【2026年最新】西東京市の太陽光・蓄電池補助金はいくら?市の補助はなし(市の省エネ助成はエアコン・LEDの買い換え)・東京都で太陽光15万円/kW+蓄電池10万円/kWh|固定資産税の減額・市内に本社の設置業者も

令和8年度の西東京市の太陽光発電・蓄電池補助金を解説する記事のアイキャッチ。西東京市には市の設置補助がなく東京都の補助金が本命であることを、雑木林の緑が残る平らな住宅街の屋根に載る太陽光パネルのイラストとともに大きな文字で示す
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令和8年度の西東京市の太陽光発電・蓄電池補助金の結論を1枚にまとめたカード。西東京市には太陽光・蓄電池の設置費に対する市の補助がなく、市の省エネ助成はエアコンとLED照明の買い換えだけであること、東京都の補助金は太陽光が既存住宅1kWあたり15万円・上限45万円、蓄電池が1kWhあたり10万円・上限120万円で、都は契約前の事前申込が必要であることを数字カードで示す
この記事の結論
  • 西東京市には太陽光発電・家庭用蓄電池・V2Hの設置費に対する市の補助金がない。市公式の案内ページ(2026年9月16日更新)は東京都の補助事業を紹介していて、参考として並ぶ令和8年度の市の省エネ助成は、エアコンとLED照明の買い換えだけ。令和8年度の予算書にも太陽光・蓄電池の計上はない(2026年9月28日確認)
  • 太陽光・蓄電池の設置費に使える補助の本命は東京都の2本。太陽光は既存住宅3.75kW以下が15万円/kW(上限45万円)・3.75kW超は12万円/kWで、陸屋根の架台・防水などの加算は別枠。蓄電池は10万円/kWh・DR不参加なら上限120万円/戸(DR参加なら120万円の上限が外れ、加算がある)
  • 市の省エネ助成はエアコンの買い換えに1台1万円(市内の店で購入・1世帯3台まで)と、LED照明の買い換えに1台4,000円。太陽光・蓄電池とは別の機器なので同じ年に申請できる。エアコンは2026年9月1日時点で申請額が予算額の約80%に達している(先着・予算に達したら終了)
  • 市の制度で太陽光と関わるのは固定資産税の省エネ改修減額。窓を含む断熱改修の費用(補助金を除く)が50万円を超え、一緒に付ける太陽光発電装置などの工事の費用と合わせて60万円を超えると、翌年度の固定資産税が3分の1減る(築年・床面積などの条件あり・120m²相当分まで・完了から3か月以内に申告)
  • 「3.75kWの谷」(3kWでも3.75kWでも45万円、4kWなら48万円)と「12kWhで上限」を踏まえた容量設計で受給額が変わる。太陽光4kW・110万円なら実質負担62万円、蓄電池10kWh・180万円なら70万円(DR参加時。不参加なら80万円)、セットなら290万円→132万円(DR参加時)が目安(7章)
  • 西東京市の住吉町には、独自評価の省エネタイガーの本社がある。10-1では省エネタイガーと、市と「太陽光発電設備等の普及」を含む包括連携協定を結ぶ東京ガスの2社を紹介。都の共同購入(第1次)で西東京市を担当したのはAsmile 石井瓦工業株式会社。東京都対応48社の調査表は8〜10章で公開

「西東京市って、太陽光や蓄電池の補助金は出ないの?」
「市のエアコンの補助金と、太陽光の補助金は一緒に使える?」
「市内に、安心して頼める太陽光の業者はある?」

すぐに西東京市対応の太陽光・蓄電池業者一覧を見る

この記事は、

令和8年度(2026年度)に西東京市の住宅へ太陽光発電・家庭用蓄電池を設置する場合の補助金を、市の制度の現在地(太陽光・蓄電池の市の補助がないこと・市の案内ページと補助制度の一覧・予算書での確認・同じ年に使える市のエアコン・LEDの買い換え助成・断熱改修と組むと使える固定資産税の減額・都の共同購入の西東京市の担当・東京ガスとの包括連携協定)・東京都の補助額(太陽光15万円/kW+加算、蓄電池10万円/kWh+DR加算)・3.75kWの谷と12kWhの上限・申請の順序・実質負担と回収の目安・市内に本社がある業者・東京都対応48社の調査結果まで1本にまとめたページです。

市の制度は西東京市公式ページ(「東京都の補助金のご案内(太陽光発電等)」2026年9月16日更新・「市の補助制度」・「省エネ家電(エアコン)買い換え助成金」2026年9月4日更新・令和8年度予算書・「住宅の省エネ改修等に伴う固定資産税の減額」2026年6月2日更新ほか)、都の制度はクール・ネット東京と東京都環境局の公式ページを、マイリフォ編集部が2026年9月28日時点で確認しています。

先に重要な最新情報を3つ。

1つ目は、西東京市には令和8年度も、太陽光発電・家庭用蓄電池の設置そのものに対する市の補助金がないこと。市の省エネ助成は、省エネ家電(エアコン)とLED照明の買い換えの2種類です(LEDは個人・集合住宅所有者向けと事業所向け)。令和7年度にあった高効率給湯器などの買い換え助成は、令和8年度の一覧から外れました。

2つ目は、東京都の「共同購入」の第2期の参加登録が2026年10月1日から始まること。第1次募集で西東京市を担当した施工事業者は、Asmile 石井瓦工業株式会社(パネル・蓄電池ともシャープ)でした。見積もりの比較先の1つとして使えます(1-3)。

3つ目は、国の「DR家庭用蓄電池事業」(上限60万円)が2026年5月29日で、国のCEV補助金(V2H・外部給電器分)が8月27日で受付を終了したこと。太陽光・蓄電池の設置費に使える補助は、東京都の2本が中心になりました。2026年10月1日以降に都へ蓄電池の事前申込をする分から、対象機器がSIIの「令和8年度登録済製品」に切り替わる点にも注意が必要です。

一方で東京都の関連予算は約1,012億円と、前年度(約702億円)の約1.4倍です。

西東京市民にとっては「市の上乗せを探すのではなく都の2本で満額を取りに行く」ことと、「市の買い換え助成や固定資産税の減額を、太陽光の計画にうまく重ねる」ことが、自己負担額を左右する分かれ道になっています。

30秒でわかる|西東京市で太陽光・蓄電池を設置したら実質いくら?補助金シミュレーション

区市町村で「西東京市」を選び、太陽光の容量と蓄電池の容量を選ぶだけで、東京都の助成を差し引いた「実際に払う金額」の目安が出ます。太陽光のみ・蓄電池のみ・セットを切り替えて比較できます。

西東京市は太陽光・蓄電池の設置費に市の補助がないため、表示される助成額は東京都の制度だけの数字です。市のエアコン・LEDの買い換え助成と、固定資産税の省エネ改修減額は、シミュレーターには含まれていません(1-2・1-3)。

30秒でわかる補助金計算|令和8年度・東京都版東京都の我が家だと、補助金はいくら?

下の項目を選ぶだけで、東京都と区市町村の助成を差し引いた「実際に払う金額」の目安が出ます。設置費用は相場に幅があるため金額はレンジ表示です。
前提:東京都内の既存住宅に設置・令和8年度の制度・税抜ベースの概算。新築は都の単価が異なるため対象外。実際の助成額は見積書の助成対象経費で決まります。

9.8kWh
4.5kW
設置費用の目安(税抜)—
東京都・蓄電池助成—
東京都・太陽光助成—
区市町村の助成—
実質自己負担額の目安—
    同じ容量で2〜3社を並べると、補助金後の差額がはっきりします

    出典:家庭における蓄電池導入促進事業/家庭における太陽光発電導入促進事業(クール・ネット東京)。区市町村分は各自治体の令和8年度の公式ページ・要綱をマイリフォが確認した値です(23区は2026年10月13〜20日に確認)。予算に達し次第受付終了になる制度が多いため、申請前に必ず公式ページで受付状況を確認してください。

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    この記事は、太陽光発電アドバイザーの資格を持つマイリフォの編集長田中が監修しています。

    記事の監修者

    編集長田中イメージ画像

    編集長田中

    【保有資格】

    • 太陽光発電アドバイザー

    太陽光発電・蓄電池の比較サイト「マイリフォ」編集長。東京都内の補助金制度・施工業者を徹底調査し、後悔しない設備導入のための情報を発信しています。詳しいプロフィールはこちら。

    すぐに西東京市対応の太陽光・蓄電池業者一覧を見る

    1. 【結論】西東京市の太陽光・蓄電池補助金はいくら?市の補助はなし(市の省エネ助成はエアコン・LEDの買い換え)、使えるのは東京都の「太陽光15万円/kW・蓄電池10万円/kWh」の2本

    令和8年度の東京都太陽光発電補助金は既存住宅が1kWあたり15万円で上限45万円、新築住宅が1kWあたり12万円で上限36万円であることを2枚のカードで示した図解

    まず結論から。

    令和8年度(2026年度)に西東京市の住宅で使える太陽光発電・蓄電池の設備補助の本命は、東京都の「家庭における太陽光発電導入促進事業」と「家庭における蓄電池導入促進事業」(いずれも実施:東京都環境公社/クール・ネット東京)の2本です。西東京市の令和8年度の省エネ助成は、エアコンとLED照明の買い換えだけです。国のDR補助金・CEV補助金(V2H分)も受付を終えています。

    制度太陽光発電(既存住宅)蓄電池
    西東京市なし(市の省エネ助成はエアコン・LEDの買い換えだけ=1-1)なし(同左。V2Hの市補助もなし)
    東京都3.75kW以下は15万円/kW(上限45万円)、3.75kW超は12万円/kW+加算(陸屋根の架台・防水など)10万円/kWh(DR不参加は上限120万円/戸)+DR加算
    国単体では対象外DR補助金は2026年5月29日で受付終了(再開なし)
    ※2026年9月28日時点。市は西東京市公式の「東京都の補助金のご案内(太陽光発電等)」(2026年9月16日更新)・「市の補助制度」・令和8年度予算書、都はクール・ネット東京の令和8年度公式ページで確認。

    ポイントは3つあります。

    • 都の単価が手厚い。太陽光は既存住宅のほうが新築より高単価(15万円/kW)、蓄電池は「容量×10万円」というシンプルな計算式で、10kWhなら100万円
    • 「3.75kWの谷」と「12kWhの上限」。太陽光は3kWでも3.75kWでも45万円、4kWなら48万円・5kWなら60万円と再び伸びる(2章)。蓄電池はDR不参加だと12kWhで上限120万円、DR参加で上限が外れる(3章)
    • 西東京市は市の設備補助がない。そのぶん都の助成額計算で「他自治体の補助金の控除」が起きず、都の計算式がそのまま効く(仕組みは5章)。市のエアコン・LEDの買い換え助成は別の機器への助成で、太陽光・蓄電池と同じ年に申請できる(1-2)

    国の蓄電池補助金(DR事業)が2026年5月29日に2ヶ月余りで予算切れした前例があるとおり、「予算上限到達=予告なく受付終了」はいつでも起こりえます。東京都の2本も同じ先着・予算制で、市のエアコン・LEDの買い換え助成も予算に達したら終わります。導入を決めているなら、都の事前申込を先に済ませるのが鉄則です。

