭における蓄電池導入促進事業」。

    「2029年まで制度があるなら急がなくていい」は早計です。期限は①事業全体の実施期限(2029年3月30日)/②年度ごとの受付期間(年度が替わると単価・要件が見直される)/③予算上限による早期終了(予測不能)の3層でできています。蓄電池の単価は令和7年度の12万円/kWhから令和8年度は10万円/kWhへ下がっており、太陽光の「既存15万円/kW」が来年度も続く保証はありません。

    杉並区は「都は契約前(事前申込)・区は施工と支払いの完了後(後払い申請)」の二段構えで、区の着工前申請はありません。順序は「都の事前申込→契約・設置・支払い→都の交付申請兼実績報告→区へ申請」。区の受付は2026年4月10日から2027年2月26日(必着)までの1本で、対象は2026年2月1日〜2027年1月31日に設置または工事が完了した機器。期の区切りはありませんが、先着で予算到達の時点で終わるため、完了したら月をまたがずに出すのが基本です(1-1・6章)。

    4-1. 設置済みの方へ|パワーコンディショナ更新に1/2・上限10万円の助成

    既設の太陽光を使い続けるためのパワーコンディショナ交換費用に東京都が2分の1・上限10万円を助成し、事前申込は不要で工事後に申請でき、2023年1月31日以降の交換なら遡って申請できる可能性があることを示した図解

    「うちはもう太陽光を載せてるから関係ない」という方にこそ知ってほしいのが、東京都の「太陽光発電システムに係るパワーコンディショナ更新費用助成事業」です。パワコンの寿命は一般に10〜15年程度で、2010年代前半に設置した家庭はちょうど交換時期。交換費用の相場は工事費込みで20万〜40万円程度が目安なので、上限10万円の助成はインパクトが大きいです。

    項目内容
    助成額助成対象経費(機器費・工事費、消費税除く)×1/2。上限10万円/台。災害補償等への加入費7,000円/契約も対象
    受付期間2026年6月30日〜2027年3月31日
    対象となる更新設置期間2023年1月31日〜2029年3月30日
    主な要件既設太陽光の継続利用が目的/未使用のパワコン/既設モジュールがJETPVm認証相当等/発電電力を住宅で使用
    申請方式交付申請兼実績報告方式(事前申込は不要)。電子申請。金融機関発行書類等による申請者確認あり
    ※出典:クール・ネット東京「太陽光発電システムに係るパワーコンディショナ更新費用助成事業」。

    太陽光本体の補助金と違って事前申込が不要な事後申請方式で、対象期間は2023年1月31日まで遡ります。「一昨年パワコンを交換したけど、そんな助成知らなかった」という方も、要件を満たせば今から申請できる可能性があります。既設の太陽光に蓄電池を後付けする場合は、3章の蓄電池助成(既設太陽光があれば要件を満たす)と組み合わせられます。

    5. 補助金の併用ルール|杉並区は「区側にも減額規定がある」が相場では効かない、控除が効く例外、都175万円+区17万円、V2H

    東京都の太陽光補助金と蓄電池補助金や区市町村の上乗せは併用できるが、同じ太陽光設備への東京都の重複助成はできないことを◯と✕の記号で示した図解

    複数の補助金を並べると、つい単純に足し算したくなります。しかし実際の交付額は控除ルールで決まります。東京都の助成額は、次の2つを比べて小さいほうが採用されます。

    設備①助成対象経費②助成額
    太陽光(機器費+工事費)-国および他の地方公共団体からの補助金(税抜)発電出力×単価(+加算)
    蓄電池(蓄電池機器費+工事費+IoT機器費+IoT工事費)-国および他の地方公共団体からの補助金(税抜)蓄電容量×10万円+加算額

    注目すべきは①の「他の地方公共団体からの補助金」という部分です。ここには区市町村の助成が含まれます。区から助成を受けると、その分だけ都の助成対象経費が目減りするため、価格を抑えた案件ほど「区と都の単純合算」からズレていきます。

    ⭐杉並区民にとっての「減らない上乗せ」と、区側にもある減額規定の正体

    杉並区の上乗せは定額(太陽光12万円・蓄電池5万円が上限)なので、①の控除項目に入る区の助成が小さく、都の計算式はほぼそのまま効きます。太陽光4kWなら経費が60万円未満、3kWなら57万円未満、蓄電池10kWhなら105万円未満(DR参加は115万円未満)の案件だけ、都の交付額が「容量×単価」より減ります。都内の相場(7章)では起きない水準です。

    控除が効く実例を1つ。仮に太陽光3kWを50万円(約17万円/kW・相場の下限を大きく下回る仮定)で契約できた場合、区は12万円、都の助成対象経費は50万円−12万円=38万円になるので、都の交付額は上限の45万円ではなく38万円です。都と区の合計は経費の全額(50万円)で頭打ちになります。「控除で損をする」のではなく「経費の全額を超えては出ない」というだけです。

    区の側にも同じ趣旨の規定があります。杉並区は「国、都及びその他の機関等の助成金と併用できる。ただし助成金額の合計が助成対象経費を超えないこと。超える場合は助成金が減額される」と明記しており、区への申請時には国・都から交付される予定助成金額が確認できる書類(交付決定通知・計算シート等)の写しを添えます。文京区の総額キャップと同じ「経費の全額が天井」型で、都側の控除と区側の減額はどちらも「合計が経費を超えない」ための規定なので、着地は同じです。相場価格では都45万+区12万=57万円が3kWの経費(100万円前後)を超えることはなく、実務上は減額されません。

    もう1つ覚えておきたいのが定額型の利点です。区の助成が「経費の20%」のような率型の区では、相見積もりで値引きすると区の助成も減りますが、杉並区の定額は値引きしても減りません。値引き分がそのまま実質負担の減少になるので、相見積もりをためらう理由はありません。区公式が「複数の販売店から見積りを」と呼びかけているとおり、杉並区では設置価格を抑えることが実質負担を左右します。

