【2026年最新】東京都の蓄電池補助金はいくら?令和8年度は最大120万円+DR加算|V2H・区の併用ガイド

太陽光パネル付き住宅、家庭用蓄電池、EVとV2H設備を配置し、東京都の令和8年度補助金は蓄電池最大120万円+DR加算、V2H最大100万円で、国のDR補助金終了後も区市町村と併用できることを示している。
当ページのリンクには広告が含まれています。

記事の内容をサクッと5分に要約!動画を見る

「東京都の蓄電池補助金って、結局いくらもらえるの?」「国のDR補助金が終わったって聞いたけど、今から申し込んでも間に合う?」

この記事では、令和8年度(2026年度)の東京都の家庭用蓄電池補助金について、補助金額(10万円/kWh・最大120万円+DR加算)・申請方法・振込時期・区市町村の上乗せとの併用ルールまで、クール・ネット東京の公式情報(2026年7月時点)にもとづいて解説します。

先に重要な最新情報を1つ。国の「DR家庭用蓄電池事業」(上限60万円)は、予算上限到達により2026年5月29日で受付を終了しました(再開予定なし)

一方で東京都の蓄電池補助金は、関連事業全体の予算が約1,012億円(前年度約702億円)へと過去最大規模に拡大されており、「国が終わった今こそ、都と区市町村の補助金をどう組み合わせるか」が自己負担額を左右する分かれ道になっています。

あわせて、EV・PHEVをお持ちの方なら最大100万円になるV2H(充放電設備)の補助金と、2026年9月30日締切の国のCEV補助金(V2H)との併用テクニックも紹介します。蓄電池とV2H、どちらがご家庭に合うかの判断材料にもなるはずです。

PR 東京都の複雑な補助金申請をまるごと無償代行してほしいなら

この記事は、太陽光発電アドバイザーの資格を持つマイリフォの編集長田中が監修しています。

記事の監修者

編集長田中イメージ画像

編集長田中

【保有資格】

  • 太陽光発電アドバイザー

太陽光発電・蓄電池の比較サイト「マイリフォ」編集長。東京都内の補助金制度・施工業者を徹底調査し、後悔しない設備導入のための情報を発信しています。詳しいプロフィールはこちら

目次

1. 【結論】令和8年度の東京都蓄電池補助金はいくら?10万円/kWh・最大120万円+DR加算

太陽光パネル付き住宅と家庭用蓄電池を中央に配置し、新規設置は10万円/kWh、DR不参加時は最大120万円、増設は6万円/kWhと説明。DR参加による上限超え、区市町村との併用、予算上限で受付終了する注意点も示している。

まず結論からお伝えします。

令和8年度(2026年度)の東京都の家庭用蓄電池補助金「家庭における蓄電池導入促進事業」(実施:東京都環境公社/クール・ネット東京)の補助額は、次のとおりです。

区分補助単価上限額
蓄電池パッケージ(新規設置)10万円/kWhDRに参加しない場合120万円/戸
蓄電池ユニット増設6万円/kWhDRに参加しない場合72万円/戸
DR加算(EMS・IoT機器を新規設置)15万円/台
DR加算(EMS・IoT機器の新規設置なし)10万円/台
災害補償・故障補償等への加入費7,000円/契約
※出典:クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」(2026年7月時点)。助成額は助成対象経費(機器費・工事費等)から国および他自治体の補助金額を差し引いた額を超えません。

ポイントは3つあります。

  • 1つ目は、補助単価が「蓄電容量1kWhあたり10万円」というシンプルな計算式であること。

    たとえば10kWhの蓄電池なら100万円、12kWh以上ならDR不参加でも上限の120万円に到達します。

    市場価格で150万〜250万円程度かかる家庭用蓄電池の初期費用の半分前後をカバーできる計算で、全国的に見ても突出した水準です。
  • 2つ目は、DR(デマンドレスポンス)実証への参加で「120万円の上限が外れる」こと。

    DRとは、電力需給がひっ迫したときに電力会社側からの要請で蓄電池の充放電を調整する仕組みです。

    DRに参加する場合、助成額は「①助成対象経費から国・他自治体の補助金額を差し引いた額」と「②蓄電容量×10万円+DR加算10万円+新規設置するEMS・IoT機器の台数×5万円」のいずれか低い額となり、大容量の蓄電池ほど120万円を超える助成を受けられる可能性があります(詳しい計算例は3章のシミュレーションで解説します)。
  • 3つ目は、この補助金は「都の制度単体」の金額だということ。

    東京都の場合、お住まいの区市町村が独自の上乗せ補助(5万〜40万円程度、千代田区のように上限100万円という例外も)を実施しているケースが多く、両方に申請することで実質負担をさらに圧縮できます。