    1-1. 西東京市の補助金の現在地|太陽光・蓄電池の設置費への市の補助はなし、市の省エネ助成は「エアコン・LEDの買い換え」だけ(案内ページ・補助制度の一覧・予算書で確認)

    西東京市で太陽光・蓄電池と一緒に使える制度を4つの箱に分けて示した図解。太陽光・蓄電池の設置費は東京都の補助金、市の省エネ助成はエアコンとLED照明の買い換え、窓を含む断熱改修と太陽光を同じ時期に工事する家は固定資産税の減額、東京都の共同購入は見積もりの比較先として使えることを示す

    「西東京市の補助金はどうなっているの?」という疑問に、市公式の案内ページ・補助制度の一覧・予算書の3つで答えます。

    西東京市の脱炭素の施策は、みどり環境部 環境政策課(エコプラザ西東京)が担当しています。市公式の「東京都の補助金のご案内(太陽光発電等)」のページ(2026年9月16日更新)は、東京都の太陽光・蓄電池・V2Hなどの補助事業を紹介しています。そのページに参考として並ぶ令和8年度の市の助成制度は、省エネ家電(エアコン)とLED照明器具の買い換え助成だけです(環境分野の助成。雨水浸透施設や木造住宅の耐震改修など、ほかの分野の市の助成は別にあります)。

    市の「市の補助制度」の一覧も同じです。並んでいるのは「【事業所向け】LED照明器具買い換え助成金」「省エネ家電(エアコン)買い換え助成金」「【個人向け・集合住宅所有者向け】令和8年度LED照明器具買い換え助成金」の3件だけです。なお、市のページに「市独自の補助制度はありません」という一文があるわけではありません。一覧と予算書で、太陽光・蓄電池の補助がないことを確かめています。

    予算書でも確かめました。令和8年度の一般会計予算書で、環境政策課の「地球温暖化対策事業費」は約4,123万円です。そのうち「地球温暖化対策助成金」が3,000万円で、エアコン・LEDの申請書の名前も「西東京市地球温暖化対策助成金」の交付申請です。太陽光・蓄電池の補助の計上はありません。

    一覧と予算書を見る限り、令和8年度の西東京市に太陽光発電・家庭用蓄電池・V2Hの設置費に対する市の補助はありません。太陽光・蓄電池の設置に使う補助は、東京都の2本で組み立てることになります。

    前年度と比べると、市の省エネ助成は縮んでいます。令和7年度の当初予算では同じ助成金が5,000万円で、一覧には高効率給湯器(エコキュートなど)・節水シャワーヘッド・事業者向けのエアコンの買い換え助成もありました。令和8年度はエアコンとLEDの2種類に絞られ、助成金は2,000万円減りました。

    西東京市公式に載っている制度・取り組み実施・内容太陽光・蓄電池との関係
    東京都の太陽光・蓄電池補助金東京都(クール・ネット東京)。市は「東京都の補助金のご案内(太陽光発電等)」のページで紹介○ 本命(2〜3章・5-1)
    省エネ家電(エアコン)買い換え助成西東京市(環境政策課)。市内の店で買った省エネ型のエアコンへの買い換えに1台1万円・1世帯3台まで△ 別の機器。太陽光の家の電気代対策として同じ年に使える(1-2)
    LED照明器具買い換え助成(個人・集合住宅所有者向け/事業所向け)西東京市(環境政策課)。個人は1台4,000円(税抜8,000円以上の器具)・上限25万円△ 別の機器(1-2)
    固定資産税の減額(省エネ改修)西東京市(資産税課)。窓を含む断熱改修をした住宅の、翌年度の固定資産税を3分の1減額△ 太陽光だけの工事は対象外。改修が50万円超なら、太陽光発電装置などの工事の費用と合わせて60万円超で要件を満たせる(1-3)
    東京ガスとの包括連携協定西東京市と東京ガス。2023年11月16日締結。連携事項に「個人、事業者への太陽光発電設備等の普及」△ 補助金ではない。市と協定を結ぶ事業者の1社(1-3・10-1)
    太陽光発電・蓄電池・V2H市のメニューなし(環境分野の「市の補助制度」の一覧にない・令和8年度予算書に計上なし)東京都の補助金(2〜3章・5-1)で組み立てる
    ※出典:西東京市公式「東京都の補助金のご案内(太陽光発電等)」(2026年9月16日更新)・「市の補助制度」・「省エネ家電(エアコン)買い換え助成金」(2026年9月4日更新)・「【個人向け・集合住宅所有者向け】令和8年度LED照明器具買い換え助成金」(2026年7月29日更新)・「令和8年度 一般会計予算及び同説明書」・「住宅の省エネ改修等に伴う固定資産税の減額」(2026年6月2日更新)・「ゼロカーボンシティの実現等に向けた包括連携協定」の締結について(2023年11月16日)。いずれも2026年9月28日確認。令和7年度のメニューは市公式に残る各ページ(高効率給湯器・節水シャワーヘッド・事業者向けエアコン)とWeb Archiveの保存版(2025年7月31日)で確認。問い合わせ:みどり環境部 環境政策課(042-438-4042)。

    「西東京市にも工事の後に申請する市の奨励金がある」「市から◯万円出る」と言われたら、根拠になる市のページを示してもらってください。2026年9月28日時点の環境分野の「市の補助制度」の一覧と予算書に、太陽光・蓄電池の設置費への市の補助はありません(12章Q1)。

    もう1つは東京都の単価の年度です。都の蓄電池は令和7年度の12万円/kWhから、令和8年度は10万円/kWhに下がりました。業者の案内に旧年度の単価が残っていることがあるので、見積もりは令和8年度の単価で試算してもらってください。

    西東京市に市の設置補助が新設される可能性はゼロではありません。市の第3次環境基本計画(2024年度から)は、2030年度に温室効果ガスを2013年度比で46%減らす目標を掲げ、取り組みの1つに「太陽光発電設備の導入」を挙げています。ただ、令和8年度の予算に市の設置補助は計上されていません。新設された場合は、このページを更新します。

    参考:東京都の補助金のご案内(太陽光発電等)(西東京市公式・2026年9月16日更新)

    参考:市の補助制度(西東京市公式)

    参考:令和8年度 一般会計予算及び同説明書(西東京市公式)

    参考:令和8年度予算の概要(「事務事業の概要」編)(西東京市公式)

    1-2. 市の設備補助がない西東京市の受給額は?|東京都だけの早見表と、同じ年に使える市の「エアコン・LEDの買い換え助成」

    東京23区のうち蓄電池補助の区独自上乗せがある区は18区、上乗せがない区は5区であることを円グラフとアイコンで示した図解

    東京23区の多くには区独自の上乗せがあり、多摩の市にも市独自の補助を持つ市があります。西東京市のまわりでも、東に接する練馬区(太陽光に定額8万円。令和8年度は9月15日に予算に達して受付を中止し、区は補正予算が成立すれば10月中旬ごろに再開の見込みと案内)や、南に接する武蔵野市(太陽光に1kWあたり3万円・上限15万円)が、区・市独自の太陽光の補助を持っています。

    西東京市は「設備への市の上乗せがない市」の側です。そのぶん受給額の見当は簡単で、東京都の「容量×単価」がそのまま受給額になります。既存住宅の容量別に並べます。

    太陽光の容量設置費の例(税抜)東京都西東京市実質負担
    3kW100万円45万円0円55万円
    4kW130万円48万円0円82万円
    5kW150万円60万円0円90万円
    6kW180万円72万円0円108万円
    8kW230万円96万円0円134万円
    蓄電池の容量設置費の例(税抜)東京都(DR不参加)西東京市実質負担
    5kWh120万円50万円0円70万円
    7kWh160万円70万円0円90万円
    10kWh200万円100万円0円100万円
    12kWh230万円120万円(上限)0円110万円
    16.4kWh300万円120万円(上限)0円180万円
    ※設置費の例は相場の中央付近の価格です(7章の3ケースは相場の下限に近い価格で試算)。都は「容量×単価」と助成対象経費(税抜・他の補助金控除後)の小さいほうが上限で、上の価格例では減額は発生しません(5章)。蓄電池はDR実証に参加すると上限120万円が外れ、加算10万円(EMS・IoT機器を新設すれば15万円)が乗ります(3章)。

    本記事の7章と同じ価格で見ると、太陽光4kW・110万円は都48万円で実質負担62万円、蓄電池10kWh・180万円(DR参加)は都110万円で70万円、セット290万円は助成158万円で132万円です。

    ⭐西東京市の省エネ助成は「エアコン・LEDの買い換え」|太陽光と同じ年に申請できる

    市の省エネ助成は、太陽光・蓄電池ではなく、家電と照明の買い換えに出ています。どちらも買って付けた後に市へ申請する先着順の制度で、予算に達したら受付が終わります。

    項目省エネ家電(エアコン)買い換え助成LED照明器具買い換え助成(個人・集合住宅所有者向け)
    対象者西東京市に住民登録があり、自分が住む市内の住宅で使っているエアコンを買い換えた人(市税の滞納なし)西東京市に住民登録がある個人(自分が住む住宅・1世帯1回)、市内の集合住宅の管理組合や所有者(共用部分・居住部分)
    対象の製品統一省エネラベル(目標年度2027年度)の★1.0以上・新品・市内の店で購入(市外の店・ネット購入は対象外)。今あるエアコンとの交換だけ(新規の設置は対象外)蛍光灯などの照明器具からLED照明器具への交換(新規の設置・コンセント式の器具・ランプだけの交換は対象外)
    助成額1台1万円・1世帯3台(3万円)まで(本体の税抜の支払額が1万円未満ならその額・千円未満切捨て)1台4,000円(税抜8,000円以上の器具。8,000円未満は支払額の1/2・千円未満切捨て)・上限25万円。集合住宅の所有者などは設置工事費の1/2(上限5万円)も
    期間2026年5月15日〜11月30日に購入・設置し、申請(消印有効)・先着2026年7月1日〜12月25日に購入・設置し、申請(消印有効)・先着
    予算の状況2026年9月1日時点で、申請額が予算額の約80%(申請受付額16,046,000円)。予算に達したら受付終了予算に達したら受付終了(残りが少なくなったら市のページで告知)
    併用都の東京ゼロエミポイントと併用できる同左
    申請電子申請、または申請書を郵送・持参(環境政策課・エコプラザ西東京)同左
    ※出典:西東京市公式「省エネ家電(エアコン)買い換え助成金」(2026年9月4日更新)・「【個人向け・集合住宅所有者向け】令和8年度LED照明器具買い換え助成金」(2026年7月29日更新)(2026年9月28日確認)。事業所向けのLED助成は別のページ。ポイント・クーポン・商品券の利用分は対象外など、細かな条件は募集要項で確認してください。

    太陽光・蓄電池とは別の機器への助成なので、同じ年に両方申請できます(都の計算で差し引かれるのは太陽光・蓄電池そのものへの補助、というのが編集部の整理です。迷ったらクール・ネット東京に確認してください)。たとえば太陽光と蓄電池を付けた年に、古いエアコン2台を市内の店で省エネ型に買い換えれば、市から2万円が出ます。昼に太陽光でつくった電気で省エネ型のエアコンを動かせば、電気を買う量を減らす効果が重なります。