    組み合わせ併用可否ポイント
    東京都の太陽光 × 東京都の蓄電池併用可別設備のため両方に申請できる。セット導入の王道(5-1)
    太陽光・蓄電池 × 杉並区の上乗せ併用可(区公式「国、都及びその他の機関等の助成金と併用することができます」)区の分だけ都の助成対象経費が目減りし、区側も「助成金額の合計が助成対象経費を超える場合は減額」と明記。ただし杉並の定額(太陽光12万円・蓄電池5万円)は小さく、都内の相場では都・区どちらの控除も発動しない。区への申請時に国・都の交付予定額が確認できる書類の写しが必要
    太陽光・蓄電池 × 東京都のV2H助成併用可太陽光+EV所有ならV2Hの増額助成(10/10・上限100万円)の条件も満たせる。国のCEV補助金(V2H分)は2026年8月27日で受付終了
    家庭における太陽光 × 東京ゼロエミ住宅の太陽光助成併用不可同一設備への都の重複助成は不可。新築でゼロエミ認証を取るならどちらか選択
    家庭における太陽光 × 初期費用ゼロ事業併用不可リース・PPAを使う場合は事業者経由の助成に一本化される(6-2参照)
    国のDR蓄電池補助 × 東京都の蓄電池(受付終了)国DRは2026年5月29日で終了。新規の併用は不可
    ※各制度の要綱にもとづく整理です。個別の適用可否はクール・ネット東京の窓口でご確認ください。
    • 都・公社の他の同種助成との重複は不可(太陽光と蓄電池のように設備が違えば別枠)
    • 施工業者からのキャッシュバックやポイント還元があった場合、その分は助成対象経費から除外される
    • 助成対象経費は税抜で計算する。見積書の税込総額で暗算すると数万円ずれる
    • 令和8年度から、実績報告時に金融機関発行の証明書等の提出が必須になった。振込の控えは必ず保管する

    太陽光と蓄電池を1台で制御するハイブリッド型パワーコンディショナの費用は「蓄電池→V2H→太陽光」の優先順でいずれか1つの制度にのみ計上できるルールです。見積内訳の振り分け方で受給総額が変わることがあるため、セット導入の方は業者に計上先を確認しましょう。

    5-1. 王道は「太陽光×蓄電池」のセット導入|都だけで最大175万円、V2Hは太陽光+EVで10/10

    令和8年度の東京都で最も費用対効果が高い組み合わせは、太陽光×蓄電池のセット導入です。昼に発電した電気を蓄電池に貯めて夜使うことで買電量を最小化でき、補助金も太陽光と蓄電池の両方を満額で受給できます。3.75kW以下の上限45万円と、12kWh・DR参加の130万円を合わせると175万円が視野に入り、4kW以上を載せられる屋根ならさらに上振れします。太陽光を載せると、蓄電池助成の要件(太陽光の設置または再エネ電力メニューの契約)も自動的に満たせます。

    EV・PHEVをお持ちなら、都の「戸建住宅におけるV2H普及促進事業」も選択肢です。通常は対象経費の1/2・上限50万円ですが、太陽光発電(50kW未満)の設置とEV・PHEVの所有など増額要件を満たすと10/10・上限100万円になります。国のCEV補助金(V2H・外部給電器分)は2026年8月27日に交付申請の受付を終了したため、これから申し込む方は都の助成だけで資金計画を立ててください(車両分のCEV補助金は継続中)。二世帯住宅は同事業の対象外です。詳細は国の太陽光・蓄電池・V2H補助金の完全ガイドクール・ネット東京のV2H公式ページでご確認ください。

    6. 申請方法と流れ|「契約前の事前申込」と、杉並区で業者に聞く3項目

    東京都の太陽光補助金は契約前の事前申込が必要で、事前申込・契約と設置・実績報告・振込の4ステップで進むことと、パワーコンディショナ更新助成だけは事後申請であることを流れ図で示した図解

    補助金で最も多い失敗は金額の勘違いではなく、「申請前に契約してしまった」という順番の間違いです。

    太陽光も蓄電池も「原則、契約前に事前申込」が必要です。工事契約を先に結んでしまうと助成対象外になりかねません。一方、4-1のパワコン更新助成は事前申込不要の事後申請方式。同じ制度群でも手続きの型が真逆なので、混同しないよう注意してください。

    ステップ内容ポイント
    ①業者選定・見積もり複数社から見積もりを取得。太陽光は載せられる最大容量と加算の適用可否、蓄電池はSII登録機器(10月以降は令和8年度登録)の取扱いを確認この段階では契約しない。見積内訳を制度別に振り分けられる業者を選ぶ
    ②事前申込クール・ネット東京へ電子申請(2026年5月29日受付開始)。受付番号が発行される契約前に必ず行う。杉並区の補助は施工・支払完了後の後払い申請なので、区側の着工前申請はない。区の申請書類(完了報告書は施工者が記入・パネル枚数が判別できる設置後写真・パワコンの写真・電力需給契約の書類・JETまたはIEC認証の写し、蓄電池はSII登録の写しと保証書・型式表示部分の写真)は業者と事前に段取りを決めておく
    ③契約・設置工事事前申込後に業者と契約し、設置設置期間は2029年3月30日まで。DR参加は交付申請までにDR実証契約。支払いの控えは実績報告で必要
    ④交付申請兼実績報告設置完了後に申請(2026年6月30日受付開始)設置写真・契約書・金融機関発行の証明書等を添付。事前申込の受付日から1年以内
    ⑤審査・交付決定・振込書類審査を経て指定口座へ振込公式に一律の振込時期は示されていない。全額立替え前提で資金計画を

    申請前に、対象要件の最終確認も。特に重要なのは次の4つです。

    • 未使用品であること:中古パネル・中古蓄電池は対象外。既存の太陽光システムへのパネル増設も対象外(蓄電池の後付けは対象)
    • 住宅で電力を使用すること:発電した電力を住宅部分で使う「自家消費」が前提。投資目的の全量売電は対象外
    • 認証・登録を受けた機器であること:太陽光はJETPVm認証相当またはIECEE-PV-FCS制度加盟認証機関の認証等、蓄電池はSII登録の据置型のみ(ポータブル電源は対象外)
    • 出力50kW未満であること:家庭用ではまず問題にならないが、法人・集合住宅の大規模案件は上限に注意

