先に補助金の結論です。大田区民が使える蓄電池の補助は東京都の助成(10万円/kWh・上限120万円)が柱で、12kWhの設置なら蓄電池だけで最大120万円。
太陽光と同時に設置するなら、大田区の住宅リフォーム助成(上限20万円)も加わって、合計は最大200万円まで積み上がります。
一方で、以前あった国のDR補助金(最大60万円)は2026年5月に終了しました。「国+都で最大180万円」といった古い数字を掲載したままの記事も残っていますが、2026年7月時点で申請できる制度だけで組むと、蓄電池単体の最大は120万円。この記事は、いま本当に使える数字だけでご案内します。
補助金の金額は制度で決まっています。差がつくのは「どの業者に、いくらで頼むか」。業者比較から逆算して読み進めてください。
1. まずは結論|大田区で蓄電池の相談先を探す3つの入口
相談先の入口は3つあります。
- ①東京都の補助金申請サポートの実績が多い会社に相談する
- ②条件で業者を絞り込んで探す
- ③大田区を拠点にする地元の会社に相談する
まず①、東京都エリアで蓄電池・太陽光の相談実績が多い3社です。
②の「条件で絞り込む」派の方は、こちらの検索フォームをどうぞ。対応エリアや取り扱い設備から、マイリフォの業者データベースを絞り込めます。
③の「大田区を拠点にする地元の会社」は、この記事の4章で紹介しています。
2. 大田区の蓄電池補助金は最大120万円|太陽光セットなら200万円
大田区民が蓄電池で使える補助金を整理します。
| 制度 | 金額 | ポイント |
|---|---|---|
| 東京都(蓄電池) | 10万円/kWh(DR実証不参加時の上限120万円/戸) | 業者の所在地は不問。工事前(原則契約前)の事前申込が必須 |
| 大田区(住宅リフォーム助成事業) | 助成対象額の10%・上限20万円(蓄電池追加の標準工事費は10万円/kWh) | 太陽光とセットの「蓄電池システム追加」として対象。区内本社の中小事業者の施工限定 |
| 国(DR補助金) | 最大60万円 | 2026年5月29日に終了・再開予定なし |
金額の柱は東京都です。10万円/kWhなので、12kWhの蓄電池ならちょうど上限の120万円に届きます。これが「補助金効率のよい容量は12kWh前後」と言われる理由です。
大田区で蓄電池のニーズが高い背景には、防災の事情もあります。多摩川沿いの低地や海抜の低い臨海部を抱える区だけに、台風や大雨での停電リスクは無視できません。蓄電池と太陽光があれば、停電中も冷蔵庫や情報収集の電源を保てるため、在宅避難の選択肢が現実的になります。
都の助成には「太陽光発電の設置」または「再生可能エネルギー電力メニューの契約」などの要件があります。太陽光を載せられない家でも、再エネ電力プランへの切り替えが入り口になるので、あきらめる前に契約中の電力プランを確認してください。DR実証に参加すると10万円(エネマネ機器を設置する場合は1台15万円)の加算もあります。
大田区の住宅リフォーム助成では、蓄電池は太陽光発電システムに付随する「蓄電池システム追加」として対象工事に掲載されています。太陽光と同時に設置すれば、標準工事費(太陽光50万円/kW+蓄電池10万円/kWh)の10%・上限20万円が上乗せされ、合計は最大200万円になります。
申請期限・併用の減額ルール・エネファームやEVなど蓄電池以外の制度まで含めた全体像は、補助金の専門記事にまとめています。
3. 大田区対応の蓄電池業者一覧|マイリフォ業者データベース
マイリフォの業者データベースから、東京23区に対応する太陽光・蓄電池業者を一覧で表示します。
各カードから、その業者の特徴・実際の口コミ・マイリフォの評価をまとめた詳細ページに移動できます。
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4. 大田区を拠点にする業者|地元で選ぶならトベシンエナジー
マイリフォの業者データベースには、大田区を拠点とする施工会社としてトベシンエナジー(FCR株式会社・参考評価4.2)が登録されています。
トベシンエナジーは、公式サイトの会社案内で本社所在地を大田区上池台5-38-1としている太陽光・蓄電池の施工会社です。2014年創業、関東1都4県に16店舗を展開。屋根系の資格者(一級板金技能士・一種瓦葺き技能士など)が在籍する自社施工が看板で、蓄電池は太陽光とのセット提案に強みがあります。
会社の特徴・強み・立地の詳しい解説は、太陽光の一覧記事の4章にまとめています。屋根リフォームと同時の太陽光+蓄電池を考えている方はそちらもどうぞ。
5. 容量とタイプの選び方・費用相場|実質負担はいくらになる?