    区市町村別の上乗せ額は6章で、お住まいの地域ごとの詳細記事とあわせて確認できます。

なぜ東京都はここまで手厚いのか。

背景には、2030年までに温室効果ガスを50%削減する「カーボンハーフ」目標と、災害時の停電に備えるレジリエンス強化があります。

令和8年度は関連事業「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」全体で約1,012億円という過去最大の予算が組まれており、都の本気度がうかがえます。

ただし、予算上限に達した時点で受付は終了します。

「予算が大きいから年度末まで余裕」と考えるのは危険で、実際に国のDR補助金は公募期間を半年以上残して終了しました。

この点は次章で詳しく見ていきましょう。

2. 【2026年7月最新】令和7年度からの変更点と国DR補助金終了の影響

東京都の蓄電池補助金を2025年度と比較し、新規設置は12万円から10万円/kWh、増設は8万円から6万円/kWhへ変更されたことを図解。国のDR補助金は5月29日に終了し、都の予算約1,012億円、申請日程、10月以降のSII登録機器要件も示している。

「去年調べたときと金額が違う気がする」という方、その感覚は正しいです。

令和8年度の東京都蓄電池補助金は、令和7年度から補助単価と加算方式が大きく変更されました。

古い情報のまま資金計画を立てると数十万円単位でズレが生じるため、まずは変更点を正確に押さえましょう。

項目令和7年度(2025年度)令和8年度(2026年度)
蓄電池パッケージ単価12万円/kWh10万円/kWh(引き下げ)
DR不参加時の上限120万円/戸を明記
ユニット増設単価8万円/kWh6万円/kWh(DR不参加時 上限72万円/戸)
DR加算10万円EMS・IoT機器を新規設置なら15万円/台、設置しない場合10万円/台
関連事業全体の予算約702億円約1,012億円(過去最大)
※出典:クール・ネット東京 令和7年度・令和8年度「家庭における蓄電池導入促進事業」各年度ページの比較(2026年7月時点)。

単価は12万円→10万円/kWhへ引き下げられた一方、DR加算はEMS(エネルギーマネジメントシステム)・IoT機器を新規設置する場合に15万円へ増額されました。

「単価は下がったが、DR参加と機器設置を組み合わせる家庭にはより手厚く」という、スマートな使い方をする家庭ほど得をする設計に変わったと言えます。

2-1. 国の「DR家庭用蓄電池事業」は2026年5月29日で受付終了(再開なし)

もう1つの大きな変化が、国の補助金の早期終了です。

経済産業省の「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業」(執行:SII/上限60万円)は、2026年3月24日に公募が始まったものの、申請が殺到しわずか2ヶ月あまりの2026年5月29日に予算上限へ到達して受付を終了しました。

当初の公募期間は12月10日まででしたが、半年以上を残しての幕切れです。

SIIの公表によると、2026年7月29日時点の交付決定は4,297件・約17億7,000万円にのぼり、再開の予定はありません。

「国の60万円がもらえないなら、もう遅いのでは…」と感じるかもしれませんが、視点を変えると今は「都と区市町村の補助金に集中できる時期」でもあります。

国のDR補助金を使う場合、東京都の助成額は「助成対象経費から国の補助金額を差し引いた額」が上限となる計算式のため、国分がなくなった今は都の助成枠をフルに使いやすくなった側面があるのです。

何より、都の予算約1,012億円は健在です。

2-2. 東京都の補助金は「いつまで」申し込める?

令和8年度の東京都蓄電池補助金のスケジュールは、事前申込の受付が2026年5月29日に開始済み、交付申請兼実績報告の受付が2026年6月30日開始、対象機器の設置期間は2026年4月1日〜2029年3月30日です。

複数年度にわたる事業設計のため制度自体には時間的余裕がありますが、注意すべきは「予算上限に達した時点で受付終了」というルール。

国のDR補助金が2ヶ月で蒸発した前例を踏まえると、導入を決めているなら早めの事前申込が鉄則です。

さらに2026年10月1日以降の事前申込分からは、対象機器が原則としてSII(環境共創イニシアチブ)の「令和8年度登録済製品」に限定されるルール変更も控えています(2026年4月1日〜6月30日の契約・設置分には経過措置あり)。

検討中の機種が新年度リストに載るかどうかは業者でも見落としがちなポイントなので、8章の対象機器・条件もあわせてご確認ください。

3. 【容量別シミュレーション】わが家はいくらもらえる?「300万円もらえる」の噂も検証

蓄電容量別の東京都補助金を比較し、DR不参加は12kWhで上限120万円、DR参加は15kWhで165万円と図解。300万円超は蓄電池、V2H、区市町村補助を併用した理論値で、設置費200万円の実質負担例は90万円と示している。