    6-1. 見積もりの前に業者へ聞くべき3項目

    金額の大小より、手続きを正しく回せる会社かどうかのほうが結果に響きます。最初の面談で次の3つを聞いてください。

    聞くことなぜ聞くのか望ましい答え
    事前申込はいつ・誰が出しますか?契約前に受付されていないと助成が消えるため契約前に自社が代行して出す、と即答できる
    この屋根に載せられる最大容量と使える加算は?この蓄電池はSIIの令和8年度登録済みですか?3.75kWの谷・加算・10月1日のSII切替で受給額が数十万円変わるため現地調査をもとに容量別の受給額と加算の適用可否を並べ、蓄電池は型番ベースで登録状況を回答できる
    見積書に区の補助金や、終了した国の補助金が入っていませんか?杉並区の補助は施工・支払完了後に先着で申請する後払い方式で、業者が「交付を確約」できるものではなく、申込率は9月1日時点で32.26%と区が公表しているため。「太陽光と蓄電池の同時設置加算2万円」は令和7年度に廃止済み。国のDR・CEV(V2H分)は受付終了区は「受付中だが後払い・先着で確約ではない」と区分して見積書に注記でき、廃止された加算や国の分は計上していない(または即座に訂正できる)

    3つ目で言葉を濁す会社は、制度の更新を追えていない可能性があります。補助金の実務は日付で結論が変わる世界なので、金額の根拠がいつ時点のものかは必ず確認してください。

    令和8年度から金融機関発行書類等による申請者・事業者の実在性確認が導入され、不適切な代行申請への監視が強まりました。施工業者が代行するのが一般的で問題はありませんが、事前申込がいつ受け付けられたか、申請内容がどうなっているかは自分で把握しておくことをおすすめします。マンションの専有部分への設置も対象になりえますが、管理規約の確認と管理組合の同意が必要です。

    参考:手続代行者への措置等について(クール・ネット東京)

    6-2. 現金購入だけじゃない|初期費用ゼロ・都の共同購入・マンション管理組合の選択肢

    現金購入以外の太陽光導入ルートとして、初期費用ゼロのリース・PPA(3kW以下は18万円/kWと購入より助成単価が高い)、都の共同購入「みんなのおうちに太陽光」、マンション管理組合向けの大型助成(30万円/kW・上限1,500万円)の3つを並べて示した図解

    ①初期費用ゼロ(リース・PPA):「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」の対象で、助成金はサービス事業者に交付され、利用料金の減額やキャッシュバック等で住宅所有者に還元されます。既存住宅3kW以下は通常購入の15万円/kWに対し初期費用ゼロ経由は18万円/kWと、小容量帯ではゼロ円プラン経由のほうが助成単価が高い設計です。ただし10年前後の長期契約が基本で、契約期間トータルでは現金購入が有利になるケースも多いため、「購入した場合の実質負担」と「ゼロ円プランの総支払額」を必ず並べて比較してから決めましょう。

    ②都の共同購入「みんなのおうちに太陽光」:参加希望者を集めて一括発注する都の事業で、市場価格より割安な購入単価が期待できます。募集期間が区切られ、機種や施工業者を自分で選べない点は理解した上で、「相見積もりの比較対象の1つ」として登録する使い方が賢い方法です。

    ③マンション管理組合向け:「集合住宅向け太陽光発電システム等普及促進事業」は太陽光30万円/kW(既存集合住宅の陸屋根防水工事18万円/kW、蓄電池20万円/kWh)、太陽光と蓄電池あわせて上限1,500万円という規模です。居住者用V2Hの同時導入が要件になるなど条件は複合的なので、東京都の太陽光発電補助金の完全ガイドと施工実績のある業者への相談から始めてください。

    7. 杉並区で太陽光・蓄電池を設置する費用相場と実質負担|太陽光のみ・蓄電池のみ・セットの3ケースで検算

    杉並区の既存住宅に4kWの太陽光を110万円で設置した場合、東京都の補助金48万円と杉並区の上乗せ12万円を差し引いて実質負担が50万円になる計算例を積み上げ棒で示した図解

    補助金額だけでなく「結局いくら払うのか」を見ておきましょう。

    住宅用太陽光発電は工事費込みで1kWあたり25万〜35万円程度、家庭用蓄電池は容量と施工条件で幅があります。東京都内の市場価格をもとにした目安は次のとおりです。

    太陽光の容量本体+工事費の相場(税抜)都の補助金(既存住宅)
    3.5kW90〜125万円45万円(上限)
    4kW100〜140万円48万円
    5kW125〜175万円60万円
    6kW150〜210万円72万円
    蓄電池の容量本体+工事費の相場(税抜)都の補助金(DR不参加)
    5kWh100〜140万円50万円
    7kWh140〜180万円70万円
    10kWh180〜230万円100万円
    12kWh200〜260万円120万円(上限)
    16.4kWh260〜320万円120万円(上限)
    ※相場は東京都内の市場価格をもとにした参考値で、機種・工事内容・業者により幅があります。都の補助金は助成対象経費(税抜・他の補助金控除後)が上限です。

    7-1. 補助金活用後の実質負担額|杉並区の3ケース

    以下は相場の下限に近い価格で契約できた場合の試算です。助成対象経費は税抜で計算されるため、金額はすべて税抜です。杉並区の上乗せ(太陽光4kWで上限の12万円・蓄電池10kWhで定額5万円)を反映していますが、区は施工・支払完了後に申請する後払いなので、区の分は一時的に立て替えます。

    ケース①:既存住宅に太陽光4kWのみ金額
    太陽光本体+工事費110万円
    東京都の太陽光補助金(4kW×12万円)−48万円
    杉並区の上乗せ(4kW×4万円=16万円→上限12万円)−12万円
    実質負担額50万円
    杉並区で10kWhの蓄電池を180万円で設置した場合、東京都の補助金100万円とDR加算10万円、杉並区の定額5万円を差し引いて実質負担が65万円になる計算例を積み上げ棒で示した図解
    ケース②:蓄電池10kWhのみ(DR実証に参加)金額
    蓄電池本体+工事費180万円
    東京都の蓄電池補助金(10kWh×10万円)+DR加算10万円−110万円
    杉並区の上乗せ(定額)−5万円
    実質負担額65万円(DR不参加なら助成105万円で75万円)
    ケース③:太陽光4kW+蓄電池10kWhをセット設置(DR実証に参加)金額
    太陽光+蓄電池の本体+工事費太陽光110万円+蓄電池180万円=290万円
    東京都の太陽光補助金(4kW×12万円)−48万円
    東京都の蓄電池補助金+DR加算−110万円
    杉並区の上乗せ(太陽光12万円+蓄電池5万円)−17万円
    実質負担額115万円(助成合計175万円)