    太陽光の業者のセット見積もりにエアコンを入れる場合は注意が必要です。市の助成は市内の店舗での購入が条件なので、太陽光の業者から買うエアコンが対象になるかは、市の環境政策課に確かめてください。都の太陽光・蓄電池の見積もりからも、エアコンの代金は分けてもらいましょう。

    エアコンの助成は、2026年9月1日時点で申請額が予算額の約80%に達しています。買い換えを考えているなら、市のページで受付状況を確かめてから、早めに申請してください。少なくとも市内の店での購入・今あるエアコンとの交換・購入後の申請の3つがそろっている必要があります。

    「市の補助が新しくできるまで待つべき?」という相談には、予算書が答えになります。令和8年度の助成金3,000万円は、申請書の名前から見て市の買い換え助成の財源とみられ、市の省エネ助成は前年度より縮んでいます。待っても市の補助が出る根拠はなく、都の予算があるうちに事前申込を出すほうが確実です。

    市の上乗せがないからといって、都の受給額が減るわけではありません。区市町村の助成がある自治体で起きる「その分だけ都の助成対象経費が目減りする」現象が、西東京市では構造的に起きません(5章)。

    近くの区市の制度は、練馬区・武蔵野市・小金井市・小平市・東久留米市の太陽光・蓄電池補助金のページでまとめています(受付状況は各ページで確認してください)。市区町村の補助は、原則としてその市区町村にある住宅が対象です。西東京市の家で、隣の区市の補助を使うことはできません。

    参考:省エネ家電(エアコン)買い換え助成金(西東京市公式・2026年9月4日更新)

    参考:【個人向け・集合住宅所有者向け】令和8年度LED照明器具買い換え助成金(西東京市公式)

    参考:【事業所向け】LED照明器具買い換え助成金(西東京市公式)

    1-3. 西東京市で太陽光・蓄電池と一緒に確かめたい「4つのこと」|固定資産税の省エネ改修減額、都の共同購入(西東京市の担当はAsmile 石井瓦工業)、東京ガスとの包括連携協定、市のゼロカーボン目標

    市の設備補助がない西東京市でも、太陽光・蓄電池の計画と一緒に確かめておきたいことは4つあります。「税の減額」「都の共同購入」「市の協定」「市の目標」と性格が違うので、分けて整理します。

    ①窓の断熱改修と太陽光を一緒にやる家の「固定資産税3分の1」

    西東京市の固定資産税には、省エネ改修をした住宅の減額があります。主役は窓を含む断熱改修で、太陽光だけ・蓄電池だけの工事は対象になりません。ただし工事費の要件に「太陽光発電装置などの設置工事の費用と合わせて」という形で太陽光が入っているのが、この制度のポイントです。

    項目住宅の省エネ改修等に伴う固定資産税の減額
    対象の家2014年(平成26年)4月1日以前から市内にある住宅(賃貸住宅を除く)。改修後の床面積は40〜240m²(2026年3月31日までに完了した改修は50〜280m²)。新築住宅の軽減や耐震改修の減額を受けていないこと
    対象の工事窓の断熱性を高める改修(必須)を含む断熱改修(床・天井・壁の断熱も含められる。外気などに接する部分の工事に限る)
    工事費の要件改修工事の費用が1戸あたり60万円超、または改修工事の費用が50万円超で、太陽光発電装置・高効率空調機・高効率給湯器・太陽熱利用システムの設置工事の費用と合わせて60万円超。国や自治体の補助金を受けた改修工事は、その額を差し引いて判定
    減額工事が完了した年の翌年度分の固定資産税が3分の1(120m²相当分まで・都市計画税は含まない)。改修で認定長期優良住宅になった場合は3分の2
    申告工事の完了から3か月以内に資産税課(042-460-9829)へ。申告書、領収書の写し、増改築等工事証明書、納税義務者の住民票の写し、補助金を受けた場合は交付決定を確認できる書類など
    期限2031年(令和13年)3月31日までに行った工事が対象
    ※出典:西東京市公式「住宅の省エネ改修等に伴う固定資産税の減額」(2026年6月2日更新・2026年9月28日確認)。

    たとえば窓の断熱改修の自己負担(補助金を除く)が55万円なら、それだけでは60万円を超えません。同じ時期に太陽光を付けると、その工事の費用と合わせて60万円を超えるので、工事費の要件を満たせます。太陽光4kW・110万円なら、都の補助48万円を引いた自己負担でも62万円あります。

    減額されるのは1年分の固定資産税で、金額は家の評価額で変わります。太陽光の費用を補助金の前後どちらで数えるかなど、細かな判定は資産税課が行います。蓄電池の工事費は、この要件の計算に入りません。見積もりの段階で資産税課に確かめてください。

    ⭐②都の「共同購入」で西東京市を担当する会社

    東京都の「太陽光発電及び蓄電池グループ購入促進事業」(事務局:アイチューザー株式会社)は、参加登録した人に、入札で選ばれた施工事業者から見積もりが届く仕組みです。令和8年度の第1次募集で西東京市を担当した施工事業者は、Asmile 石井瓦工業株式会社(パネルはシャープの458W、蓄電池はシャープの9.5kWh)で、練馬区も同じ会社の担当でした。

    見積もりを出す施工事業者はエリアごとに決まっていて、選ぶことはできません。第2期の参加登録は2026年10月1日から受け付けます(都の案内。第2期の担当事業者は都の発表で確認してください)。問い合わせは事務局(0120-723-100・土日祝を除く10〜18時)です。届いた見積もりは、ほかの会社の見積もりと並べて比べてください。

    ③市と東京ガスの包括連携協定に「太陽光の普及」

    西東京市は2023年11月16日、東京ガス株式会社と「ゼロカーボンシティの実現等に向けた包括連携協定」を結びました。連携事項は11項目あり、その1つが「個人、事業者への太陽光発電設備等の普及に関する事項」です。ほかに、エネルギーの地産地消や省エネ、地域の防災機能の強化、学校などでの環境エネルギー教育などが並びます。

    協定は補助金ではなく、東京ガスの見積もりが安いことを意味するものでもありません。「市と協定を結ぶ大手の見積もりを1本とって、ほかの業者と同じ条件で比べる」という使い方が合っています(10-1)。

    屋根に太陽光を載せられない家の「もうひとつの入り口」

    東京都の蓄電池助成の要件は「太陽光発電の設置」または「再生可能エネルギー電力メニューの契約」です。北向きの屋根や狭小地などで太陽光を設置できない戸建でも、再エネ電力プランに切り替えれば都の蓄電池助成の対象になり得ます。

    西東京市の省エネ助成に、再エネ電力への切り替えや蓄電池を支援するものはありません(2026年9月28日確認)。この経路で受け取れるのは都の10万円/kWhです。都の対象は「エネルギー環境計画書制度」で再エネ利用率100%とされるメニューで、処分制限期間が終わるまで契約を続けることが求められます。

    V2Hは西東京市にメニューがなく、国のCEV補助金(V2H分)も2026年8月27日で受付を終了したため、いまは東京都のV2H助成(対象経費の1/2・上限50万円。太陽光の設置とEV・PHEVの所有など増額要件を満たすと10/10・上限100万円)の1本です。都のV2H助成は二世帯住宅が対象外で、契約前の事前申込が必要な点は太陽光・蓄電池と同じです(5-1参照)。

    ④市そのものは、2022年2月25日に「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。2024年度からの第3次環境基本計画では、2030年度までに市域の温室効果ガスを2013年度比で46%減らす目標(約59.8万トン→約32.3万トン)を掲げています。削減の内訳には、家庭での省エネや再エネ電力への切り替えに加え、「太陽光発電設備の導入」も挙がっています。家庭向けの支援は、いまは国・都の制度の案内と、市の買い換え助成が中心です。

    参考:住宅の省エネ改修等に伴う固定資産税の減額(西東京市公式)

    参考:太陽光発電及び蓄電池グループ購入促進事業(東京都環境局)

    参考:西東京市における「ゼロカーボンシティの実現等に向けた包括連携協定」の締結(西東京市公式)

    参考:西東京市「ゼロカーボンシティ」宣言(西東京市公式)

    参考:西東京市第3次環境基本計画(西東京市公式)

    参考:令和8年度 戸建住宅におけるV2H普及促進事業(クール・ネット東京)

    2. 東京都の太陽光補助金|既存15万円/kW・上限45万円、「3.75kWの谷」と陸屋根の加算

    既存住宅の東京都太陽光補助金は3kWと3.75kWがどちらも上限45万円で頭打ちになる一方、3.75kWを超えると4kWで48万円、5kWで60万円と容量に比例して伸びる逆転現象を棒グラフで示した図解

    都の太陽光補助金の基本額は、新築住宅か既存住宅かで単価が異なります。西東京市の住宅の多くは既存住宅に該当します。

    住宅区分出力補助単価・上限
    既存住宅3.75kW以下15万円/kW(上限45万円)
    既存住宅3.75kW超50kW未満12万円/kW(助成対象経費が上限)
    新築住宅3.6kW以下12万円/kW(上限36万円)
    新築住宅3.6kW超50kW未満10万円/kW(助成対象経費が上限)
    ※出典:クール・ネット東京「令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業」。いずれも助成対象経費(機器費・工事費等から国・他自治体の補助金額を差し引いた額)が上限です。

    西東京市は市の設備補助がないため、受給額は東京都の「出力×単価」だけで見当がつきます。既存住宅の容量別に試算します。

    設置容量計算式補助額(既存住宅)
    2.5kW2.5×15万円37.5万円
    3kW3×15万円45万円(上限到達)
    3.5kW3.5×15万円=52.5万円45万円(上限適用)
    3.75kW3.75×15万円=56.25万円45万円(上限適用)
    4kW4×12万円48万円
    5kW5×12万円60万円
    6kW6×12万円72万円
    ※いずれも助成対象経費が上限です。端数処理等の詳細は公式の交付要綱をご確認ください。

    注目してほしいのが「3.75kWの境界」で起きる逆転現象です。3.75kW以下は単価15万円/kWですが上限45万円で頭打ちになるため、3kWでも3.5kWでも3.75kWでも受給額は45万円。ところが3.75kWを超えると単価は12万円/kWに下がる代わりに上限の縛りがなくなり、4kWなら48万円、5kWなら60万円と容量に比例して伸びていきます。

    「あと0.5kW載せられる屋根なのに3.75kWで止めた」というプランは、数万円〜数十万円の取りこぼしかもしれません。屋根面積に余裕がある既存住宅は、4kW超のプランも必ず比較検討しましょう(実質負担での比較は7章)。

