ガス給湯器交換は自分でできる?DIYの手順・必要な資格・法律違反のリスクをプロが完全解説【2026年保存版】

ガス給湯器交換のDIYは危険・違法(左図)と、有資格者のプロにお任せする安心・安全(右図)を比較したイラスト。「DIYは絶対NG!プロが解説【2026年新基準】」というタイトルテキストが入ったアイキャッチ画像。
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「ガス給湯器の調子が悪い…。ネットで見たら本体だけなら数万円で売ってるやん! これ自分で交換したら、工事費3万円も浮くし最高ちゃう?」

今、この画面を見ているあなたは、少し手先が器用で、DIYが得意な方かもしれません。 YouTubeで「給湯器交換 やってみた」などの動画を見て、「これくらいなら自分でもできそう」と感じているのではないでしょうか?

編集長田中

結論から申し上げます。 その動画を閉じて、今すぐDIYの計画を白紙に戻してください。

ガス給湯器のDIY交換は、単なる「節約術」ではありません。 無資格で行えば「法律違反(懲役・罰金)」となる犯罪行為であり、一つ手順を間違えれば、あなた自身や愛する家族、そして近隣住民の命を奪う「ガス爆発・一酸化炭素中毒事故」の加害者になる危険な賭けです。

この記事では、リフォーム業界に長年携わるプロの視点から、以下の真実を包み隠さずお伝えします。

  • なぜ「無資格DIY」が法律で固く禁じられているのか?
  • プロが実際に取得している「国家資格」の厳しさ
  • あえて公開する「プロの施工手順」と「必要な専用工具」の総額

これを読み終える頃には、あなたは「3万円の工事費」が決して高くはないこと、そしてプロに任せることが「最も賢く、安上がりな選択」であることに気づくはずです。


目次

1. 【結論】ガス給湯器のDIY交換は「無資格なら違法」!絶対にやってはいけない理由

ガス給湯器の無資格DIY交換は法律違反であり、絶対に行わないよう警告するイラスト。中央の「STOP」サインと共に、ガス爆発、一酸化炭素中毒、火災の危険性、懲役・罰金のリスク、メーカー保証対象外となることが図示されている。

まず、最も重要な結論をお伝えします。 ガス給湯器の交換工事を、必要な資格を持たずにDIYで行うことは、明確な法律違反です。

自分の家なんだから、自己責任で何をしてもいいだろう」 そう思うかもしれませんが、ガスは一度漏れ出せば、あなたの家だけでなく近隣一帯を巻き込む大事故に繋がります。そのため、国は法律によって厳格に作業を制限しているのです。

編集長田中

ガス給湯器の交換は、家電のコンセントを差すのとは全く性質が異なります。

可燃性のガス、高圧の水道、そして電気。これら3つのライフラインを同時に扱う工事には、それぞれ法律による厳しい規制が設けられています。

万が一の事故を防ぐためにも、『バレなければ大丈夫』といった安易な判断は非常に危険ですので、絶対に控えてください。

1-1. 都市ガス・プロパンガス共に「接続」は有資格者のみ

都市ガス(12A・13A)とプロパンガス(LPガス)のガス給湯器接続工事は、どちらも法律で「有資格者」に限定されていることを説明するイラスト。左側には都市ガスの有資格者(ガス消費機器設置工事監督者 他)、右側にはプロパンガスの有資格者(液化石油ガス設備士)による作業風景が描かれ、中央には「無資格者の作業は法律で禁止されています(NG)」と明記されている。

日本の家庭用ガスには大きく分けて「都市ガス(天然ガス)」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類がありますが、どちらの場合も「ガス栓とガス給湯器を接続する作業」は有資格者しか行えません。

  • 都市ガスの場合: ガス事業法に基づき、ガス栓と機器を接続する作業(ねじ接続など)は、国が定めた資格を持つ者、またはその監督下で行わなければなりません。
  • プロパンガスの場合: 「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)」により、設備士の免状を持たない者が工事を行うことは固く禁じられています。

ネット上のQ&Aサイトなどで「強化ガスホース(フレキ管)の接続くらいなら誰でもできる」といった書き込みを見かけることがありますが、これは完全なデマです。専用の工具と知識がない素人が接続すれば、パッキンのズレや締め付けトルクのミスにより、高確率でガス漏れを引き起こします。

1-2. メーカー保証も火災保険も「対象外」になる現実

ガス給湯器の無資格DIY交換が「保証・保険の対象外」となり経済的破滅を招くリスクと、有資格者のプロに依頼した場合の安心を比較したイラスト。DIY(左側)では故障時のメーカー保証対象外(全額自己負担)や、火災時の火災保険支払い拒否(重過失による数千万円の損害)が描かれ、プロ(右側)では保証・保険が適用され施工保証も付くことが対比されている。
編集長田中