    ※いずれも税抜・加算なしの試算例です。実際の助成額は各制度とも助成対象経費が上限となり、機器・工事内容・審査結果により異なります。お住まいの条件での数字は冒頭のシミュレーターで確認できます。

    太陽光は「3.5kWで止めた場合」と比べると分かりやすく、3.5kW・100万円なら助成57万円で実質負担43万円。ケース①(4kW・50万円)との差は7万円で、7万円の追加負担で0.5kW分の発電量が増えるなら、多くの場合は4kWに振ったほうが回収は早くなります。これが「3.75kWの谷」の実務上の意味です。

    ケース③のセットは太陽光単体に蓄電池を足しても実質負担の増加は65万円。「東京では蓄電池をつけても太陽光単体とそれほど変わらない負担で済む」と言われる理由がここにあります。

    助成額は制度で決まっているのに対し、設置価格は業者によって大きく変わります。太陽光4kWの相場の幅は40万円、蓄電池10kWhは50万円(DR加算の5倍)。制度を読み込むことと同じくらい、相見積もりで設置価格を抑えることが効きます。

    7-2. 2026年度は「売る」より「使う」設計|FIT二段階と太陽光4kWの回収目安

    太陽光発電協会の目安では、設置条件が良好な場合の年間発電量は1kWあたり約1,000kWh(4kWなら年間およそ4,000kWh)。2025年10月に始まったFITの「初期投資支援スキーム」が2026年度も継続し、10kW未満の住宅用の買取単価は運転開始から4年目まで24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh(10年平均約14.58円)の二段階です。家庭が買う電気は1kWhあたり30円前後ですから、5年目以降は売るより自宅で使ったほうが3倍以上お得。制度そのものが「余った電気を売る」から「発電した電気を家で使い切る」方向へ舵を切ったということで、昼間に人がいない家ほど蓄電池と組み合わせる意味が大きくなります。

    項目(4kW・自家消費率30%)1〜4年目5〜10年目
    自家消費による削減(1,200kWh×30円)36,000円36,000円
    売電収入(2,800kWh)67,200円(24円)23,240円(8.3円)
    年間の効果約103,000円約59,000円
    ※年間発電量1,000kWh/kW、自家消費率30%、購入電気30円/kWhを仮定した参考値です。実際の効果は使用状況・電力プラン・設置条件により異なります。売電にはFIT認定と系統連系が必要です。

    ケース①(4kW・実質負担50万円)なら、最初の4年の効果だけで約41万円になり、相場の下限で契約できれば回収の目安は5〜6年。相場の上限に近い140万円で契約した場合は実質負担80万円で、回収は10〜11年かかる計算です。在宅時間が長い家庭・オール電化・EVや蓄電池を持つ家庭では自家消費率が40〜50%まで上がり、回収はさらに早まります。区の上乗せが4kW以上で固定になる杉並区では、設置価格を抑えることが回収年数に直結します。

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    7-3. 買わずに持つ選択肢|太陽光のない戸建なら「てるまるでんちプロジェクト」も(東急パワーサプライ)

    太陽光を載せられない戸建向けに、東急パワーサプライ(本社:世田谷区用賀)は「てるまるでんちプロジェクト」も実施しています。蓄電池を自分で買わずに設置するルートなので、本記事の「自分で購入して都と区の補助金を受ける」ルートと分けて理解しておきましょう(杉並区の助成はリース機器が対象外です)。

    項目てるまるでんちプロジェクト(2026年度)
    仕組み東急パワーサプライが都の蓄電池補助とアグリゲーション事業を活用し、同社が所有する蓄電池を無償で家庭に設置。充放電は同社が遠隔制御(安い時間帯に充電・高い時間帯に放電)、停電時は自立運転
    対象東京都内で、太陽光発電設備が設置されていない戸建世帯
    機器オムロン ソーシアルソリューションズ製 13.0kWh(実効容量11.6kWh)。屋内外どちらにも設置可
    スケジュール先行エントリーは2026年6月18日から本申込受付開始まで(本申込は7月中旬頃の予定)。11月30日までに申込と設置工事を完了した世帯に先行エントリー特典
    2025年度の実績(同社公表)2026年4月の電気代削減は最大3,294円/月(18.1%)・平均1,589円/月(11.8%)。サービス満足度94.0%
    ※出典:東急パワーサプライ プレスリリース(2026年6月18日)。2026年度の詳細条件(契約プラン・期間・費用負担など)は本申込開始に合わせて同社が発表するため、公式サイトで確認してください。

    蓄電池の所有者は同社で、同社の市場連動型料金プランにもとづいて充放電を遠隔制御する仕組みです(同社公表)。「自分の蓄電池を持って都の補助金を受け取る」のとは別物なので、太陽光を載せる予定があるなら本記事のルート、太陽光なしで初期費用をかけずに防災性を上げたいなら同プロジェクト、と目的で分けて検討してください。

    参考:「てるまるでんちプロジェクト」2026年度先行エントリー(東急パワーサプライ・PR TIMES)

    8. 【調査結果】東京都対応の太陽光・蓄電池業者48社を1社ずつ確認しました

    東京都対応の蓄電池・太陽光業者48社について、公式サイト・登記情報・建設業許可データベース・Googleマップの4つの一次情報を1社ずつ確認したことを示した図解

    ここからは「杉並区でどの業者に頼むか」の話です。

    マイリフォでは、東京都に対応する太陽光・蓄電池の業者48社について、公式サイトの記載・登記情報(国税庁法人番号公表サイト)・国土交通省の建設業者データベース・Googleマップの口コミを1社ずつ手動で確認し、業者データベースとして公開しています。

    その調査結果を1枚にまとめたのが下の表です(クリックで拡大)。

    東京都対応の蓄電池・太陽光業者48社を公式サイト・登記情報・建設業許可データベース・Googleマップで確認した業者調査表。業者タイプ・設備・特徴タグ・マイリフォ評価・Google口コミ・拠点・建設業許可・対応範囲を一覧化(クリックで拡大)