    2-1. 基本額に上乗せできる「加算」|陸屋根なら架台+防水のダブル加算

    既存住宅の陸屋根に太陽光を設置する場合、基本額12万円/kWに架台設置加算10万円/kWと防水工事加算18万円/kWが上乗せされ、1kWあたり最大40万円規模の助成になる仕組みを積み上げ図で示した図解
    加算の種類金額対象
    架台設置加算既存戸建住宅10万円/kW、既存・新築の集合住宅20万円/kW陸屋根等に架台を設置する場合(材料費・工事費が上限。新築戸建は対象外)
    防水工事加算18万円/kW既存住宅の陸屋根で防水工事を行う場合(材料費・工事費が上限)
    機能性PV加算最大10万円/kW防眩型など機能性の認定条件あり(令和8年度の区分は公式で要確認)
    災害補償・故障補償等への加入費7,000円/契約補償等に加入する場合

    既存戸建の陸屋根に5kWを架台設置し防水工事も行うケースでは、基本額60万円+架台最大50万円+防水最大90万円で計算上の上限は200万円(架台・防水は実際の材料費・工事費が上限)。集合住宅は架台加算が20万円/kWとさらに手厚く、管理組合による屋上太陽光の導入では大きな追い風になります(6-2参照)。

    屋根形状・住宅タイプごとに使える加算が変わるため、見積もり時に「架台・防水・機能性PVの加算は適用できますか?」と必ず確認してください。この一言を知っているかどうかで、受給額が数十万円変わることがあります。

    参考:令和8年度 家庭における太陽光発電導入促進事業(クール・ネット東京)

    3. 東京都の蓄電池補助金|10万円/kWh・上限120万円とDR加算、太陽光なしでも使える要件

    令和8年度の東京都蓄電池補助金は蓄電容量1kWhあたり10万円、DR実証に参加しない場合の上限は120万円であることを大きな文字で示した図解
    区分補助単価上限額
    蓄電池パッケージ(新規設置)10万円/kWhDRに参加しない場合120万円/戸
    蓄電池ユニット増設6万円/kWhDRに参加しない場合72万円/戸
    DR加算(EMS・IoT機器を新規設置)15万円/台ー
    DR加算(EMS・IoT機器の新規設置なし)10万円/台ー
    災害補償・故障補償等への加入費7,000円/契約ー
    ※出典:クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業」。助成額は助成対象経費(機器費・工事費等)から国および他自治体の補助金額を差し引いた額を超えません。

    都の蓄電池助成を受けるには、太陽光発電を設置している(同時設置を含む)か、再生可能エネルギー電力メニューを契約していることが要件の1つです。太陽光を載せられない家の入り口は1-3で解説しています。

    令和8年度は補助単価が12万円/kWh→10万円/kWhに下がる一方、DR加算はEMS・IoT機器の新規設置で15万円/台に増えました(変更点の詳細は東京都の蓄電池補助金の完全ガイド)。

    蓄電容量10kWhで100万円、12kWhで上限の120万円、DR実証に参加すると15kWhで165万円になる東京都蓄電池補助金の容量別受給額を棒グラフで示した図解

    西東京市は市の設備補助がないため、受給額は「容量×10万円」に、DR実証へ参加する場合の加算を足すだけで見当がつきます。

    蓄電容量DR不参加(上限120万円)DR参加(EMS・IoT機器の新規設置なし)DR参加(EMS・IoT機器を1台新規設置)
    5kWh50万円60万円65万円
    7kWh70万円80万円85万円
    10kWh100万円110万円115万円
    12kWh120万円(上限)130万円135万円
    16kWh120万円(上限)170万円175万円
    ※DR参加時は上限120万円が外れ、「容量×10万円+DR加算10万円+新規設置するEMS・IoT機器の台数×5万円」で計算。いずれも助成対象経費(税抜・他の補助金控除後)が上限で、災害補償等の加入費7,000円/契約は別途。

    DR(デマンドレスポンス)とは、電力の需給がひっ迫したときに電力会社側からの要請で蓄電池の充放電を調整する仕組みです。実証に参加する場合は、交付申請(実績報告)の前までにDR実証の契約を済ませておく必要があります。12kWhで見ると、DR不参加なら120万円、DR参加なら130万円、EMS・IoT機器を新規に1台入れれば135万円です。

    表の数字は「制度上の上限」です。実際の交付額は設置価格(税抜)との比較で決まるため、価格を抑えた案件ほど工事価格側が上限になります(検算は7章)。

    参考:令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(クール・ネット東京)

    4. 受付スケジュールと「期限の3層構造」|10月1日のSII切替・設置済みならパワコン更新助成

    令和8年度の東京都太陽光補助金は2026年5月29日に事前申込の受付を開始し、6月30日から交付申請兼実績報告を受け付け、事業の実施期限は2029年3月30日であることを時間軸で示した図解。予算上限に達した時点で受付終了
    項目太陽光蓄電池
    事前申込2026年5月29日受付開始(契約前に行う。有効期限は受付日から1年)同左
    交付申請兼実績報告2026年6月30日受付開始(設置完了後)同左
    設置・実施期限事業の実施期限は2029年3月30日対象機器の設置期間は2026年4月1日〜2029年3月30日
    10月1日の切替ー2026年10月1日以降の事前申込は、SIIの令和8年度登録済製品のみが対象(4月1日〜6月30日に契約が完了した案件を除く)
    4〜6月契約の特例2026年4月1日〜6月30日に契約した案件は、事前申込前の契約でも対象(手引きで確認)同左
    終了条件予算上限に達した時点で受付終了同左
    ※出典:クール・ネット東京 令和8年度「家庭における太陽光発電導入促進事業」「家庭における蓄電池導入促進事業」。

    「2029年まで制度があるなら急がなくていい」は早計です。期限は①事業全体の実施期限(2029年3月30日)/②年度ごとの受付期間(年度が替わると単価・要件が見直される)/③予算上限による早期終了(予測不能)の3層でできています。蓄電池の単価は令和7年度の12万円/kWhから令和8年度は10万円/kWhへ下がっており、太陽光の「既存15万円/kW」が来年度も続く保証はありません。

    西東京市には市の設備補助がないため、市への申請と都の事前申込の順序を調整する手間はありません。「都の事前申込→契約」の1本だけ守れば手続きは完結します。市のエアコン・LEDの買い換え助成は、購入・設置の後に市へ申請する別の手続きです。窓を含む断熱改修と一緒に工事をして固定資産税の減額を受ける場合は、工事の完了から3か月以内に市の資産税課へ申告します(1-2・1-3参照)。

    4-1. 設置済みの方へ|パワーコンディショナ更新に1/2・上限10万円の助成

    既設の太陽光を使い続けるためのパワーコンディショナ交換費用に東京都が2分の1・上限10万円を助成し、事前申込は不要で工事後に申請でき、2023年1月31日以降の交換なら遡って申請できる可能性があることを示した図解

    「うちはもう太陽光を載せてるから関係ない」という方にこそ知ってほしいのが、東京都の「太陽光発電システムに係るパワーコンディショナ更新費用助成事業」です。パワコンの寿命は一般に10〜15年程度で、2010年代前半に設置した家庭はちょうど交換時期。交換費用の相場は工事費込みで20万〜40万円程度が目安なので、上限10万円の助成はインパクトが大きいです。

    項目内容
    助成額助成対象経費(機器費・工事費、消費税除く)×1/2。上限10万円/台。災害補償等への加入費7,000円/契約も対象
    受付期間2026年6月30日〜2027年3月31日
    対象となる更新設置期間2023年1月31日〜2029年3月30日
    主な要件既設太陽光の継続利用が目的/未使用のパワコン/既設モジュールがJETPVm認証相当等/発電電力を住宅で使用
    申請方式交付申請兼実績報告方式(事前申込は不要)。電子申請。金融機関発行書類等による申請者確認あり
    ※出典:クール・ネット東京「太陽光発電システムに係るパワーコンディショナ更新費用助成事業」。

    太陽光本体の補助金と違って事前申込が不要な事後申請方式で、対象期間は2023年1月31日まで遡ります。「一昨年パワコンを交換したけど、そんな助成知らなかった」という方も、要件を満たせば今から申請できる可能性があります。既設の太陽光に蓄電池を後付けする場合は、3章の蓄電池助成(既設太陽光があれば要件を満たす)と組み合わせられます。

    5. 補助金の併用ルール|市の設備補助がない西東京市で起きる「控除なし」、市の買い換え助成と固定資産税の減額の扱い、セットで最大175万円、V2H

    東京都の太陽光補助金と蓄電池補助金や区市町村の上乗せは併用できるが、同じ太陽光設備への東京都の重複助成はできないことを◯と✕の記号で示した図解

    複数の補助金を並べると、つい単純に足し算したくなります。しかし実際の交付額は控除ルールで決まります。東京都の助成額は、次の2つを比べて小さいほうが採用されます。

    設備①助成対象経費②助成額
    太陽光(機器費+工事費)-国および他の地方公共団体からの補助金(税抜)発電出力×単価(+加算)
    蓄電池(蓄電池機器費+工事費+IoT機器費+IoT工事費)-国および他の地方公共団体からの補助金(税抜)蓄電容量×10万円+加算額

    注目すべきは①の「他の地方公共団体からの補助金」という部分です。ここには区市町村の助成が含まれます。市から助成を受けると、その分だけ都の助成対象経費が目減りするため、価格を抑えた案件ほど「市と都の単純合算」からズレていきます。

    ⭐西東京市民にとっての「控除なし」と、市の買い換え助成・固定資産税の減額の扱い

    西東京市は太陽光にも蓄電池にも、設置費への市の補助を出していません。つまり①の控除項目に入る市の助成がゼロで、都の計算式がそのまま素直に効きます。区市町村独自の上乗せがある自治体で起きる「上乗せと都を足して喜んでいたら都の交付額が想定より少なかった」という現象は、西東京市では構造的に発生しません。

    市のエアコン・LEDの買い換え助成は、太陽光・蓄電池とは別の機器への助成です。固定資産税の省エネ改修減額は、窓を含む断熱改修をした翌年度に税が減る仕組みで、工事の代金に充てるお金が交付されるものではありません。断熱改修と太陽光を同じ会社に頼む場合は、見積書・契約書を断熱改修と太陽光で分けてもらうと、資産税課への申告と都の実績報告の両方で迷いません。判断に迷ったら、資産税課とクール・ネット東京にそれぞれ確認してください。

    総額では市の設備補助がある自治体のほうが有利なケースが多いのは事実です。ただ西東京市の場合、都の2本を満額で取れる容量設計と相見積もりのほうが、実質負担への影響がはるかに大きい、というのがここでの要点です。