それでは、実際の受給額を蓄電容量別に見ていきましょう。まずは最もシンプルな「DR実証に参加しない」場合です。計算式は「蓄電容量×10万円(上限120万円/戸)」となります。

蓄電容量計算式助成額(DR不参加)
5kWh5×10万円50万円
7kWh7×10万円70万円
10kWh10×10万円100万円
12kWh12×10万円120万円(上限到達)
15kWh15×10万円=150万円120万円(上限適用)

DR不参加の場合、12kWhで上限の120万円に到達します。これに災害補償・故障補償等への加入費7,000円/契約が加わります。

一般的な戸建て住宅で選ばれることの多い7〜12kWhクラスなら「容量×10万円」がそのまま目安になると覚えておけばOKです。

3-1. DR実証に参加すると120万円の上限が外れる

次にDR実証に参加する場合。助成額は次の①と②のいずれか低い額になります。

  • 機器費・工事費・IoT機器費等の助成対象経費 −(国および他自治体の補助金額)
  • 蓄電容量×10万円 + DR加算10万円 + 新規設置するEMS・IoT機器の台数×5万円
蓄電容量②の計算式(EMS・IoT機器1台を新規設置)②の計算額
10kWh100万円+10万円+5万円115万円
12kWh120万円+10万円+5万円135万円
15kWh150万円+10万円+5万円165万円
※実際の助成額は上表②と、①「助成対象経費−国・他自治体の補助金額」のいずれか低い方です。設置費用の実額が②を下回る場合は①が適用されます。DR加算を受けるには交付申請兼実績報告までにDR契約等が必要です。

ご覧のとおり、DR実証に参加して大容量を選ぶと120万円の壁を超える助成が可能になります。

DR実証というと難しそうに聞こえますが、実際には対応機器を設置して電力会社側の制御に協力する形が基本で、日常の使い勝手が大きく損なわれるものではありません。

大容量蓄電池を検討中なら、DR参加を前提にプランを組むのが令和8年度の賢い選び方です。

3-2. 「東京都の蓄電池補助金は300万円もらえる」という噂の真実

インターネット上で見かける「東京都なら蓄電池の補助金が300万円もらえる」という表現。

結論から言うと、蓄電池の補助金単体で300万円が支給されることはありません

前述のとおり、蓄電池パッケージへの都の助成はDR不参加なら上限120万円/戸、DR参加時も助成対象経費が実質の天井になります。

では300万円という数字はどこから来たのか。

これは複数の制度をすべて併用できた場合の「合算の理論値」です。

たとえば次のようなケースが考えられます。

制度内容(例)金額(例)
東京都:蓄電池(15kWh・DR参加・EMS新規1台)150万円+10万円+5万円165万円
東京都:V2H普及促進事業(増額助成)太陽光あり+EV/PHEV所有で10/10助成最大100万円
区市町村の上乗せ補助例:中央区(4万円/kWh・上限40万円)40万円
合計305万円
※上表はあくまで各制度の要件をすべて満たし、いずれも予算内で交付された場合の試算例です。助成額は各制度とも助成対象経費が上限となるほか、区市町村の制度内容・予算状況により変動します。すべてのご家庭で受給できる金額ではありません。

つまり「300万円」は、大容量蓄電池+DR参加+V2H+EV所有+手厚い区にお住まい、という条件がフルに揃った世帯の合算値であり、誰でも受け取れる金額ではありません。

とはいえ逆に言えば、条件の揃う家庭にとって令和8年度の東京都が全国屈指の好機であることも事実。

ご自身の住宅環境でどの制度を併用できるかは、補助金申請に精通した業者にシミュレーションしてもらうのが確実です。

3-3. 実質負担はいくらになる?費用相場から見るシミュレーション

補助金額だけでなく「結局いくら払うのか」も見ておきましょう。

家庭用蓄電池の設置費用は容量や機種にもよりますが、10kWhクラスで工事費込み概ね150万〜250万円が一般的な目安です。

仮に200万円の見積もりだった場合の実質負担を試算します。

項目金額(試算例)
蓄電池10kWhの設置費用(工事費込み・例)200万円
東京都の補助金(10kWh×10万円)−100万円
区市町村の上乗せ(例:10万円の区の場合)−10万円
実質負担額90万円
※試算はあくまで一例です。設置費用は機種・容量・工事内容により、上乗せ額は区市町村により変動します。各補助金は助成対象経費が上限となります。