法律面だけでなく、金銭的なリスクも甚大です。

リンナイ、ノーリツ、パロマといった大手ガス機器メーカーは、取扱説明書や保証書に必ず以下のような記載をしています。 「無資格者による施工で生じた故障や事故については、一切の保証を行いません」

つまり、DIYで苦労して取り付けた新品のガス給湯器が、もし翌日に故障したとしても、メーカー保証は受けられず、修理費は全額自己負担となります。 さらに恐ろしいのは火災保険です。もしあなたのDIY工事が原因でガス漏れ火災が発生した場合、保険会社による現場検証で「無資格施工」が発覚すれば、「重過失」として保険金が一切支払われない可能性が極めて高いのです。

「3万円をケチった結果、家の建て替え費用数千万円を背負う」 これが、ガス給湯器DIYのリアルな代償です。


2. 知らなかったでは済まされない!関係する4つの法律と罰則

ガス給湯器の無資格DIY交換に関係する4つの法律と罰則を解説し、法律違反は犯罪であると警告するイラスト。①液化石油ガス法(プロパンガス、最大懲役3ヶ月/罰金30万円)、②ガス事業法(都市ガス、最大懲役1年/罰金100万円)、③電気工事士法(電気配線、最大懲役1年/罰金30万円)、④水道法(給水・給湯管、過料・巨額損害賠償リスク)の対象行為と罰則が詳細に図示されている。

「法律違反と言われても、具体的に何の法律?」 そう疑問に思う方のために、ガス給湯器交換に関わる4つの主要な法律と、その罰則について詳しく解説します。

編集長田中

これらは「マナー」や「推奨」ではありません。国が定めた「ルール(法律)」です。

2-1. 液化石油ガス法(プロパンガスの場合)

プロパンガス(LPガス)を使用している家庭の場合、最も注意すべき法律が「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」(通称:液石法)です。

この法律の第38条の2では、「液化石油ガス設備士免状の交付を受けている者でなければ、液化石油ガス設備工事に従事してはならない」と明確に規定されています。 これに違反した場合、「3ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」という刑事罰が科せられる可能性があります。

プロパンガスは空気より重く、漏れると床に滞留して爆発事故を起こしやすい性質があるため、都市ガス以上に規制が厳しいのが特徴です。

2-2. ガス事業法(都市ガスの場合)

都市ガス(12A・13A)の場合に関係するのが「ガス事業法」および関連する「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律(特監法)」です。

特に、屋内設置型のガス給湯器や、排気筒(煙突)を伴う工事を行う場合、特監法に基づき「ガス消費機器設置工事監督者」の資格が必要です。 無資格で工事を行った場合、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられます。

「屋外の壁掛けタイプなら特監法の対象外だから無資格でもいいのでは?」という解釈をする方もいますが、ガス栓との接続作業自体は、各ガス事業者の供給約款や保安規定により、有資格者による施工が義務付けられているケースがほとんどです。

2-3. 電気工事士法

最新のガス給湯器は、リモコン操作や温度制御のために電気を使用します。 コンセントにプラグを差し込むだけの作業なら資格は不要ですが、以下の作業には「電気工事士」の国家資格が必要です。

  • 電源直結工事: コンセントがなく、壁から出ている電源ケーブルを直接給湯器に接続する場合。
  • アース工事: 感電防止のためのアース線を接続する作業。

無資格で電気工事を行うと、「30万円以下の罰金または1年以下の懲役」の対象となります。感電や漏電火災のリスクがあるため、決して甘く見てはいけません。

2-4. 水道法

給湯器には「水」が入り「お湯」が出ていきます。この給水管・給湯管の接続工事は、「水道法」の管轄となります。 原則として、各自治体の水道局が指定する「指定給水装置工事事業者」が行う必要があり、その現場には「給水装置工事主任技術者」の配置が求められます。

配管の接続ミスは、階下漏水などの水トラブルに直結します。「水なら漏れても爆発しないし大丈夫」と思うかもしれませんが、マンションで階下に水を漏らせば、数百万円単位の損害賠償請求に発展します。


3. ガス給湯器交換に必要な「国家資格」と取得難易度

ガス給湯器交換に必要な主要5つの国家資格(液化石油ガス設備士、ガス消費機器設置工事監督者、ガス可とう管接続工事監督者、第二種電気工事士、給水装置工事主任技術者)と、それぞれの取得難易度(星1つ〜4つ)、試験内容(筆記・実技・講習など)を一覧で解説したイラスト。プロはこれらを複合的に保有しているため安全であると説明している。