蓄電池選びの軸は「容量」と「タイプ」の2つです。
容量の目安|補助金効率のピークは12kWh前後
世帯の使い方別の目安と、費用相場・東京都の補助を引いた実質負担をまとめます(金額は税抜・概算)。
| 容量 | 向いている世帯 | 費用相場(税抜) | 都の補助額 | 実質負担の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 5kWh | 1〜2人・停電対策の最低ライン | 100〜140万円 | 50万円 | 50〜90万円 |
| 7kWh | 2〜3人・夜間の主要家電をカバー | 140〜180万円 | 70万円 | 70〜110万円 |
| 10kWh | 3〜4人・太陽光の余剰を夜に回す標準形 | 180〜230万円 | 100万円 | 80〜130万円 |
| 12kWh | 4人以上・オール電化や在宅ワーク世帯 | 200〜260万円 | 120万円(上限) | 80〜140万円 |
たとえば10kWhを200万円で設置するモデルケースなら、都の補助100万円で実質負担は100万円。工事費のちょうど半分が補助でまかなえる計算です。
太陽光5kW+蓄電池12kWhのセット(工事費380万円)なら、都の180万円に大田区の20万円が加わって補助合計200万円、実質負担は180万円。単体で入れるよりセットのほうが、補助の効き方は一段大きくなります。
12kWhで都の上限120万円に到達するため、補助金効率だけで見るなら12kWh前後がピーク。それ以上の大容量は、電気の使用量が多い家やV2Hとの組み合わせで検討する領域です。
タイプの違い|全負荷か特定負荷か・ハイブリッドか単機能か
- 全負荷型:停電時に家全体へ給電。オール電化や在宅時間が長い家向け。価格は高め
- 特定負荷型:停電時はあらかじめ決めた回路(冷蔵庫・照明など)だけ給電。価格を抑えたい家向け
- ハイブリッド型:太陽光のパワコンと一体。太陽光と同時設置・パワコン交換時期の家と相性がよい
- 単機能型:既設太陽光を生かして後付けしやすい。パワコンがまだ新しい家向け
どの組み合わせが合うかは、太陽光の有無・パワコンの年式・停電時に何を動かしたいかで決まります。見積もりの際に「全負荷か特定負荷か」「ハイブリッドか単機能か」の提案理由を必ず聞いてください。
電気代はどう減る?|「昼の太陽光を夜に回す」が基本形
蓄電池の節約効果は、昼に発電した電気を貯めて夜に使う「時間のシフト」から生まれます。
2026年度のFIT売電単価は5年目以降8.3円/kWhまで下がる一方、買う電気は30円/kWh前後。売るより貯めて使うほうが1kWhあたり20円以上おトクという逆転が、蓄電池の価値の源泉です。
すでに太陽光を載せていて卒FITを迎えた(またはこれから迎える)家は、蓄電池の後付けがもっとも効果の出やすいパターン。
パワコンが設置から10年前後なら、東京都のパワーコンバーター更新助成(機器費等の1/2・上限10万円)を使ってハイブリッド型へ一本化する合わせ技もあります。
6. 失敗しない業者選び|契約前の5点チェック
蓄電池は15年以上使う設備です。契約前に、次の5点を必ず確認してください。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| ①見積もりの内訳 | 「一式」表記ではなく、機器代・工事費・諸経費が分かれているか。蓄電池の型番と容量が明記されているか。大田区の助成は内訳のない見積書だと申請できません |
| ②機器の登録年度 | SII登録機器か。2026年10月1日以降に都へ事前申込する場合は令和8年度登録機器のみ対象。秋以降の契約は登録年度の確認が必須 |
| ③補助金の段取り | 都の事前申込と区の仮申請(着工前写真つき)を両方とも工事前に出す段取りに対応してくれるか |
| ④保証の中身 | 機器保証・容量保証(何年で何%か)・工事保証のそれぞれの年数と範囲。保証書が書面で出るか |
| ⑤施工体制 | 自社施工か外注か。電気工事士の在籍。設置場所(屋外・屋内)の提案が現地を見たうえのものか |
訪問販売や電話勧誘で契約した場合、法定の契約書面を受け取った日から8日間はクーリングオフ(無条件解約)ができます。