設置費用の半分以上を補助金でカバーできる可能性がある、というのが東京都の実力です。

電気代の削減効果(太陽光との組み合わせで買電量を大きく減らせる)と災害時の安心まで含めれば、令和8年度は投資回収の観点でも突出した好条件と言えるでしょう。

PR わが家の受給額をプロに無料シミュレーションしてもらうなら

4. V2H(充放電設備)の補助金は最大100万円|国のCEV補助金は9月30日締切

太陽光発電付き住宅とEVをV2H設備でつなぎ、東京都の補助金は通常最大50万円、増額時は最大100万円と説明。国のCEV補助金との併用、9月30日の受付期限、家庭用蓄電池は常時利用でき、V2HはEV電池を活用する違いも示している。

EV(電気自動車)やPHEVをお持ちの方、または購入予定の方には、蓄電池とあわせてV2H(Vehicle to Home:充放電設備)という選択肢があります。

V2Hは車の大容量バッテリーを「走る蓄電池」として家庭で使う仕組みで、東京都は「戸建住宅におけるV2H普及促進事業」で手厚い助成を用意しています。

区分助成率・計算式上限額
通常助成助成対象経費×1/2 −(国その他の補助金額)50万円
増額助成助成対象経費×10/10 −(国その他の補助金額)100万円
※出典:クール・ネット東京「令和8年度 戸建住宅におけるV2H普及促進事業」(2026年7月時点)。1,000円未満切捨て。対象は都内の戸建住宅です(集合住宅は別制度「充電設備普及促進事業(居住者用)」の対象)。

注目は増額助成の「10/10(全額)」という異例の助成率です。

条件は、交付申請兼実績報告の時点で「対象の戸建住宅に太陽光発電設備が設置されていること」と「EVまたはPHEVを所有していること」など。

つまり「太陽光×EV×V2H」の3点セットが揃う家庭なら、V2H設備の導入費用が実質ゼロに近づく可能性があるということです。

4-1. 国のCEV補助金(V2H)と併用可能|受付は2026年9月30日まで

蓄電池の国補助(DR事業)は終了しましたが、V2Hの国補助はまだ受付中です。

経済産業省の「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」(執行:次世代自動車振興センター)のV2H充放電設備分は、2026年7月17日に受付が始まったばかりで、期限は2026年9月30日17時まで(予算上限到達時は早期終了、次回募集の予定なし)です。

国CEV補助金(V2H)内容
設備費税抜購入価格×1/2と型式ごとの上限額のいずれか低い額(上限75万円/基)
設置工事費工事項目別上限額の合計・実工事額・55万円のうち最も低い額
受付期間2026年7月17日〜9月30日17時(予算到達で早期終了)
主な条件原則、申請者がEV・PHEV・FCVを所有または発注済み/交付決定後に発注・契約・工事開始
※出典:次世代自動車振興センター「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」(2026年7月時点)。

そして重要なのが、国CEV補助金と東京都のV2H助成は併用可能だという点。

都の助成額は「対象経費×助成率−国その他の補助金額」という控除方式で計算されるため、二重取りにはなりませんが、国と都をあわせることで自己負担を大きく圧縮できます。

国側は「交付決定後でないと発注・契約・工事開始ができない」ルールのため、申請の順序を間違えると国分がもらえなくなる点に注意してください。

4-2. 蓄電池とV2H、わが家にはどっちが向いてる?

比較項目家庭用蓄電池V2H+EV・PHEV
初期費用の目安150万〜250万円程度(10kWh級・工事込み)V2H本体+工事で90万〜150万円程度(車両は別)
東京都の補助10万円/kWh・上限120万円(DR不参加時)1/2・上限50万円(増額要件で10/10・上限100万円)
国の補助DR事業は受付終了CEV補助金が受付中(2026年9月30日まで)
強み常に自宅に蓄電容量がある。停電時も確実EVの大容量バッテリー(数十kWh)を活用でき、容量あたりのコストが安い
弱み容量あたりの単価が高め車の外出中は家庭側の蓄電機能がなくなる
※費用は一般的な目安であり、機種・工事内容により変動します。

なお、V2H単体では「太陽光の余剰電力を車に貯めて夜使う」運用に強みがある一方、車が外出中は家に蓄電機能がなくなるという弱点もあります。

在宅時間や車の使い方によって「蓄電池のみ」「V2Hのみ」「両方」の最適解は変わるため、迷ったら両制度に精通した業者へ相談するのが近道です。

V2Hと国のDR補助金の詳しい制度背景はDR補助金の解説記事もあわせてご覧ください。

5. 補助金の併用ルール完全ガイド|国×東京都×区市町村はどう組み合わせる?