ここまで読んで、「じゃあ、資格を取ってからDIYすればいいんでしょ?」と考えたガッツのある方もいるかもしれません。 では、プロの職人たちが持っている資格とは、具体的にどのようなものでしょうか。

ガス機器設置スペシャリスト(GSS)

ガス機器の設置・施工に関する高度な知識と技術を有することを認定する資格です。業界団体(日本ガス機器検査協会)が認定する民間資格ですが、実質的な業界標準となっており、講習と試験に合格する必要があります。

液化石油ガス設備士

プロパンガスの工事を行うための国家資格です。筆記試験だけでなく、実際に配管を加工・接続する厳しい実技試験があります。合格率は約30〜40%と決して簡単ではありません。

ガス可とう管接続工事監督者

ガス栓とガス機器を接続する「可とう管(フレキ管など)」の工事を行うための資格です。都市ガスエリアで作業する場合の基礎となる資格で、講習と修了考査を受ける必要があります。

第二種電気工事士

一般住宅の電気配線工事を行うための国家資格です。筆記試験と技能試験があり、工具の使い方や配線図の読み解きなど、専門的なスキルが求められます。取得には数ヶ月の勉強期間が必要です。

簡易内管施工士

都市ガスのガス栓の位置を変えたり、増設したりする場合に必要な資格です。ガス事業者ごとの登録が必要です。

編集長田中

これら全ての資格を持っていますか?

あるいは、これから数万円の講習費と数ヶ月の時間をかけて取得する覚悟はありますか? もし持っていないなら、あなたが今手に持っている工具を置いて、まずは資格の勉強から始めなければなりません。それが『プロの仕事』というものです。」


4. 【検証】自分で交換 vs プロに依頼、費用はどれくらい違う?

ガス給湯器交換を「DIY(自己責任)」と「プロ(ネット系専門業者)」で行った場合の費用とリスクを比較したイラスト。DIY(左側)は工具・部材・処分費で初期費用約5.5万円かかり、修理費は全額自己負担、保証も時間もかかるリスクがある。一方、プロ依頼(右側)は本体・工事・処分・保証コミコミで定価の70~80%OFFと安く、10年保証、有資格者施工で安心・スピーディー。「結論:差額はわずか!安全と安心を買うプロ依頼が賢い選択」と天秤を用いて解説している。

「工賃の3〜4万円を浮かせたい」 その一心でDIYを検討されているかと思いますが、ここでは冷静に「コストパフォーマンス」を計算してみましょう。

編集長田中

実は、給湯器交換を安全に行うためには、ホームセンターの安価な工具セットだけでは不十分なのです。

4-1. DIYに必要な「専用工具」リストと総額

ガス給湯器交換をDIYで行うために必要な「専用工具」のリストと概算総額を示したイラスト。ガス漏れ検知器(約15,000円)、フレキ管ツバ出し工具(約10,000円)、インパクトドライバー(約15,000円)など計9点の工具費用を合計すると、工具だけで約53,000円かかることが詳細に記載されている。

ガスや水道の配管を正確に加工・接続し、漏れがないか検査するためには、プロが使う「専用工具」が必要です。これらを一から揃えた場合の初期投資を見てみましょう。

必要な工具・部材用途概算価格
ガス漏れ検知器ガス漏れの有無をデジタル数値で確認約15,000円〜
フレキ管ツバ出し工具水道・ガス配管(フレキ管)の加工約10,000円〜
パイプカッター配管をきれいに切断する約3,000円
モンキーレンチ(2本)配管の締め付け(供回り防止に2本必須)約4,000円
シールテープ・ヘルメシール配管接続部の漏れ防止剤約2,000円
インパクトドライバー本体の固定(外壁への打ち込み)約15,000円〜
水平器本体の水平確認約1,000円
コーキングガン・シリコン隙間の防水処理約1,000円
配管用保温材・テープ凍結防止の仕上げ約2,000円
合計(工具だけで…)約53,000円〜

いかがでしょうか? 「工賃」として支払うはずだった金額(約3〜4万円)を、工具代だけで軽く超えてしまいました。

もちろん「安い工具で代用すればいい」と思うかもしれませんが、精度の低い工具での加工は、そのまま「ガス漏れ・水漏れ」のリスクに直結します。

4-2. 古いガス給湯器の「処分費用」の罠

古いガス給湯器の「処分費用」に関するDIYの落とし穴とプロの安心を比較したイラスト。DIY(左側)では自治体での回収不可や不用品回収業者による高額出費(1万円)の罠が描かれ、プロ依頼(右側)では工事費に撤去・処分費が含まれ追加費用0円で適正処理されるメリットが対比されている。「産業廃棄物としての適正処理が必要」との注意書きもある。