迷ったら消費者ホットライン「188」へ。その場で契約せず、一晩置いて相見積もりを取るだけで、トラブルの大半は防げます。
とくに注意したいのが「補助金の枠が今日で埋まる」「モニター価格は今だけ」といった急かしトークです。都の助成は事前申込制で、契約前に申請するのが正規の順番。
「今日契約しないと補助金がもらえない」という説明自体が、制度の建付けと矛盾しています。急かす業者ほど、いったん持ち帰って比較する価値があります。
7. 東京都全域対応の実績で選ぶなら|相見積もりの軸になる3社
地元の会社と比較する「もう1社」には、東京都全域で蓄電池・太陽光の相談実績が多い3社が候補になります。
タイプの違う会社を並べることで、提案と価格の妥当性が見えやすくなります。
| 会社 | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| えねこ | 東京都特化。都・区の補助金申請サポートに強い | 補助金の手続きごと任せたい人 |
| ECODA | 東京エリア限定で展開。自社施工でスピード感のある対応 | 施工まで一気通貫で任せたい人 |
| 省エネタイガー | 完全自社施工の西東京市の専門業者。訪問販売を行わず、相見積もりを歓迎する営業姿勢 | じっくり比較して決めたい人 |
えねこは東京都に特化した太陽光・蓄電池の専門窓口で、補助金の申請サポートまで含めた提案が持ち味です。
ECODAは東京エリア限定で太陽光・蓄電池を展開する会社で、自社施工による対応の速さが特徴です。
省エネタイガーは完全自社施工にこだわる西東京市の専門業者。訪問販売を行わず、相見積もりを歓迎する誠実な営業姿勢で、比較検討派に向いています。
8. 申請の流れ4ステップ|大田区は「都も区も工事前」
多くの区では「都は工事前・区は工事後」ですが、大田区は都も区も工事前の申請が必要です(区の助成を使う場合)。流れは次の4ステップです。
- 東京都の事前申込を出す(原則、契約の前。クール・ネット東京へ)
- 区の助成も使うなら大田区の事前申込(仮申請)を出す(着工前。工事前の現場写真を添付)
- 契約・着工〜工事完了・支払い(足場の設置も「工事開始」に含まれるので注意)
- 完了後、都の交付申請兼実績報告と、区の助成申請(本申請・2027年3月19日まで)を提出
都の事前申込前に契約してしまうと、最大120万円の都の助成が受けられません。
区の事前申込を忘れて着工した場合も、区の助成は受けられません。「申請してから契約・着工」を合言葉にしてください。
なお、区の予算の執行状況は2026年9月ごろから区ホームページで公開される予定です。秋以降に区の助成を狙う方は、事前申込の前に残枠を確認しておくと計画が立てやすくなります。
申請の細かい注意点(受付票・工事写真・併用の減額ルールなど)は、補助金の専門記事で解説しています。
9. 大田区の蓄電池に関するよくある質問
10. まとめ|120万円の補助と相見積もりで、実質負担を最小に
- 大田区の蓄電池補助は東京都の10万円/kWh(上限120万円)が柱。12kWhで上限に到達する
- 太陽光と同時設置なら、大田区の住宅リフォーム助成(上限20万円)が加わり最大200万円。区の助成は区内本社の中小事業者の施工限定
- 国のDR補助金は終了。「国+都で最大180万円」等の古い数字ではなく、いま使える制度だけで計画する
- 申請は「都も区も工事前」。都は原則契約前・区は着工前写真つきの事前申込。順番を外すと受け取れない
- 10月1日以降の都への事前申込はSII令和8年度登録機器のみ。秋以降の契約は機種の登録年度を確認
蓄電池は「補助金がいくら出るか」に目が行きがちですが、補助金の額は誰が申請しても同じです。
差がつくのは設置価格と提案の質。この記事の業者一覧・検索フォーム・補助金記事をセットで使って、納得のいく1社を見つけてください。

太陽光発電アドバイザーより
蓄電池の相談で増えているのが、「補助金が終わる前に」と急かされて、容量や価格を吟味せずに契約してしまうケースです。
大田区で守るべき順番はひとつだけ。東京都の事前申込を出してから契約すること。区の助成も使うなら、着工前の仮申請と写真を忘れないこと。
あとは複数社の見積もりを並べて、容量の根拠と価格を比べてください。
それが120万円の補助を最大限に活かす一番の近道です。
編集長 田中