    表の見方は次のとおりです。

    • マイリフォ評価:「独自」は各社への取材にもとづく7軸評価(70点満点を5点換算)、「参考」はGoogle口コミの点数・件数をベイズ補正した参考値。取材済みは13社
    • 設備・特徴タグ:「太陽光」列が◯の業者が太陽光の設置に対応。補助金申請サポート・自社施工・建設業許可などのタグは業者データベースの絞り込み検索と同じ基準。一括見積もりサイトは紹介社数を表示
    • 建設業許可・法人番号:◯=許可番号・法人番号を公的データベースで確認済み、△=記載はあるが確認できず、—=記載なし
    • Google口コミ:各社の確認日時点の値で、変動します。件数が2件以下の場合は「参考件数未満」

    48社の調査から見えたこと(許可の確認状況・申請サポートの実態・口コミ件数の偏り)は東京都の太陽光発電補助金の完全ガイドにまとめています。ここでは次章の選び方と、杉並区に対応する業者に絞り込んだ10章の一覧をご覧ください。

    9. 補助金に強い業者の選び方|杉並区で確認したい8つのチェックポイント

    補助金に強い太陽光業者を選ぶ7つのチェックポイントのうち、加算まで含めた補助金設計ができるか、東京都と区の両方の申請を代行できるかが最重要であることを示した図解

    令和8年度の東京都の補助金は「金額は大きいが、ルールは複雑」。だからこそ、どの業者に頼むかで受給額も手間も大きく変わります。マイリフォの7軸評価と同じ基準で、確認すべき8点をまとめました。

    チェックポイント確認すること
    ①都の事前申込を契約前に自社で出せるか杉並区は都(契約前の事前申込)と区(施工・支払完了後の後払い申請)で手続きの型が真逆。都の申込を「契約前に・自社で」出せるか、区の申請書類(完了報告書・パネル枚数の写真・パワコン写真・電力需給契約の書類・認証の写し・蓄電池のSII登録と保証書)まで揃えて代理申請できるか、クール・ネット東京の「手続き代行者への措置」リストに載っていない会社か、不採択時の扱い(再申請・補填の有無)も契約前に確認
    ②加算まで含めた補助金設計3.75kWの谷を踏まえた容量提案と、架台・防水・機能性PVの加算の適用可否を説明できるか
    ③SII令和8年度登録機器への対応10月1日以降の申込を見据えた蓄電池の機種選定ができているか。旧年度リストの機種を勧める業者は情報が古い可能性
    ④モジュールの認証JETPVm認証、またはIECEE-PV-FCS加盟機関の認証を受けたモジュールか(未認証だと都の助成対象外)
    ⑤相見積もりを嫌がらないか即決を迫る業者、「今日だけの価格」を出す業者は候補から外す
    ⑥料金の透明性見積書に本体・工事費・諸経費の内訳があるか。ハイブリッド型パワコンの計上先を説明できるか
    ⑦施工体制と許認可自社施工か外注か。電気工事業の登録・建設業許可の番号を公式サイトに掲載しているか(8章の調査表の◯△—)
    ⑧保証・アフターメーカー保証(出力保証・機器保証)に加えて施工保証・自然災害補償・定期点検の有無。保証の主体が「メーカー」か「業者」か

    進め方はシンプルで、①候補を3〜5社に絞る(10章の一覧と調査表を使う)→②2〜3社から相見積もりを取る→③価格・提案内容(容量と加算)・申請代行の範囲の3軸で比較→④契約前に「事前申込の日付」を業者と確認、の4ステップです。

    見積もりは同じ容量・同じ条件で揃えないと比較になりません。「太陽光は載せられる最大容量で1案と4kW前後で1案、蓄電池は10kWh・DR参加あり」のように条件を固定して依頼しましょう。

    10. 杉並区の太陽光・蓄電池業者一覧|区内に本社を置く業者と、マイリフォの業者データベース

    マイリフォの業者データベース48社は、取材にもとづく独自評価の13社と、Google口コミをもとにした参考評価の35社で構成されることを示した図解

    杉並区に対応している太陽光・蓄電池の業者を、マイリフォ独自の評価とともに紹介します。

    気になる業者があれば、各社の詳細ページから口コミ・料金・補助金サポートの実態を確認できます。

    10-1. 杉並区・浜田山に拠点を置くリケンエナジーと、西東京市の省エネタイガー|「浜田山×西東京の2枚看板」の使い分け

    マイリフォの業者データベースで杉並区内に拠点を置く太陽光・蓄電池の業者は、浜田山のリケンエナジー有限会社の1社です(登記上の本店は2026年8月に杉並区境の渋谷区笹塚へ移転しており、浜田山は杉並支社=建設業許可上の主たる営業所)。加えて、区外から1社足すなら、青梅街道で杉並区の西につながる西東京市に本社を置き、完全自社施工で東京都に特化した省エネタイガーが施工体制と価格の物差しになります。タイプがはっきり違う2社なので、「反響営業×都の共同購入指定店の価格構造で選ぶならリケンエナジー、自社施工の体制と補助金サポートで選ぶなら省エネタイガー」という使い分けで整理しました。

    会社拠点マイリフォ評価タイプ・強みの方向詳細
    リケンエナジー有限会社杉並区浜田山1-23-7(杉並支社・建設業許可上の主たる営業所)。登記本店は渋谷区笹塚(2026年8月移転)4.5(参考・228件)反響営業の販売施工型:太陽光・蓄電池・リフォーム・エクステリア。訪問販売は行わず、東京都の太陽光共同購入事業の指定販売店リケンエナジーの口コミ・評判を見る
    省エネタイガー西東京市住吉町5-11-23(本社)4.5(独自)完全自社施工の東京都特化店:太陽光・蓄電池・V2H。訪問販売を行わず、相見積もり歓迎。補助金の申請サポートに定評省エネタイガーの口コミ・評判を見る
    ※「独自」は各社への取材にもとづく7軸評価(70点満点を5点換算)、「参考」はGoogleマップの口コミの点数・件数を2026年9月にマイリフォ編集部が確認した参考値です。掲載内容は各社の公開情報をもとに編集部がまとめたもので、サービス品質を保証するものではありません。