    組み合わせ併用可否ポイント
    東京都の太陽光 × 東京都の蓄電池併用可別設備のため両方に申請できる。セット導入の王道(5-1)
    太陽光・蓄電池 × 西東京市のエアコン・LEDの買い換え助成併用可(別の機器)都が差し引くのは太陽光・蓄電池の費用に対する国・他自治体の補助で、別の機器(エアコン・LED)への市の助成はこれに当たらないと考えられる(編集部の整理。迷ったらクール・ネット東京に確認)。市はエアコン・LEDの助成と東京ゼロエミポイントとの併用も認めている
    太陽光・蓄電池 × 東京都のV2H助成併用可太陽光+EV所有ならV2Hの増額助成(10/10・上限100万円)の条件も満たせる。国のCEV補助金(V2H分)は2026年8月27日で受付終了
    家庭における太陽光 × 東京ゼロエミ住宅の太陽光助成併用不可同一設備への都の重複助成は不可。新築でゼロエミ認証を取るならどちらか選択
    家庭における太陽光 × 初期費用ゼロ事業併用不可リース・PPAを使う場合は事業者経由の助成に一本化される(6-2参照)
    国のDR蓄電池補助 × 東京都の蓄電池(受付終了)国DRは2026年5月29日で終了。新規の併用は不可
    ※各制度の要綱にもとづく整理です。個別の適用可否はクール・ネット東京の窓口でご確認ください。
    • 都・公社の他の同種助成との重複は不可(太陽光と蓄電池のように設備が違えば別枠)
    • 施工業者からのキャッシュバックやポイント還元があった場合、その分は助成対象経費から除外される
    • 助成対象経費は税抜で計算する。見積書の税込総額で暗算すると数万円ずれる
    • 令和8年度から、実績報告時に金融機関発行の証明書等の提出が必須になった。振込の控えは必ず保管する

    太陽光と蓄電池を1台で制御するハイブリッド型パワーコンディショナの費用は「蓄電池→V2H→太陽光」の優先順でいずれか1つの制度にのみ計上できるルールです。見積内訳の振り分け方で受給総額が変わることがあるため、セット導入の方は業者に計上先を確認しましょう。

    5-1. 王道は「太陽光×蓄電池」のセット導入|都だけで最大175万円、V2Hは太陽光+EVで10/10

    令和8年度の東京都で最も費用対効果が高い組み合わせは、太陽光×蓄電池のセット導入です。昼に発電した電気を蓄電池に貯めて夜使うことで買電量を最小化でき、補助金も太陽光と蓄電池の両方を満額で受給できます。3.75kW以下の上限45万円と、12kWh・DR参加の130万円を合わせると175万円が視野に入り、4kW以上を載せられる屋根ならさらに上振れします。太陽光を載せると、蓄電池助成の要件(太陽光の設置または再エネ電力メニューの契約)も自動的に満たせます。

    EV・PHEVをお持ちなら、都の「戸建住宅におけるV2H普及促進事業」も選択肢です。通常は対象経費の1/2・上限50万円ですが、太陽光発電(50kW未満)の設置とEV・PHEVの所有など増額要件を満たすと10/10・上限100万円になります。国のCEV補助金(V2H・外部給電器分)は2026年8月27日に交付申請の受付を終了したため、これから申し込む方は都の助成だけで資金計画を立ててください(車両分のCEV補助金は継続中)。二世帯住宅は同事業の対象外です。詳細は国の太陽光・蓄電池・V2H補助金の完全ガイドとクール・ネット東京のV2H公式ページでご確認ください。

    6. 申請方法と流れ|「契約前の事前申込」と、西東京市で業者に聞く3項目

    東京都の太陽光補助金は契約前の事前申込が必要で、事前申込・契約と設置・実績報告・振込の4ステップで進むことと、パワーコンディショナ更新助成だけは事後申請であることを流れ図で示した図解

    補助金で最も多い失敗は金額の勘違いではなく、「申請前に契約してしまった」という順番の間違いです。

    太陽光も蓄電池も「原則、契約前に事前申込」が必要です。工事契約を先に結んでしまうと助成対象外になりかねません。一方、4-1のパワコン更新助成は事前申込不要の事後申請方式。同じ制度群でも手続きの型が真逆なので、混同しないよう注意してください。

    ステップ内容ポイント
    ①業者選定・見積もり複数社から見積もりを取得。太陽光は載せられる最大容量と加算の適用可否、蓄電池はSII登録機器(10月以降は令和8年度登録)の取扱いを確認この段階では契約しない。見積内訳を制度別に振り分けられる業者を選ぶ
    ②事前申込クール・ネット東京へ電子申請(2026年5月29日受付開始)。受付番号が発行される契約前に必ず行う。西東京市は市の設備補助がないため、市側への申請は不要(エアコン・LEDの買い換え助成は購入・設置の後に市へ申請、固定資産税の減額は工事の完了から3か月以内に資産税課へ申告)
    ③契約・設置工事事前申込後に業者と契約し、設置設置期間は2029年3月30日まで。DR参加は交付申請までにDR実証契約。支払いの控えは実績報告で必要
    ④交付申請兼実績報告設置完了後に申請(2026年6月30日受付開始)設置写真・契約書・金融機関発行の証明書等を添付。事前申込の受付日から1年以内
    ⑤審査・交付決定・振込書類審査を経て指定口座へ振込公式に一律の振込時期は示されていない。全額立替え前提で資金計画を

    申請前に、対象要件の最終確認も。特に重要なのは次の4つです。

    • 未使用品であること:中古パネル・中古蓄電池は対象外。既存の太陽光システムへのパネル増設も対象外(蓄電池の後付けは対象)
    • 住宅で電力を使用すること:発電した電力を住宅部分で使う「自家消費」が前提。投資目的の全量売電は対象外
    • 認証・登録を受けた機器であること:太陽光はJETPVm認証相当またはIECEE-PV-FCS制度加盟認証機関の認証等、蓄電池はSII登録の据置型のみ(ポータブル電源は対象外)
    • 出力50kW未満であること:家庭用ではまず問題にならないが、法人・集合住宅の大規模案件は上限に注意

    6-1. 見積もりの前に業者へ聞くべき3項目

    金額の大小より、手続きを正しく回せる会社かどうかのほうが結果に響きます。最初の面談で次の3つを聞いてください。

    聞くことなぜ聞くのか望ましい答え
    事前申込はいつ・誰が出しますか?契約前に受付されていないと助成が消えるため契約前に自社が代行して出す、と即答できる
    この屋根に載せられる最大容量と使える加算は?この蓄電池はSIIの令和8年度登録済みですか?3.75kWの谷・加算・10月1日のSII切替で受給額が数十万円変わるため現地調査をもとに容量別の受給額と加算の適用可否を並べ、蓄電池は型番ベースで登録状況を回答できる
    見積書に市の補助金や、終了した国の補助金が入っていませんか?西東京市に太陽光・蓄電池の設置費への市の補助はなく(市の省エネ助成はエアコン・LEDの買い換えだけ)、国のDR・CEV(V2H分)は受付終了のため計上していない、または「西東京市に設置補助はない」と即座に訂正できる(「工事の後に市へ申請すれば補助が出る」という説明もしない)

    3つ目で言葉を濁す会社は、制度の更新を追えていない可能性があります。補助金の実務は日付で結論が変わる世界なので、金額の根拠がいつ時点のものかは必ず確認してください。

    令和8年度から金融機関発行書類等による申請者・事業者の実在性確認が導入され、不適切な代行申請への監視が強まりました。施工業者が代行するのが一般的で問題はありませんが、事前申込がいつ受け付けられたか、申請内容がどうなっているかは自分で把握しておくことをおすすめします。マンションの専有部分への設置も対象になりえますが、管理規約の確認と管理組合の同意が必要です。

    参考:手続代行者への措置等について(クール・ネット東京)

    6-2. 現金購入だけじゃない|初期費用ゼロ・都の共同購入・マンション管理組合の選択肢

    現金購入以外の太陽光導入ルートとして、初期費用ゼロのリース・PPA(3kW以下は18万円/kWと購入より助成単価が高い)、都の共同購入「みんなのおうちに太陽光」、マンション管理組合向けの大型助成(30万円/kW・上限1,500万円)の3つを並べて示した図解

    ①初期費用ゼロ(リース・PPA):「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」の対象で、助成金はサービス事業者に交付され、利用料金の減額やキャッシュバック等で住宅所有者に還元されます。既存住宅3kW以下は通常購入の15万円/kWに対し初期費用ゼロ経由は18万円/kWと、小容量帯ではゼロ円プラン経由のほうが助成単価が高い設計です。ただし10年前後の長期契約が基本で、契約期間トータルでは現金購入が有利になるケースも多いため、「購入した場合の実質負担」と「ゼロ円プランの総支払額」を必ず並べて比較してから決めましょう。

    ②都の共同購入「みんなのおうちに太陽光」:参加希望者を集めて一括発注する都の事業で、市場価格より割安な購入単価が期待できます。募集期間が区切られ、機種や施工業者を自分で選べない点は理解した上で、「相見積もりの比較対象の1つ」として登録する使い方が賢い方法です。

    ③マンション管理組合向け:「集合住宅向け太陽光発電システム等普及促進事業」は太陽光30万円/kW(既存集合住宅の陸屋根防水工事18万円/kW、蓄電池20万円/kWh)、太陽光と蓄電池あわせて上限1,500万円という規模です。居住者用V2Hの同時導入が要件になるなど条件は複合的なので、東京都の太陽光発電補助金の完全ガイドと施工実績のある業者への相談から始めてください。

    7. 西東京市で太陽光・蓄電池を設置する費用相場と実質負担|太陽光のみ・蓄電池のみ・セットの3ケースで検算

    市区町村の上乗せがない場合の既存住宅に4kWの太陽光を110万円で設置した例。東京都の補助金48万円を差し引き、市の上乗せは0円で実質負担が62万円になる計算例を積み上げ棒で示した図解

    補助金額だけでなく「結局いくら払うのか」を見ておきましょう。

    住宅用太陽光発電は工事費込みで1kWあたり25万〜35万円程度、家庭用蓄電池は容量と施工条件で幅があります。東京都内の市場価格をもとにした目安は次のとおりです。

    太陽光の容量本体+工事費の相場(税抜)都の補助金(既存住宅)
    3.5kW90〜125万円45万円(上限)
    4kW100〜140万円48万円
    5kW125〜175万円60万円
    6kW150〜210万円72万円
    蓄電池の容量本体+工事費の相場(税抜)都の補助金(DR不参加)
    5kWh100〜140万円50万円
    7kWh140〜180万円70万円
    10kWh180〜230万円100万円
    12kWh200〜260万円120万円(上限)
    16.4kWh260〜320万円120万円(上限)
    ※相場は東京都内の市場価格をもとにした参考値で、機種・工事内容・業者により幅があります。都の補助金は助成対象経費(税抜・他の補助金控除後)が上限です。

    7-1. 補助金活用後の実質負担額|西東京市の3ケース

    以下は相場の下限に近い価格で契約できた場合の試算です。助成対象経費は税抜で計算されるため、金額はすべて税抜です。西東京市は市の設備補助が0円なので、控除項目もありません。市のエアコン・LEDの買い換え助成は別の機器への助成のため、ここには含めていません。

    ケース①:既存住宅に太陽光4kWのみ金額
    太陽光本体+工事費110万円
    東京都の太陽光補助金(4kW×12万円)−48万円
    西東京市の上乗せ(市の設置補助なし)0円
    実質負担額62万円
    市区町村の上乗せがない場合に10kWhの蓄電池を180万円で設置した例。東京都の補助金100万円とDR加算10万円を差し引き、市の上乗せは0円で実質負担が70万円になる計算例を積み上げ棒で示した図解
    ケース②:蓄電池10kWhのみ(DR実証に参加)金額
    蓄電池本体+工事費180万円
    東京都の蓄電池補助金(10kWh×10万円)+DR加算10万円−110万円
    西東京市の上乗せ(市の設置補助なし)0円
    実質負担額70万円(DR不参加なら助成100万円で80万円)
    ケース③:太陽光4kW+蓄電池10kWhをセット設置(DR実証に参加)金額
    太陽光+蓄電池の本体+工事費太陽光110万円+蓄電池180万円=290万円
    東京都の太陽光補助金(4kW×12万円)−48万円
    東京都の蓄電池補助金+DR加算−110万円
    西東京市の上乗せ(市の設置補助なし)0円
    実質負担額132万円(助成合計158万円)