東京都の蓄電池補助、区市町村の上乗せ、V2Hと国のCEV補助金は原則併用可能と整理。同一設備への都の重複助成は不可で、他制度の補助額を控除する計算や、ハイブリッド型パワコン費用は1制度だけに計上する注意点を示している。

「都の補助金と区の補助金、両方もらえるの?」は最も多い疑問の1つ。

答えは「原則、併用できる。ただし計算上の控除関係に注意」です。

制度ごとの併用可否を一覧で整理しました。

組み合わせ併用可否ポイント
東京都の蓄電池 × 東京都の太陽光補助金併用可別設備のため両方に申請可能。セット導入の王道(詳細は5-2)
東京都の蓄電池 × 区市町村の上乗せ併用可都の助成額計算では対象経費から他自治体の補助額が控除される。区側の条件も要確認
東京都の蓄電池 × 東京都のV2H併用可別設備として各制度に申請可能
東京都のV2H × 国のCEV補助金併用可都の助成額から国補助額を控除する方式
東京都の蓄電池 × 東京ゼロエミ住宅の蓄電池助成併用不可同一設備への都の重複助成は不可(どちらか一方を選択)
東京都の蓄電池 × 初期費用ゼロ事業併用不可同一設備への重複助成は不可。リース等を使う場合は事業者経由の助成に一本化
国のDR蓄電池補助 × 東京都の蓄電池(受付終了)国DRは2026年5月29日で終了したため、新規の併用は不可
※各制度の要綱にもとづく2026年7月時点の整理です。個別の適用可否は必ずクール・ネット東京および各区市町村の窓口でご確認ください。

5-1. 見落としがちな「ハイブリッド型パワーコンディショナ」の計上ルール

太陽光と蓄電池を1台で制御するハイブリッド型パワーコンディショナを設置する場合、その費用は「蓄電池→V2H→太陽光の優先順で、いずれか1つの制度にのみ計上できる」というルールがあります。

複数の制度に同じパワコン費用を重複計上することはできません。

見積書の内訳をどの制度に振り分けるかで受給総額が変わるケースもあるため、複数制度を併用する方は業者に計上先を必ず確認しましょう。

5-2. 太陽光発電とのセット導入で補助金を最大化

併用の王道は太陽光発電とのセット導入です。

太陽光と蓄電池は別設備のため、それぞれの補助金を満額で受給できます。

東京都の太陽光補助金は既存住宅なら15万円/kW(上限45万円)、さらに架台設置や防水工事の加算もあり、蓄電池側とあわせると150万円を超える助成も現実的です。

昼に発電した電気を夜に使えるようになるため、電気代削減の効果も単体導入とは段違い。

太陽光側の金額・加算・申請の流れは東京都の太陽光発電補助金の完全ガイドで詳しく解説しています。

ここまでが「都の制度同士・国との組み合わせ」の話。

次章では、受給総額の上積みに直結する区市町村の上乗せ補助を見ていきます。

6. 区市町村の上乗せ補助金一覧|お住まいの地域でさらに数十万円の上積みも

東京都の蓄電池補助金に区市町村の上乗せを併用すると受給額が増える仕組みを図解。専用助成あり、リフォーム枠、独自助成なしの3タイプと、千代田区・中央区、大田区、渋谷区・板橋区・練馬区の例を示している。

東京都の補助金と併用できる区市町村の上乗せ補助は、受給総額を左右する重要ピースです。

上乗せ額の相場は5万〜40万円程度ですが、区によって制度設計は大きく異なり、大きく3つのタイプに分かれます。

タイプ特徴
①蓄電池専用の助成あり国・都・区の3階建てで受給できる最も手厚い型千代田区(対象経費の20%・上限100万円)、中央区(4万円/kWh・上限40万円)、港区、新宿区、文京区など
②住宅リフォーム助成の枠内で対象区内事業者の利用など独自条件つき大田区など
③区独自の蓄電池助成なし都の制度(2階建て)が主軸。関連する別制度がある場合も渋谷区、板橋区、練馬区など
※2026年7月時点の情報です。区市町村の制度は年度途中で受付終了・内容変更となる場合があるため、必ず各区市町村の公式ページで最新情報をご確認ください。

たとえば千代田区にお住まいなら「都の120万円+区の最大100万円」という組み合わせが視野に入る一方、区独自助成のない地域では都の制度をいかに満額で使うかが焦点になります。