    リケンエナジーは浜田山に杉並支社を置く太陽光・蓄電池と住宅リフォームの会社で、訪問販売をせず問い合わせを受けて動く反響営業と、東京都の太陽光パネル共同購入事業の指定販売店であることが特徴です。Googleマップの口コミは228件で4.5と件数が多く、「安い」「丁寧」「説明」「補助金」に触れた声が目立ちます。一方で直近1年には補助金の申請書類の不備や入金までの期間、担当交代に触れた低評価も確認できるため、都の事前申込の控え・区の完了報告書の担当・機器の発注日・発電シミュレーションの前提は契約前に書面で確認しておきましょう。杉並区は事後申請でパネル枚数の写真や電力需給契約の書類まで揃える制度なので、区内に拠点があることは申請実務の面で安心材料になり得ますが、「区の申請を代理で出せるか」「完了後すぐ出す段取りができるか」は必ず聞いてください。

    省エネタイガーは西東京市に本社を置く完全自社施工の販売施工会社で、営業から施工・アフターまでを自社で完結させる体制と、訪問販売をせず相見積もりを歓迎する営業姿勢が特徴です。マイリフォの取材にもとづく独自評価は4.5。杉並区からは青梅街道で西へ向かう位置関係で、杉並区を含む東京都全域で都の事前申込と区の事後申請の書類づくりまで扱っています。施工品質と補助金申請の丸投げ先を1社にまとめたい方の相見積もり先として有力です。

    2社に限らず、相見積もりには10章の一覧の上位業者や取材済み3社(10-2)を組み合わせるのがおすすめです。「地元で1社+自社施工で1社+東京都全域の実績で1社」の3社比較が、杉並区での失敗しない組み方。杉並区は完了報告書を施工業者が書き、パネル枚数の写真とパワコン写真・電力需給契約の書類・認証の写しまで揃える制度なので、区の実務に慣れているかは各社に必ず聞いておきましょう。

    相見積もりの起点にしやすい取材済み3社と、地域から探すタブは次のとおりです。

    マイリフォ取材済みのおすすめ3選

    掲載業者の中から、マイリフォが実際に取材した東京都対応のおすすめ3社を先に紹介します。

    2〜3社の相見積もりの起点にしてください。

    省エネタイガーの公式サイトのLPのモックアップ画像01 【URL・ヘッダー】 syoenetiger-life.net 省エネタイガー 0120-326-895 受付時間:9:00-18:00(水曜除く) 【メインコピー】 東京都の方限定 \今なら補助金で/ 蓄電池をお得に設置!! 補助金最大 427.2万円 ※R7補助金実績あり 【サブコピー(中央白背景部分)】 停電対策・節電・災害備えに。 補助金活用で賢く安心の暮らしを。 【キャラクター(左下)】 イメージキャラクター たいちゃん 【ボタン・ご案内(下部)】 診断完了まで30秒 カンタン無料診断 無料診断完了後、30分以内を目安に 「0120-326-895」よりご連絡いたします。
    マイリフォ評価:4.5
    完全自社施工の東京都特化店(西東京市)。補助金申請サポートに定評

    ※おすすめ3選の評価は、各社への取材にもとづく7軸独自評価(5点満点換算)です。下記一覧の評価点には、取材7軸評価とGoogle口コミをもとに機械算出した参考評価が含まれます。

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    ※各地域ページは、業者データベースと連動した新フォーマットへ順次リニューアル中です。

    杉並区対応 太陽光・蓄電池設置業者DB

    10-2. 【上位3社比較】省エネタイガー・えねこ・ECODAの違い

    取材済み13社の中でも評価が並ぶ3社を、業者データベースの確認済み項目で比較します。「3社のうちどれが自分に合っているか」の判断材料にしてください。

    省エネタイガーの公式サイトトップ画面。東京都特化・完全自社施工で太陽光発電と蓄電池の設置と補助金申請サポートを案内

    PR 省エネタイガー|東京都特化・完全自社施工で相談するなら

    マイリフォ独自評価4.5(63/70)
    Google口コミ(確認日)★4.9・103件(2026/8/18)
    運営会社・本社株式会社PFA/西東京市
    建設業許可記載なし(登記・法人番号は確認済み)
    施工体制自社施工
    対応エリア東京都(西東京市拠点)
    訪問販売・電話営業なし
    特徴タグ(抜粋)補助金申請サポート/長期保証/既設太陽光への蓄電池追加/定期点検あり/LINE相談可
    向いている人多摩地域・西東京エリアで地元密着の自社施工を選びたい人

    ※各社の(2026年9月時点)の確認値です。保証内容・料金・キャンペーンは各社の最新の案内でご確認ください。

    11. 「怪しい」訪問販売への対処法と、補助金を受け取った年の確定申告

    太陽光発電の訪問販売で注意すべき「実質無料」「今日だけ」「売電でローンゼロ」という3つのトークを注意マークとともに示した図解

    補助金が手厚い東京都は、強引な訪問販売の主戦場でもあります。制度そのものは東京都の正規事業ですが、知名度を利用したセールストークと不適切な代行申請が実際に問題になっており、クール・ネット東京も注意喚起を出しています。杉並区は区公式ページで「執拗に契約を急がせる業者には注意し、紹介された業者だけでなく複数の販売店から見積りをとるように」と呼びかけている区でもあります。区の補助が「施工・支払完了後の後払い・先着」で上乗せが最大17万円と小さいこと、同時設置加算が廃止されていること、申込率を区が公表していることを知っているだけで見抜けるトークもあります。

    よくあるトーク実際は…
    「杉並区は太陽光と蓄電池を同時に付けると加算がつきます」「区の補助金は今契約すれば確実にもらえます」「申込率が3割を超えたので今日決めないと無くなります」同時設置の加算2万円は令和7年度に廃止済みで、令和8年度の杉並区は太陽光12万円・蓄電池5万円が上限。区の補助は施工・支払完了後に先着で申請する後払い方式で、業者が交付を約束できるものではない。申込率は区が公表しており9月1日時点で32.26%(1-1)。予算到達で受付が止まるのは事実だが、「今日契約しないと無効」という制度ではない。区公式も「執拗に契約を急がせる業者には注意」と明記。受付状況は区公式ページか環境課温暖化対策係(03-5307-0672)で確認
    「補助金とモニター割引で実質無料で設置できます」補助金には上限があり、設置費用の全額が賄われることは通常ない。「実質無料」「モニター価格」は契約を急がせる典型トーク
    「補助金の枠が残りわずか。今日契約すれば間に合います」予算到達で終了するのは事実だが、「今日契約しないと無効」という制度ではない。契約前の事前申込が原則のため、急かされて先に契約する方が危険
    「売電収入でローンは実質ゼロになります」2026年度のFITは5年目以降8.3円/kWh。過大な収支シミュレーションは要注意で、自家消費メリット中心の堅実な試算か確認を