    ※いずれも税抜の試算例です(太陽光の架台・防水などの加算はなし、蓄電池はDR加算10万円を含む)。実際の助成額は各制度とも助成対象経費が上限となり、機器・工事内容・審査結果により異なります。お住まいの条件での数字は冒頭のシミュレーターで確認できます。

    太陽光は「3.5kWで止めた場合」と比べると分かりやすく、3.5kW・100万円なら助成45万円で実質負担55万円。ケース①(4kW・62万円)との差は7万円で、7万円の追加負担で0.5kW分の発電量が増えるなら、多くの場合は4kWに振ったほうが回収は早くなります。これが「3.75kWの谷」の実務上の意味です。

    ケース③のセットは太陽光単体に蓄電池を足しても実質負担の増加は70万円。「東京では蓄電池をつけても太陽光単体とそれほど変わらない負担で済む」と言われる理由がここにあります。

    助成額は制度で決まっているのに対し、設置価格は業者によって大きく変わります。太陽光4kWの相場の幅は40万円、蓄電池10kWhは50万円(DR加算の5倍)。制度を読み込むことと同じくらい、相見積もりで設置価格を抑えることが効きます。

    7-2. 2026年度は「売る」より「使う」設計|FIT二段階と太陽光4kWの回収目安

    太陽光発電協会の目安では、設置条件が良好な場合の年間発電量は1kWあたり約1,000kWh(4kWなら年間およそ4,000kWh)。2025年10月に始まったFITの「初期投資支援スキーム」が2026年度も継続し、10kW未満の住宅用の買取単価は運転開始から4年目まで24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh(10年平均約14.58円)の二段階です。家庭が買う電気は1kWhあたり30円前後ですから、5年目以降は売るより自宅で使ったほうが3倍以上お得。制度そのものが「余った電気を売る」から「発電した電気を家で使い切る」方向へ舵を切ったということで、昼間に人がいない家ほど蓄電池と組み合わせる意味が大きくなります。

    項目(4kW・自家消費率30%)1〜4年目5〜10年目
    自家消費による削減(1,200kWh×30円)36,000円36,000円
    売電収入(2,800kWh)67,200円(24円)23,240円(8.3円)
    年間の効果約103,000円約59,000円
    ※年間発電量1,000kWh/kW、自家消費率30%、購入電気30円/kWhを仮定した参考値です。実際の効果は使用状況・電力プラン・設置条件により異なります。売電にはFIT認定と系統連系が必要です。

    ケース①(4kW・実質負担62万円)なら、最初の4年で約41万円、その後は年間約6万円のペースで、回収の目安はおおよそ7〜8年。在宅時間が長い家庭・オール電化・EVや蓄電池を持つ家庭では自家消費率が40〜50%まで上がり、回収はさらに早まります。

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    7-3. 買わずに持つ選択肢|太陽光のない戸建なら「てるまるでんちプロジェクト」も(東急パワーサプライ)

    太陽光を載せられない戸建向けに、東急パワーサプライ(本社:世田谷区用賀)は「てるまるでんちプロジェクト」も実施しています。蓄電池を自分で買わずに設置するルートなので、本記事の「自分で購入して都の補助金を受ける」ルートと分けて理解しておきましょう。

    項目てるまるでんちプロジェクト(2026年度)
    仕組み東急パワーサプライが都の蓄電池補助とアグリゲーション事業を活用し、同社が所有する蓄電池を無償で家庭に設置。充放電は同社が遠隔制御(安い時間帯に充電・高い時間帯に放電)、停電時は自立運転
    対象東京都内で、太陽光発電設備が設置されていない戸建世帯
    機器オムロン ソーシアルソリューションズ製 13.0kWh(実効容量11.6kWh)。屋内外どちらにも設置可
    スケジュール先行エントリーは2026年6月18日から本申込受付開始まで(本申込は7月中旬頃の予定)。11月30日までに申込と設置工事を完了した世帯に先行エントリー特典
    2025年度の実績(同社公表)2026年4月の電気代削減は最大3,294円/月(18.1%)・平均1,589円/月(11.8%)。サービス満足度94.0%
    ※出典:東急パワーサプライ プレスリリース(2026年6月18日)。2026年度の詳細条件(契約プラン・期間・費用負担など)は本申込開始に合わせて同社が発表するため、公式サイトで確認してください。

    蓄電池の所有者は同社で、同社の市場連動型料金プランにもとづいて充放電を遠隔制御する仕組みです(同社公表)。「自分の蓄電池を持って都の補助金を受け取る」のとは別物なので、太陽光を載せる予定があるなら本記事のルート、太陽光なしで初期費用をかけずに防災性を上げたいなら同プロジェクト、と目的で分けて検討してください。

    参考:「てるまるでんちプロジェクト」2026年度先行エントリー(東急パワーサプライ・PR TIMES)

    8. 【調査結果】東京都対応の太陽光・蓄電池業者48社を1社ずつ確認しました

    東京都対応の蓄電池・太陽光業者48社について、公式サイト・登記情報・建設業許可データベース・Googleマップの4つの一次情報を1社ずつ確認したことを示した図解

    ここからは「西東京市でどの業者に頼むか」の話です。

    マイリフォでは、東京都に対応する太陽光・蓄電池の業者48社について、公式サイトの記載・登記情報(国税庁法人番号公表サイト)・国土交通省の建設業者データベース・Googleマップの口コミを1社ずつ手動で確認し、業者データベースとして公開しています。

    その調査結果を1枚にまとめたのが下の表です(クリックで拡大)。

    東京都対応の蓄電池・太陽光業者48社を公式サイト・登記情報・建設業許可データベース・Googleマップで確認した業者調査表。業者タイプ・設備・特徴タグ・マイリフォ評価・Google口コミ・拠点・建設業許可・対応範囲を一覧化(クリックで拡大)

    表の見方は次のとおりです。

    • マイリフォ評価:「独自」は公式サイト・口コミ・公的な情報にもとづく7軸評価(70点満点を5点換算)、「参考」はGoogle口コミの点数・件数をベイズ補正した参考値。独自評価は13社
    • 設備・特徴タグ:「太陽光」列が◯の業者が太陽光の設置に対応。補助金申請サポート・自社施工・建設業許可などのタグは業者データベースの絞り込み検索と同じ基準。一括見積もりサイトは紹介社数を表示
    • 建設業許可・法人番号:◯=許可番号・法人番号を公的データベースで確認済み、△=記載はあるが確認できず、—=記載なし
    • Google口コミ:各社の確認日時点の値で、変動します。件数が2件以下の場合は「参考件数未満」

    48社の調査から見えたこと(許可の確認状況・申請サポートの実態・口コミ件数の偏り)は東京都の太陽光発電補助金の完全ガイドにまとめています。ここでは次章の選び方と、西東京市に対応する業者に絞り込んだ10章の一覧をご覧ください。

    9. 補助金に強い業者の選び方|西東京市で確認したい8つのチェックポイント

    補助金に強い太陽光業者を選ぶ7つのチェックポイントのうち、加算まで含めた補助金設計ができるか、東京都と市の両方の申請を代行できるかが最重要であることを示した図解

    令和8年度の東京都の補助金は「金額は大きいが、ルールは複雑」。だからこそ、どの業者に頼むかで受給額も手間も大きく変わります。マイリフォの7軸評価と同じ基準で、確認すべき8点をまとめました。

    チェックポイント確認すること
    ①都の事前申込を契約前に自社で出せるか西東京市は市の設備補助がないため、都の申込を「契約前に・自社で」出せるかがすべて。不採択時の扱い(再申請・補填の有無)も契約前に確認。窓の断熱改修と一緒に頼むなら、固定資産税の減額に使う増改築等工事証明書を用意できるかも聞く
    ②加算まで含めた補助金設計3.75kWの谷を踏まえた容量提案と、架台・防水・機能性PVの加算の適用可否を説明できるか
    ③SII令和8年度登録機器への対応10月1日以降の申込を見据えた蓄電池の機種選定ができているか。旧年度リストの機種を勧める業者は情報が古い可能性
    ④モジュールの認証JETPVm認証、またはIECEE-PV-FCS加盟機関の認証を受けたモジュールか(未認証だと都の助成対象外)
    ⑤相見積もりを嫌がらないか即決を迫る業者、「今日だけの価格」を出す業者は候補から外す
    ⑥料金の透明性見積書に本体・工事費・諸経費の内訳があるか。ハイブリッド型パワコンの計上先を説明できるか
    ⑦施工体制と許認可自社施工か外注か。電気工事業の登録・建設業許可の番号を公式サイトに掲載しているか(8章の調査表の◯△—)
    ⑧保証・アフターメーカー保証(出力保証・機器保証)に加えて施工保証・自然災害補償・定期点検の有無。保証の主体が「メーカー」か「業者」か

    進め方はシンプルで、①候補を3〜5社に絞る(10章の一覧と調査表を使う)→②2〜3社から相見積もりを取る→③価格・提案内容(容量と加算)・申請代行の範囲の3軸で比較→④契約前に「事前申込の日付」を業者と確認、の4ステップです。

    見積もりは同じ容量・同じ条件で揃えないと比較になりません。「太陽光は載せられる最大容量で1案と4kW前後で1案、蓄電池は10kWh・DR参加あり」のように条件を固定して依頼しましょう。

    10. 西東京市の太陽光・蓄電池業者一覧|市内に本社・事業所を置く業者と、マイリフォの業者データベース

    マイリフォの業者データベース48社は、7軸の独自評価の13社と、Google口コミをもとにした参考評価の35社で構成されることを示した図解

    西東京市に対応している太陽光・蓄電池の業者を、マイリフォ独自の評価とともに紹介します。

    気になる業者があれば、各社の詳細ページから口コミ・料金・補助金サポートの実態を確認できます。

    10-1. 西東京市に本社を置く省エネタイガーと、市と包括連携協定を結ぶ東京ガス「2枚看板」|屋根の修繕の相談は市の住宅リフォーム斡旋センターも

    マイリフォの業者データベースで、西東京市に本社を置く太陽光・蓄電池の業者は省エネタイガー(運営:株式会社PFA・住吉町)です。西東京市は武蔵野台地のほぼ中央にあり、北は埼玉県新座市、南は武蔵野市・小金井市、東は練馬区、西は小平市・東久留米市に接する、面積15.75km²の市です。人口は約20.8万人(2026年9月1日現在)です。

    ここでは、市内に本社を置く独自評価の1社と、市と包括連携協定を結ぶエネルギー大手の1社を挙げます。西東京市には市の補助がないため、どの業者に頼んでも市の上乗せは0円で、比べるのは「見積総額−都の補助」です。

    参考:西東京市はここ(西東京市公式)