お住まいの区市町村の最新の補助金額・条件・申請方法は、以下の地域別詳細記事でご確認ください。

東京都の地域別に補助金情報を確認する

千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区 │ 大田区 │ 世田谷区 │ 渋谷区 │ 中野区 │ 杉並区 │ 豊島区 │ 北区 │ 荒川区 │ 板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区八王子市立川市武蔵野市三鷹市青梅市府中市 │ 昭島市 │ 調布市 │ 町田市 │ 小金井市 │ 小平市 │ 日野市 │ 東村山市 │ 国分寺市 │ 国立市 │ 福生市 │ 狛江市 │ 東大和市 │ 清瀬市 │ 東久留米市 │ 武蔵村山市 │ 多摩市 │ 稲城市 │ 羽村市 │ あきる野市 │ 西東京市

7. 申請方法と振込までの流れ|「契約前の事前申込」が絶対ルール

東京都の蓄電池補助金について、契約前の事前申込、契約・設置、実績報告、審査、交付決定・振込の5段階を図解。振込時期は審査状況や書類不備で変わり、申請者確認と申請内容の自己確認が必要と示している。

東京都の蓄電池補助金で最も多い失敗が「申請前に契約してしまった」というケースです。

令和8年度の制度は「原則、機器の契約前に事前申込を行うこと」が要件のため、順序を間違えると助成対象外になりかねません(2026年4月1日〜6月30日に契約・設置した案件には経過措置あり)。

全体の流れを確認しましょう。

ステップ内容ポイント
①事前申込クール・ネット東京へ電子申請(2026年5月29日受付開始)契約前に必ず行う
②契約・設置工事事前申込後に業者と契約し、機器を設置対象機器の設置期間は2026年4月1日〜2029年3月30日
③交付申請兼実績報告設置完了後に申請(2026年6月30日受付開始)DR加算はこの時点までにDR契約等が必要
④審査書類審査・不備があれば差し戻し書類不備は振込遅延の最大要因
⑤交付決定・振込指定口座へ助成金が振り込まれる審査状況により時期は変動

7-1. 補助金はいつ振り込まれる?

「申請してからいつ振り込まれるのか」は誰もが気になるところですが、公式に一律の振込時期は示されておらず、交付申請兼実績報告→審査→交付決定→振込という流れの中で、申請の混雑状況や書類不備の有無によって所要期間は変動します。

設備投資の資金計画では「補助金はいったん全額を立て替えたあと、後日振り込まれるもの」と捉えておくのが安全です。

最新の審査状況はクール・ネット東京の公式ページで随時アナウンスされます。

7-2. 令和8年度は「申請者の実在性確認」が強化

令和8年度からのもう1つの変化が申請手続きの厳格化です。

金融機関発行書類等による申請者・事業者の実在性確認が導入され、なりすましや不適切な代行申請への監視が強まりました。

背景には、一部の手続代行者による不適切な申請が問題視されている事情があり、クール・ネット東京も公式に注意喚起を行っています。

申請を業者に代行してもらう場合でも、申請内容は必ず自分自身で確認することが求められます。

電子申請の書類準備は正直なところ煩雑で、SII登録機器の型番確認・見積内訳の制度別振り分け・DR契約の段取りなど、初めての方がつまずくポイントが多いのも事実。

都と区の両方の申請代行に対応した業者に任せれば、こうした手間とミスのリスクをまとめて回避できます。

PR 面倒な補助金申請を無償でまるごと任せるなら

8. 対象機器と条件|SII登録機器・10月1日の切替・マンションの扱い

東京都の蓄電池補助金について、都内の戸建て・集合住宅と未使用のSII登録済み家庭用蓄電池が対象と説明。10月1日以降は令和8年度登録機器へ切り替わり、マンションは条件付きで対象、ポータブル電源は原則対象外と示している。

「うちの場合、そもそも対象なの?」という疑問にお答えします。

令和8年度の東京都蓄電池補助金の対象者・対象機器の要件は次のとおりです。

項目要件
対象者都内住宅に設備を所有する個人・法人等(国および地方公共団体は対象外)
対象住宅都内の住宅(戸建て・集合住宅)。新規設置であること(増設は別区分)
対象機器未使用かつSII(環境共創イニシアチブ)登録済みの家庭用蓄電池
設置期間2026年4月1日〜2029年3月30日
登録年度の切替2026年10月1日以降の事前申込分は原則、令和8年度登録機器が対象(経過措置あり)
※出典:クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」(2026年7月時点)。

8-1. 【要注意】2026年10月1日から対象機器リストが「令和8年度版」に切り替わる

見落とされがちなのが、SII登録機器の「年度切替」問題です。

2026年10月1日以降に事前申込を行う場合、対象となるのは原則としてSIIの「令和8年度登録済製品一覧」に掲載された機器のみ。

つまり、いま業者に提案されている機種が旧年度リストにしか載っていない場合、10月以降の申込では対象外になる可能性があります。

秋以降の設置を検討している方は、見積もり段階で「この機種は令和8年度のSII登録機器ですか?」と必ず確認してください。

この一言で数十万円を守れることがあります。

8-2. マンション(集合住宅)でも使える?ポータブル電源は?