    「東京都の委託で無料点検に回っています」という訪問も、都やクール・ネット東京が販売業者に戸別訪問を委託することはありません。「書類は見なくて大丈夫」という代行申請にも応じないこと。防衛策は①その場で契約しない、②複数社から相見積もりを取る、③申請書類は自分の目で確認する、の3つです。

    万一契約してしまった場合、訪問販売なら法定の書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフ(書面通知で無条件解約)が可能です。期間を過ぎていても、消費者ホットライン188または杉並区の消費生活センターに相談できます。

    参考:クーリング・オフ(国民生活センター)

    11-1. 補助金と確定申告|売電収入の扱いにも注意

    国や自治体からの補助金は税法上「一時所得」に区分されるのが原則で、一時所得には年間50万円の特別控除があります。加えて、太陽光・蓄電池のような固定資産の取得に充てた国・地方公共団体の補助金は、確定申告を行うことで総収入金額に算入しない特例(所得税法第42条)を適用できる場合があります。

    「手続きをすれば実質的な税負担を避けられる可能性が高いが、放置してよいわけではない」が正確な理解です。加算込みで高額の補助を受けた年や他の一時所得がある年は、税務署または税理士に確認しておきましょう。なお余剰売電の収入は雑所得等として別途の扱いになるため、売電額が大きい方は注意が必要です。

    12. 杉並区の太陽光・蓄電池補助金・業者選びのよくある質問(FAQ)

    東京都の太陽光発電補助金と業者選びに関するよくある質問の章の見出し図解。太陽光パネルのアイコンと大きなQ&Aの文字を配置

    Q1. 杉並区の太陽光・蓄電池の補助金は、いまから申請できますか?

    A. できます。2026年9月16日時点で受付中(2027年2月26日必着)で、区が公表する9月1日時点の申込率は32.26%です。

    杉並区の補助は工事と支払いが完了してから申請する後払い方式で、先着で受け付けられ、申請が予算枠に達した時点で期間内でも受付終了になります(同日に集中して予算枠に達した場合は抽選)。7月21日時点の19.78%から42日で12ポイント進んでおり、秋以降は夏の工事分の申請が積み上がります。対象は2026年2月1日〜2027年1月31日に設置または工事が完了した機器です。都の助成は契約前の事前申込が必要なので、区の申請より先に都の申込を済ませてください(1-1・4章)。

    参考:【エコ住宅促進助成】手続き案内(令和8年度)(杉並区公式)

    Q2. 杉並区の補助金はいくら・どんな条件でもらえますか?

    A. 令和8年度は、太陽光が1kWあたり4万円(上限12万円)、蓄電池が定額5万円です。

    太陽光はIEC加盟の海外認証機関またはJETの認証を受けたモジュールで、3kWで上限に達します。蓄電池はSIIの登録機器で蓄電容量3kWh以上であること(太陽光との接続条件はなく、単体設置でも対象)。中古・リース機器は対象外で、申請者・契約者・支払者が同一人であること、振込口座が本人名義であること、同一世帯で同一種類の機器は耐用期間(太陽光17年・蓄電池6年)内に1回が条件です。対象者は自宅に設置した区民のほか、区内の建物を所有する区民(賃貸オーナー等)・区内中小企業者・管理組合などにも広がっています。都の助成と合わせた受給額は、太陽光4kWで60万円・蓄電池10kWhで105万円が目安です(1-2)。

    参考:【エコ住宅促進助成】太陽光発電システム・定置用リチウムイオン蓄電池等(杉並区公式)

    Q3. 太陽光は何kW載せるのが一番お得ですか?

    A. 助成額だけで見ると、3kWから3.75kWまでは45万円で頭打ちになり、3.75kWを超えると12万円/kWで再び伸びます。屋根に余裕があるなら4kW以上が有利です。

    7章の試算では、3.5kW(実質負担43万円)と4kW(同50万円)の差は7万円で、その7万円で0.5kW分の発電量が増えます。ただし実際に載せられる容量は屋根の形状・方位・耐荷重で決まるため、現地調査の結果で判断してください。

    Q4. 太陽光を載せずに、蓄電池だけ設置しても東京都の助成は受けられますか?

    A. 受けられる可能性があります。都の蓄電池助成は「太陽光発電の設置」または「再生可能エネルギー電力メニューの契約」が要件の1つだからです。

    屋根の向きや面積、マンションなどの事情で太陽光を設置できない住宅でも、再エネ電力プランへの切り替えで要件を満たせる場合があります。杉並区の蓄電池助成は太陽光との接続条件がなく単体設置でも定額5万円の対象なので、この経路では都と区の両方を受けられる可能性があります(区の要件はSII登録・3kWh以上のみ)。杉並区には切り替え自体への区の助成はありません。事前申込の前に公式の交付要綱で要件を確認してください。

    参考:令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(クール・ネット東京)

    Q5. マンションや陸屋根の建物でも太陽光・蓄電池は設置できますか?

    A. 設置できます。陸屋根は傾斜をつける架台が必要で、屋根に穴を開ける場合は防水工事も伴います。

    東京都の助成では、既存戸建の陸屋根に架台設置10万円/kW・防水工事18万円/kW、集合住宅の架台は20万円/kWの上乗せがあります(いずれも実際の材料費・工事費が上限)。マンション一棟での導入は管理組合向けの大型助成(太陽光30万円/kW・蓄電池20万円/kWh・上限1,500万円)の対象で、専有部分への個別設置は管理規約と管理組合の同意が前提です(6-2参照)。ベランダに置くポータブル電源は蓄電池助成の対象外です。

    Q6. 国のDR補助金60万円やCEV補助金はまだ受け取れますか?

    A. DR家庭用蓄電池事業は2026年5月29日、CEV補助金のV2H・外部給電器分は8月27日で受付を終了しています(車両分のCEV補助金は継続)。

    「公募中」という古い記述が各所に残っています。見積書に計上されていないか確認してください。

    参考:令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業(SII公式)

    Q7. 東京都の補助金はいつまでに申請すれば間に合いますか?