    会社拠点(西東京市との関係)マイリフォ評価タイプ・強みの方向詳細
    省エネタイガー(運営:株式会社PFA)西東京市住吉町5-11-23(本社)。マイリフォ掲載業者で西東京市に本社を置くのはこの1社4.5(独自)自社施工型:代表インタビューでは、設計から施工までを自社の職人で行う体制と説明。都の申込のサポートに対応省エネタイガーの口コミ・評判を見る
    東京ガス(IGNITURE)本社:港区海岸1-5-20。西東京市と2023年11月16日に「ゼロカーボンシティの実現等に向けた包括連携協定」を締結(連携事項に個人・事業者への太陽光発電設備等の普及)。西東京エリアの地域の店は東京ガスライフバル西東京(東京ガスイズミエナジー株式会社・店舗は東久留米市南沢5-1-1)4.5(独自)エネルギー大手:家庭向けの太陽光・蓄電池サービス。ガス・電気の契約とあわせて光熱費全体を相談できる。長期サポート東京ガスの太陽光発電・蓄電池の口コミ・評判を見る
    ※「独自」はマイリフォの7軸評価(70点満点を5点換算)です。掲載内容は各社の公開情報をもとに編集部がまとめたもので、サービス品質を保証するものではありません。

    省エネタイガーは、西東京市の住吉町に本社を置く太陽光・蓄電池の会社です(運営会社は株式会社PFA)。マイリフォの独自評価は4.5で、Googleマップの口コミは103件で★4.9です(2026年8月18日・マイリフォ編集部確認)。同社の代表はインタビューで、設計から施工までを自社の職人で行う体制だと説明しており、公式サイトでは補助金の申請のサポートも案内しています。

    「施工と補助金申請を1社にまとめて任せたい方」の本命候補で、10章の一覧の見積もりと比べる起点の1社にもなります。西東京市は市の設置補助がないので、手続きは都の1本です。

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    東京ガスは、家庭向けの太陽光発電・蓄電池サービス(IGNITURE)を手がけるエネルギー大手で、マイリフォの独自評価は4.5です。西東京市は2023年11月16日に東京ガス株式会社と「ゼロカーボンシティの実現等に向けた包括連携協定」を結びました。11の連携事項の1つが「個人、事業者への太陽光発電設備等の普及」です。

    西東京エリアを受け持つ地域の店は、東京ガスイズミエナジー株式会社が運営する「東京ガスライフバル西東京」で、店舗は東久留米市南沢5-1-1の東久留米店です(ショールームは月〜金曜日の10〜16時)。協定を結んだのは東京ガス株式会社で、地域の店は協定の当事者ではありません。また協定があることは、その会社の見積もりが安い・工事がよいことを意味するものではありません。「市と協定を結ぶ大手の見積もりを1本とって、ほかの業者と同じ条件で比べる」という使い方が合っています。

    東京ガスは提携販売工事店の設置条件を「1都6県の戸建住宅」「1981年以降に着工した住宅」としています。地域の東京ガスの店で購入する場合は条件が異なるため、設置できるかはまず相談して確かめてください。

    ※東京ガスのサービス内容は2026年9月28日時点の情報です。最新のキャンペーンや提供条件はリンク先で確認してください。

    屋根の修繕や塗装も考えているなら「西東京市住宅リフォーム斡旋センター」

    太陽光を載せる前に、屋根の傷みや塗装を直したい家もあります。西東京市は、市内に事業所がある建築工事業者でつくる団体「西東京市住宅リフォーム斡旋センター」と協定を結んでいます。センターは、住まいのリフォームの相談を受け、市内の建築工事業者をあっせんしています。

    受付は042-464-8550・0120-029-011(土日祝を除く午前10時〜午後5時。正午〜午後1時は留守番電話)です。市のページに太陽光の工事の記載はないので、太陽光・蓄電池そのものは10-1の2社や10章の一覧の業者に相談し、屋根の修繕の見積もりと並べて比べてください。

    相見積もりは「市内に本社の1社(省エネタイガー)+市と協定を結ぶ大手の1社(東京ガス)+10章の一覧から1社」の3社比較が、西東京市での失敗しにくい組み方です。都の共同購入の見積もり(1-3)も、比較の材料に加えられます。判断は「都の事前申込を契約前に出せるか」「載せられる最大容量と加算を説明できるか」の2点です。省エネタイガーは、西に接する東久留米市のページや、東に接する練馬区のページでも紹介しています。

    参考:東京ガスライフバル西東京

    参考:住宅増改築(リフォーム)業者のあっせん(西東京市公式)

    相見積もりの起点にしやすい独自評価の3社と、地域から探すタブは次のとおりです。

    マイリフォ独自評価のおすすめ3選

    掲載業者の中から、マイリフォが7軸で評価した東京都対応のおすすめ3社を先に紹介します。

    2〜3社の相見積もりの起点にしてください。

    省エネタイガーの公式サイトのLPのモックアップ画像01 【URL・ヘッダー】 syoenetiger-life.net 省エネタイガー 0120-326-895 受付時間:9:00-18:00(水曜除く) 【メインコピー】 東京都の方限定 \今なら補助金で/ 蓄電池をお得に設置!! 補助金最大 427.2万円 ※R7補助金実績あり 【サブコピー(中央白背景部分)】 停電対策・節電・災害備えに。 補助金活用で賢く安心の暮らしを。 【キャラクター(左下)】 イメージキャラクター たいちゃん 【ボタン・ご案内(下部)】 診断完了まで30秒 カンタン無料診断 無料診断完了後、30分以内を目安に 「0120-326-895」よりご連絡いたします。
    マイリフォ評価:4.5
    西東京市本社の販売施工会社。自社施工型で、補助金申請サポートに定評

    ※おすすめ3選の評価は、公式サイト・口コミ・公的な情報にもとづく7軸の独自評価(5点満点換算)です。下記一覧の評価点には、7軸の独自評価とGoogle口コミをもとに機械算出した参考評価が含まれます。

    太陽光発電の業者を探す

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    ※各地域ページは、業者データベースと連動した新フォーマットへ順次リニューアル中です。

    西東京市対応 太陽光・蓄電池設置業者DB

    10-2. 【上位3社比較】省エネタイガー・えねこ・ECODAの違い

    独自評価の13社の中でも評価が並ぶ3社を、業者データベースの確認済み項目で比較します。「3社のうちどれが自分に合っているか」の判断材料にしてください。

    省エネタイガーの公式サイトのLP画面。東京都の方を対象に、補助金を活用した蓄電池の設置を案内

    PR 省エネタイガー|西東京市本社・自社施工型の会社に相談するなら

    マイリフォ独自評価4.5(63/70)
    Google口コミ(確認日)★4.9・103件(2026/8/18)
    運営会社・本社株式会社PFA/西東京市
    建設業許可記載なし(登記・法人番号は確認済み)
    施工体制自社施工
    対応エリア東京都(西東京市拠点)
    訪問販売・電話営業なし
    特徴タグ(抜粋)補助金申請サポート/長期保証/既設太陽光への蓄電池追加/定期点検あり/LINE相談可
    向いている人多摩地域・西東京エリアで地元密着の自社施工を選びたい人

    ※各社の(2026年9月時点)の確認値です。保証内容・料金・キャンペーンは各社の最新の案内でご確認ください。

    11. 「怪しい」訪問販売への対処法と、補助金を受け取った年の確定申告

    太陽光発電の訪問販売で注意すべき「実質無料」「今日だけ」「売電でローンゼロ」という3つのトークを注意マークとともに示した図解

    補助金が手厚い東京都は、強引な訪問販売の主戦場でもあります。制度そのものは東京都の正規事業ですが、知名度を利用したセールストークと不適切な代行申請が実際に問題になっており、クール・ネット東京も注意喚起を出しています。西東京市の場合は、市の省エネ助成がエアコンとLEDの買い換えだけで、太陽光・蓄電池の市の補助はないと知っているだけで見抜けるトークもあります。西東京市に「太陽光1kWあたり1万円(上限5万円)・蓄電池一律5万円・V2H一律2.5万円を工事の後に申請」する市の奨励金がある、という説明を見かけても、市の令和8年度の省エネ助成はエアコンとLEDの買い換えだけで、予算書にもそうした計上はありません。ネット上には、東京都の太陽光の単価を既存住宅(既築)でも「3.6kW以下は1kWあたり12万円、3.6kW超は10万円」とする説明や、国のDR補助金について5月29日の受付終了を反映せずに「12月10日まで受付」とする説明も見かけますが、いずれも公式情報と違います(西東京市は1-1、都の単価は2章、国のDRは12章のQ6)。

    よくあるトーク実際は…
    「西東京市の補助金が工事の後に出ます」「市の奨励金で1kWあたり1万円」西東京市の令和8年度の省エネ助成はエアコンとLEDの買い換えだけで、太陽光・蓄電池の設置費への市の補助はない(市公式の案内ページ・補助制度の一覧・予算書で確認)。制度は環境政策課(042-438-4042)、契約の相談は西東京市消費者センター(042-462-1100)・188へ
    「補助金とモニター割引で実質無料で設置できます」補助金には上限があり、設置費用の全額が賄われることは通常ない。「実質無料」「モニター価格」は契約を急がせる典型トーク
    「補助金の枠が残りわずか。今日契約すれば間に合います」予算到達で終了するのは事実だが、「今日契約しないと無効」という制度ではない。契約前の事前申込が原則のため、急かされて先に契約する方が危険
    「売電収入でローンは実質ゼロになります」2026年度のFITは5年目以降8.3円/kWh。過大な収支シミュレーションは要注意で、自家消費メリット中心の堅実な試算か確認を

    「東京都の委託で無料点検に回っています」という訪問も、都やクール・ネット東京が販売業者に戸別訪問を委託することはありません。「書類は見なくて大丈夫」という代行申請にも応じないこと。防衛策は①その場で契約しない、②複数社から相見積もりを取る、③申請書類は自分の目で確認する、の3つです。

    万一契約してしまった場合、訪問販売なら法定の書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフ(書面通知で無条件解約)が可能です。期間を過ぎていても、消費者ホットライン188または西東京市消費者センター(相談専用 042-462-1100・月〜金曜日〈祝日・年末年始を除く〉の午前10時〜正午、午後1時〜4時・窓口での相談も電話で予約)に相談できます。

    参考:クーリング・オフ(国民生活センター)

    11-1. 補助金と確定申告|売電収入の扱いにも注意

    国や自治体からの補助金は税法上「一時所得」に区分されるのが原則で、一時所得には年間50万円の特別控除があります。加えて、太陽光・蓄電池のような固定資産の取得に充てた国・地方公共団体の補助金は、確定申告を行うことで総収入金額に算入しない特例(所得税法第42条)を適用できる場合があります。

    「手続きをすれば実質的な税負担を避けられる可能性が高いが、放置してよいわけではない」が正確な理解です。加算込みで高額の補助を受けた年や他の一時所得がある年は、税務署または税理士に確認しておきましょう。なお余剰売電の収入は雑所得等として別途の扱いになるため、売電額が大きい方は注意が必要です。

    12. 西東京市の太陽光・蓄電池補助金・業者選びのよくある質問(FAQ)

    東京都の太陽光発電補助金と業者選びに関するよくある質問の章の見出し図解。太陽光パネルのアイコンと大きなQ&Aの文字を配置

    Q1. 西東京市には太陽光・蓄電池の補助金が本当にないのですか?「工事の後に市へ申請する奨励金がある」と聞きました

    A. 2026年9月28日時点で、太陽光発電・家庭用蓄電池・V2Hの設置費に対する西東京市の補助はありません。市公式の案内ページ(2026年9月16日更新)に並ぶ令和8年度の市の省エネ助成は、エアコンとLED照明の買い換えだけです。

    市の「市の補助制度」の一覧も同じで、令和8年度の予算書にも太陽光・蓄電池の補助の計上はありません。「工事の後に市へ申請すれば補助が出る」「市から◯万円出る」と言われたら、根拠になる市のページを示してもらい、環境政策課(042-438-4042)で確かめてください。

    太陽光・蓄電池の設置に使える補助は東京都の2本(太陽光15万円/kW・蓄電池10万円/kWh)で、どちらも契約前の事前申込が必要です(1章・4章)。市の制度が新設された場合はこのページを更新します。

    参考:東京都の補助金のご案内(太陽光発電等)(西東京市公式)

    Q2. 西東京市のエアコン・LEDの買い換え助成はいくらですか?太陽光と一緒に使えますか?