本制度の対象は「都内住宅に設備を所有する個人・法人等」であり、マンションを含む集合住宅も対象になりえます

ただし専有部分への設置には管理規約の確認や管理組合の同意といった実務上のハードルがあるため、施工実績のある業者への相談が近道です。

なお、マンション一棟単位での導入には「賃貸住宅の断熱・再エネ集中促進事業」や「集合住宅向け太陽光発電システム等普及促進事業」といった別制度も用意されています。

また、ベランダに置くタイプのポータブル電源は原則として対象外です。

本制度の対象はSIIに登録された据置型の家庭用蓄電システムであり、市販のポータブル電源は登録対象になっていません。

「補助金でポータブル電源が買える」といった情報を見かけたら、まず疑ってかかりましょう。

9. 【重要】「怪しい」訪問販売への対処法と確定申告の注意点

東京都の蓄電池補助金は正規制度だが、即日契約、都の委託、実質無料、書類確認不要をうたう訪問販売に注意と説明。その場で契約せず、相見積もりと申請書類の確認を行い、補助金の税務処理は確定申告や専門家への確認が必要と示している。

「東京都 蓄電池 補助金」と検索する方の中には、「訪問販売で補助金の話をされたけど、怪しくない?」という不安をお持ちの方も多いはずです。

結論から言うと、補助金制度そのものは東京都の正規事業であり怪しいものではありません。

しかし、制度の知名度を悪用した強引な営業や不適切な代行申請が実際に問題化しています。

9-1. 悪質業者がよく使うセールストークと見分け方

よくあるトーク実際は…
「補助金の枠が今日で埋まるので、今日中の契約が必要です」予算到達で終了するのは事実だが、「今日契約しないと無効」という制度設計ではない。即日契約を迫るのは典型的な悪質パターン
「東京都から委託されて回っています」東京都やクール・ネット東京が特定の販売業者に戸別訪問を委託することはない
「補助金で実質タダで設置できます」助成には上限があり、全額が賄われるケースはまれ。「実質0円」を強調する見積もりは内訳の確認が必須
「申請はすべてこちらでやるので書類は見なくて大丈夫」手続代行者の不適切申請に対しクール・ネット東京が公式に注意喚起中。申請内容は本人確認が原則

防衛策はシンプルで、

  • ①その場で契約しない
  • ②必ず複数社から相見積もりを取る
  • ③申請書類は自分の目で確認する

の3つです。

訪問販売がきっかけでも、提案内容自体は他社と比較してから判断すれば損はありません。

相見積もりの取り方や信頼できる業者の見極め方は、東京都の蓄電池おすすめ業者の記事で詳しく解説しています。

9-2. 補助金と確定申告|120万円もらったら税金はかかる?

意外と知られていないのが税金の話です。

国や自治体からの補助金は税法上「一時所得」に区分されるのが原則で、一時所得には年間50万円の特別控除があります。

ただし、蓄電池のような固定資産の取得に充てた国・地方公共団体の補助金は、確定申告を行うことで総収入金額に算入しない特例(所得税法第42条)を適用できる場合があります。

つまり「申告手続きをすれば実質的な税負担を避けられる可能性が高いが、何もしなくてよいわけではない」ということ。

他の一時所得との合算状況によっても扱いは変わるため、高額の補助金を受給した年は、税務署または税理士に確認しておくと安心です。

10. 補助金に強い業者の選び方とよくある質問(FAQ)

太陽光発電住宅と蓄電池、担当者を配置し、補助金に強い業者を選ぶ3つの確認点を図解。東京都と区市町村の申請代行、令和8年度のSII登録機器への対応、相見積もりを受け入れる姿勢が重要と示している。

ここまで見てきたとおり、令和8年度の東京都蓄電池補助金は「金額は大きいが、ルールは複雑」。

だからこそ、どの業者に頼むかで受給額も手間も大きく変わります

業者選びで確認すべきは次の3点です。

  • 都と区市町村の両方の申請代行に対応しているか:都の申請だけ代行して区の上乗せは「ご自身で」という業者も。両方任せられるかで数十万円と数時間の差が出ます
  • SII令和8年度登録機器への切替に対応した提案か:10月1日以降の申込を見据えた機種選定ができているかは、業者の情報感度のバロメーターです
  • 相見積もりを嫌がらないか:適正価格の業者ほど比較を恐れません。即決を迫る業者は候補から外しましょう

東京都内の施工業者を独自評価で比較したランキングはこちらの記事にまとめています。

国の補助金制度の全体像を知りたい方は国の蓄電池・V2H補助金の解説記事もどうぞ。

Q1:太陽光発電がなくても、蓄電池だけで補助金はもらえますか?