    A. 事前申込は2026年5月29日から受付中で、設置・実施期限は2029年3月30日まで。ただし予算上限に達した時点で受付終了です。

    事前申込の有効期限は受付日から1年で、蓄電池は2026年10月1日以降の事前申込からSIIの令和8年度登録機器のみが対象になります。年度が替わると単価・要件が見直される可能性もあるため、契約・設置の工程を業者と決めてから申し込みましょう。

    Q8. 新築で太陽光が義務化されたのに、補助金はもらえるのですか?

    A. もらえます。設置義務を負うのは大手住宅供給事業者で、費用を負担する施主への支援は令和8年度も続いています。

    新築住宅は3.6kW以下が12万円/kW(上限36万円)、3.6kW超が10万円/kW。高い断熱性能を満たす「東京ゼロエミ住宅」の認証を取る新築なら、オール電化で13万円/kW(上限39万円)の助成をそちらで受けることもできますが、同一の太陽光設備に両制度を重複適用することはできません。詳しくは東京都の太陽光発電補助金の完全ガイドへ。

    Q9. すでに太陽光を設置済みです。使える助成はありますか?

    A. パワーコンディショナの更新費用に1/2・上限10万円の助成(4-1)と、既設の太陽光に蓄電池を後付けする場合の蓄電池助成(3章)が使えます。

    パワコン更新は事前申込不要の事後申請方式で、2023年1月31日以降の交換まで遡って対象になる可能性があります。一方、既存システムへのパネル増設は太陽光本体の補助金の対象外です。

    Q10. 杉並区内に本社や拠点がある太陽光・蓄電池業者はありますか?

    A. マイリフォ掲載業者では、リケンエナジー有限会社が浜田山に杉並支社(建設業許可上の主たる営業所)を置いています。登記上の本店は2026年8月に杉並区境の渋谷区笹塚へ移転しました。

    区外から1社足すなら、西東京市に本社を置く完全自社施工の省エネタイガーが施工体制と価格の物差しになります。地元で1社・自社施工で1社・東京都全域の実績で1社の3社比較で相見積もりを組んでください。会社情報と口コミの傾向は10-1と各社の詳細ページにまとめています。

    13. まとめ|杉並区の太陽光・蓄電池は「都で満額+区の定額最大17万円」。順序(都は契約前・区は施工後)と申込率の先回りで実質負担が決まる

    東京都の太陽光補助金で実質負担を減らす3つの鍵として、契約前の事前申込、加算と区の上乗せまで含めた設計、両方の申請を任せられる業者選びを示した図解
    • 杉並区の「エコ住宅促進助成」は太陽光4万円/kW(上限12万円)・蓄電池定額5万円の上乗せ。施工・支払完了後に先着で申請する後払い方式で受付中(2027年2月26日必着)。区が公表する申込率は9月1日時点32.26%(7月21日時点19.78%)、予算到達で受付終了
    • 東京都は太陽光が既存15万円/kW・上限45万円(3.75kW超は12万円/kW)+陸屋根の加算、蓄電池が10万円/kWh・DR不参加なら上限120万円。都と区を足して太陽光4kWで60万円・5kWで72万円、蓄電池10kWhで105万円・12kWhで125万円
    • 順序は「都は契約前・区は施工後」。都は契約前の事前申込、区は工事と支払いの完了後に先着で後払い申請(対象は2026年2月1日〜2027年1月31日の完了分)。区は中古・リース対象外、蓄電池は単体設置でも対象(SII登録・3kWh以上)、耐用期間内は同一種類1回、同時設置加算2万円は令和7年度に廃止
    • 杉並の定額は都の控除で実務上減らない。区側にも「合計が助成対象経費を超えたら減額」の規定はあるが相場では発動せず、相見積もりで値引きしても区の定額は減らない。実質負担は太陽光4kW・110万円で50万円、蓄電池10kWh・180万円で65万円、セット290万円で115万円。太陽光の回収は相場の下限なら5〜6年
    • 国のDR補助金は5月29日、国のCEV補助金のV2H分は8月27日で受付終了。V2Hは都の助成(1/2・上限50万円、太陽光+EVで10/10・上限100万円)と区のEV充電設備導入助成(上限10万円)。「契約前の事前申込」「10月1日のSII登録機器切替」「申込率を見ながらの予算切れ先回り」が三大注意点
    • 業者は都の申込を契約前に自社で出せるか、区の完了報告書・写真・電力需給契約の書類など後払い申請の書類まで代理できるかで選び、浜田山×西東京の2枚看板(リケンエナジー・省エネタイガー)を含めて2〜3社の相見積もりを

    杉並区民は「都の事前申込を契約前に」「区は施工・支払完了後すぐに」の二段構えを守れば、太陽光4kWで60万円・蓄電池10kWhで105万円(DR参加なら115万円)が乗ります。9月1日時点の申込率は32.26%と余裕がありますが、7月21日からの42日で12ポイント進んだ先着制。国のDR補助金が2ヶ月で終了した事実が示すとおり、補助金は「検討している間になくなる」もの。

    導入の意思が固まっているなら、信頼できる業者への相談と事前申込を先に済ませてしまうのが、令和8年度を勝ち切る最短ルートです。

    編集長田中

    太陽光発電アドバイザーより

    杉並区は「上乗せは定額で小さいが、蓄電池が単体でも対象で、申込率を区が公表してくれる」珍しい区です。都は「契約前の事前申込」、区は「施工・支払完了後の後払い」。この順序を知らずに先に契約すると都の分が消え、区の申請書類を業者と段取りしていないと、申込率が上がる秋以降は間に合わないことがあります。

    今回は区公式の手続き案内(9月3日更新)・機器要件ページ・EV充電設備助成ページ、クール・ネット東京の公式ページを確認し、都と区の合算を容量別に杉並区の数字で検算し、浜田山×西東京の2枚看板と東京都対応48社の調査表、シミュレーターをこのページに載せました。申込率32.26%という数字も区の公表値です。

    押さえるべきは順序(都は契約前・区は施工後)と設計(3.75kWの谷・12kWhの上限・区は3kWで固定、蓄電池は定額)、そして申込率を見ながらの予算切れへの先回り。上乗せが小さい区ほど、設置価格と業者選びが実質負担を左右します。

    このページをブックマークして、区の申込率の確認と業者との打ち合わせの際のチェックリストとしてご活用ください。

    編集長 田中

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