    A. エアコンは市内の店で買った省エネ型への買い換えに1台1万円(1世帯3台まで)、LED照明は1台4,000円(上限25万円)です。太陽光・蓄電池とは別の機器への助成なので、同じ年に申請できます。

    どちらも買って付けた後に市へ申請する先着順で、エアコンは11月30日、LEDは12月25日までです(消印有効)。エアコンは2026年9月1日時点で申請額が予算額の約80%に達しています。今あるエアコンとの交換だけが対象で、新規の設置や市外の店・ネットでの購入は対象外です。都の東京ゼロエミポイントとは併用できます(1-2)。

    参考:省エネ家電(エアコン)買い換え助成金(西東京市公式)

    参考:【個人向け・集合住宅所有者向け】令和8年度LED照明器具買い換え助成金(西東京市公式)

    Q3. 太陽光は何kW載せるのが一番お得ですか?

    A. 助成額だけで見ると、3kWから3.75kWまでは45万円で頭打ちになり、3.75kWを超えると12万円/kWで再び伸びます。屋根に余裕があるなら4kW以上が有利です。

    7章の試算では、3.5kW(実質負担55万円)と4kW(同62万円)の差は7万円で、その7万円で0.5kW分の発電量が増えます。ただし実際に載せられる容量は屋根の形状・方位・耐荷重で決まるため、現地調査の結果で判断してください。

    Q4. 太陽光を載せずに、蓄電池だけ設置しても東京都の助成は受けられますか?

    A. 受けられる可能性があります。都の蓄電池助成は「太陽光発電の設置」または「再生可能エネルギー電力メニューの契約」が要件の1つだからです。

    屋根の向きや面積、マンションなどの事情で太陽光を設置できない住宅でも、再エネ電力プランへの切り替えで要件を満たせる場合があります。西東京市の省エネ助成に、再エネ電力への切り替えや蓄電池を支援するものはないので、この経路で受け取れるのは都の10万円/kWhです(1-3参照)。事前申込の前に公式の交付要綱で要件を確認してください。

    参考:令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業(クール・ネット東京)

    Q5. マンションや陸屋根の建物でも太陽光・蓄電池は設置できますか?

    A. 設置できます。陸屋根は傾斜をつける架台が必要で、屋根に穴を開ける場合は防水工事も伴います。

    東京都の助成では、既存戸建の陸屋根に架台設置10万円/kW・防水工事18万円/kW、集合住宅の架台は20万円/kWの上乗せがあります(いずれも実際の材料費・工事費が上限)。マンション一棟での導入は管理組合向けの大型助成(太陽光30万円/kW・蓄電池20万円/kWh・上限1,500万円)の対象で、専有部分への個別設置は管理規約と管理組合の同意が前提です(6-2参照)。ベランダに置くポータブル電源は蓄電池助成の対象外です。

    Q6. 国のDR補助金60万円やCEV補助金はまだ受け取れますか?

    A. DR家庭用蓄電池事業は2026年5月29日、CEV補助金のV2H・外部給電器分は8月27日で受付を終了しています(車両分のCEV補助金は継続)。

    「公募中」という古い記述が各所に残っています。見積書に計上されていないか確認してください。

    参考:令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業(SII公式)

    Q7. 東京都の補助金はいつまでに申請すれば間に合いますか?

    A. 事前申込は2026年5月29日から受付中で、設置・実施期限は2029年3月30日まで。ただし予算上限に達した時点で受付終了です。

    事前申込の有効期限は受付日から1年で、蓄電池は2026年10月1日以降の事前申込からSIIの令和8年度登録機器のみが対象になります。年度が替わると単価・要件が見直される可能性もあるため、契約・設置の工程を業者と決めてから申し込みましょう。

    Q8. 新築で太陽光が義務化されたのに、補助金はもらえるのですか?

    A. もらえます。設置義務を負うのは大手住宅供給事業者で、費用を負担する施主への支援は令和8年度も続いています。

    新築住宅は3.6kW以下が12万円/kW(上限36万円)、3.6kW超が10万円/kW。高い断熱性能を満たす「東京ゼロエミ住宅」の認証を取る新築なら、オール電化で13万円/kW(上限39万円)の助成をそちらで受けることもできますが、同一の太陽光設備に両制度を重複適用することはできません。詳しくは東京都の太陽光発電補助金の完全ガイドへ。

    Q9. すでに太陽光を設置済みです。使える助成はありますか?

    A. パワーコンディショナの更新費用に1/2・上限10万円の助成(4-1)と、既設の太陽光に蓄電池を後付けする場合の蓄電池助成(3章)が使えます。

    パワコン更新は事前申込不要の事後申請方式で、2023年1月31日以降の交換まで遡って対象になる可能性があります。一方、既存システムへのパネル増設は太陽光本体の補助金の対象外です。

    Q10. 西東京市内に本社がある太陽光・蓄電池業者はありますか?市内の業者に頼むと得ですか?

    A. マイリフォ掲載業者では、独自評価の省エネタイガー(運営:株式会社PFA)が西東京市住吉町に本社を置いています。市の補助はないため、市内の業者に頼んでも市の上乗せはありません。

    10-1では省エネタイガーと、市と「太陽光発電設備等の普及」を含む包括連携協定を結ぶ東京ガスの2社を紹介しています。都の共同購入(第1次)で西東京市を担当したのはAsmile 石井瓦工業株式会社です(1-3)。得かどうかは本社の所在地ではなく、「見積総額−都の補助」の実質負担と、都の事前申込を契約前に出せるか、保証の範囲と年数を書面で示してくれるかで比べてください。

    13. まとめ|西東京市の太陽光・蓄電池は「市の補助なし・都で満額」。市の買い換え助成と固定資産税の減額も重ね、容量設計と業者選びで実質負担が決まる

    東京都の太陽光補助金で実質負担を減らす3つの鍵として、契約前の事前申込、加算と市の上乗せまで含めた設計、両方の申請を任せられる業者選びを示した図解
    • 西東京市には太陽光・蓄電池・V2Hの設置費に対する市の補助金がない。市公式の案内ページ(2026年9月16日更新)に並ぶ令和8年度の市の省エネ助成はエアコンとLED照明の買い換えだけで、予算書にも太陽光・蓄電池の計上はない
    • 太陽光・蓄電池の本命は東京都の2本。太陽光は既存15万円/kW・上限45万円(3.75kW超は12万円/kW)+陸屋根の加算、蓄電池は10万円/kWh・DR不参加なら上限120万円。設置済みの家にはパワコン更新1/2・上限10万円の別枠
    • 市の省エネ助成はエアコンの買い換えに1台1万円(市内の店で購入・1世帯3台まで・11月30日まで)とLED照明に1台4,000円(12月25日まで)。太陽光・蓄電池とは別の機器なので同じ年に申請できる。エアコンは9月1日時点で予算の約80%に達していて、先着・予算到達で終了
    • 窓を含む断熱改修と一緒に太陽光を付ける家は、改修工事の費用50万円超+太陽光発電装置などの工事の費用と合わせて60万円超で、翌年度の固定資産税が3分の1減額(120m²相当分まで・完了から3か月以内に申告・2026年4月以降に完了した改修は床面積40〜240m²)
    • 市の上乗せがないぶん都の控除は起きず、都の計算式がそのまま効く。3.75kWの谷と12kWhの上限を踏まえた容量設計で、太陽光4kW・110万円で実質負担62万円、蓄電池10kWh・180万円で70万円(DR参加時)、セット290万円で132万円(同)が目安。国のDR補助金は5月29日、CEV補助金のV2H分は8月27日で受付終了
    • 業者は都の申込を契約前に自社で出せるか、加算まで含めた設計ができるかで選び、市内に本社の省エネタイガー、市と包括連携協定を結ぶ東京ガス、都の共同購入の見積もり(第1次の担当はAsmile 石井瓦工業株式会社・第2期の登録は10月1日から)も含めて2〜3社の相見積もりを。「西東京市の補助金が工事の後に出る」という営業トークには乗らない

    西東京市民は「市の上乗せを探す」必要がないぶん、やることは明快です。国のDR補助金が2ヶ月余りで終了した事実が示すとおり、補助金は「検討している間になくなる」もの。

    導入の意思が固まっているなら、信頼できる業者への相談と事前申込を先に済ませてしまうのが、令和8年度を勝ち切る最短ルートです。

    編集長田中

    太陽光発電アドバイザーより

    西東京市は、太陽光・蓄電池の市の補助がない市です。市の省エネ助成はエアコンとLED照明の買い換えに向いていて、令和8年度は前年度より縮んでいます。設備は都の2本を満額で取りに行き、同じ年に買い換えるエアコンや照明には市の助成、窓の断熱改修と組む家は固定資産税の減額も確かめる、という組み立てが西東京市の正解です。

    今回は西東京市公式の案内ページと市の補助制度の一覧、エアコン・LEDの買い換え助成、令和8年度と令和7年度の予算書、固定資産税の減額、ゼロカーボンシティ宣言と第3次環境基本計画、東京ガスとの包括連携協定、消費生活相談窓口などと、クール・ネット東京と東京都環境局(共同購入)の公式ページを確認しました。都だけの数字を西東京市の価格で検算し、市内に本社がある業者と市の協定先、東京都対応48社の調査表、シミュレーターをこのページに載せています。

    市内の住吉町には、マイリフォが7軸で評価した省エネタイガーの本社があります。ただ、近いことよりも、都の事前申込を契約前に出せるか、載せられる最大容量と加算を説明できるかのほうが、実質負担に効きます。押さえるべきは順序(都は契約前・市の買い換え助成は購入後・固定資産税の減額は完了から3か月以内に申告)と設計(載せられる最大容量・加算・蓄電池の容量)です。

    このページをブックマークして、市の制度の新設の有無の確認と業者との打ち合わせの際のチェックリストとしてご活用ください。

    編集長 田中

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