はい、蓄電池単体の設置でも「家庭における蓄電池導入促進事業」の対象になります。ただし、太陽光発電設備のない住宅で申請する場合には、対象となる再生可能エネルギー電力メニューの契約など追加の要件が設けられているケースがあるため、事前申込の前に必ず公式の交付要綱をご確認ください。

【公式ソース:クール・ネット東京 令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業

Q2:賃貸住宅に住んでいますが対象になりますか?

本制度の対象は「都内住宅に設備を所有する個人・法人等」です。賃貸にお住まいの方が入居者の立場で申請することは基本的に想定されておらず、設備の所有者(オーナー)側が申請主体となります。なお、賃貸集合住宅のオーナー向けには「賃貸住宅の断熱・再エネ集中促進事業」という別制度があり、一棟単位での太陽光・蓄電池導入に手厚い助成が用意されています。

【公式ソース:クール・ネット東京 賃貸住宅の断熱・再エネ集中促進事業

Q3:補助金はいつ振り込まれますか?

設置完了後の交付申請兼実績報告→審査→交付決定を経て振り込まれます。公式に一律の振込時期は示されておらず、申請の混雑状況や書類不備の有無で所要期間は変動します。資金計画上は「設置費用はいったん全額立て替える」前提で考えておくのが安全です。

【公式ソース:クール・ネット東京 令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業

Q4:中古の蓄電池やポータブル電源も対象になりますか?

いいえ、対象は「未使用」かつ「SII(環境共創イニシアチブ)に登録された」家庭用蓄電システムのみです。中古品や、SII登録のないポータブル電源は対象外です。また2026年10月1日以降の事前申込分からは、原則として令和8年度の登録機器であることが必要になる点にもご注意ください。

【公式ソース:クール・ネット東京 令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業

Q5:申請は自分でもできますか?業者に代行してもらうべき?

電子申請なのでご自身でも可能ですが、SII登録機器の確認・見積内訳の制度別振り分け・DR契約の段取りなど、初めての方には煩雑な作業が多いのが実情です。販売施工業者の多くは申請代行に無償で対応しており、活用するのが現実的です。ただし手続代行者による不適切な申請への注意喚起も出ているため、代行を頼む場合でも申請内容は必ずご自身で確認してください。

【公式ソース:クール・ネット東京 住宅向け助成事業のご案内

11. まとめ:令和8年度は「都×区×DR」の組み合わせで最大化を

東京都の蓄電池補助を、都の助成、区市町村の上乗せ、DR参加で最大化する考え方を図解。10万円/kWh・上限120万円、V2H最大100万円、契約前の事前申込、10月1日のSII登録機器切替、予算終了前の早期申請を示している。

最後に、この記事の要点を整理します。

  • 令和8年度の東京都蓄電池補助金は10万円/kWh・DR不参加なら上限120万円/戸(+災害補償等7,000円)
  • DR実証への参加+EMS・IoT機器の新規設置で120万円の上限を超える助成も可能
  • 国のDR補助金(上限60万円)は2026年5月29日で受付終了(再開なし)。一方、都の関連予算は約1,012億円と過去最大
  • EV・PHEV所有者はV2Hの増額助成(最大100万円)+国CEV補助金(9月30日締切)の併用が狙い目
  • 区市町村の上乗せ補助と併用可能。「契約前の事前申込」と「10月1日のSII登録機器切替」が二大注意点

予算約1,012億円という数字だけ見ると余裕がありそうですが、国のDR補助金が2ヶ月で終了した事実が示すとおり、補助金は「検討している間になくなる」ものです。

導入の意思が固まっているなら、信頼できる業者への相談と事前申込を先に済ませてしまうのが、令和8年度を勝ち切る最短ルートです。

編集長田中

太陽光発電アドバイザーより

補助金制度は毎年変わりますが、令和8年度の東京都は「単価は下がったが、賢く組み合わせる家庭にはより手厚い」制度設計になったのが特徴です。

押さえるべきは順序(契約前の事前申込)と組み合わせ(都×区×DR×V2H)の2つだけ。

この記事をブックマークして、業者との打ち合わせの際のチェックリストとしてご活用ください。

編集長 田中

PR 東京都+区市町村の補助金申請までまるごと無償サポート

目次