さらに忘れてはいけないのが、取り外した古い給湯器の処分です。 給湯器は「粗大ゴミ」として簡単に出せない自治体が多く、産業廃棄物としての処理が必要になるケースもあります。

  • 自治体の回収: 受け入れ不可、または有料(要予約)
  • 不用品回収業者: 5,000円〜10,000円程度の出張回収費

プロの業者に依頼すれば、この「撤去・処分費」も工事費に含まれていることがほとんどです。

4-3. 【比較表】ネット業者の「コミコミ価格」と比較

ガス給湯器交換における「DIY(自己責任)」と「ネット系専門業者」のコミコミ価格やサービス内容を比較した表のイラスト。DIYは部材・工具費(約5万円〜)や処分費がかかり、保証もなく「コスパ最悪・リスク最大」と判定。一方、ネット業者はそれらが0円のコミコミ価格で、10年保証、有資格者施工により「安くて安心・早い」という総合判定が比較されている。

では、最終的なコストとリスクを比較してみましょう。

項目DIY(自己責任)ネット系専門業者
本体購入費ネット最安値ネット特価(大量仕入れ)
部材・工具費約50,000円〜(購入の場合)0円(業者が持参)
廃材処分費約5,000円〜0円(コミコミ)
作業時間丸1日〜2日(慣れない作業)2〜3時間
施工保証なし(失敗したら実費修理)10年保証(無料修理)
安全性常に事故の不安が残る有資格者による確実な施工
総合判定× コスパ最悪・リスク最大◎ 安くて安心・早い

結論として、「DIYは割に合わない」というのが経済的な真実です。

5. 【有資格者向け】ガス給湯器交換の完全手順マニュアル(全10ステップ)

【有資格者向け】ガス給湯器交換の完全手順マニュアル(全10ステップ)の工程フロー図。「無資格作業は法律違反です」という警告と共に、養生・取り外しから、ガス配管接続、漏れ検査、試運転までのプロの施工手順を詳細にイラストで解説している。

【警告】以下の内容は、有資格者が行う作業手順の確認用です。 無資格の方がこの手順を見て作業を行うことを推奨するものではありません。作業の複雑さと、プロがどこに細心の注意を払っているかを知るための資料としてご覧ください。

ガス給湯器の交換は、単に「外して付ける」だけではありません。配管の加工精度、パッキンの選定、トルク管理など、熟練の技が必要です。

STEP

養生・水抜き・配管の取り外し

まず、作業エリア周辺を養生シートで保護します。特にマンションの通路などは、搬入出時に傷をつけないよう細心の注意が必要です。

  1. 電源・ガスの遮断: 給湯器のコンセントを抜き、ガス栓と給水元栓を完全に閉めます。
  2. 水抜き: 給湯器本体の水抜き栓(ドレン)を開け、機器内部の水を完全に排出します。これを行わないと、取り外し時に熱湯や汚水が噴き出し、足元や階下を汚す原因になります。
  3. 配管の取り外し: 給水・給湯・追い焚き・ガスの計5本の配管を取り外します。固着している場合は潤滑剤を使用しますが、無理な力をかけると壁の中の配管を破損させるため、力加減が重要です。
STEP

本体の撤去と新しい本体の固定

  1. 本体撤去: 古い給湯器(約20kg〜30kg)を壁から取り外します。高所作業になる場合も多く、落下の危険が伴います。
  2. ビス穴の処理: 新しい給湯器と固定位置が違う場合、古い穴をコーキングで防水処理します。これを怠ると、外壁から雨水が浸入し、家の構造体を腐らせます。
  3. 水平確認: 新しい給湯器を壁に掛け、「水平器」を使って完全に水平であることを確認してビス止めします。傾いていると、機器の寿命を縮めたり、排気不良の原因になります。
STEP

給水・給湯配管の接続とフレキ管加工

ここからが技術の見せ所です。既存の配管位置と新しい給湯器の接続口はずれていることが多いため、「フレキシブル管(フレキ管)」を現場で加工して繋ぎます。

  1. フレキ管の切断: 必要な長さをミリ単位で測り、パイプカッターで切断します。
  2. ツバ出し加工: 「ツバ出し機」という専用工具を使い、パイプの端をハンマーで叩いて平らに加工(ツバ出し)します。この加工面が滑らかでないと、確実に水漏れします。
  3. パッキン挿入と接続: 耐熱用のノンアスベストパッキンなどを選定し、ナットを締め付けます。締めすぎるとパッキンが切れるため、感覚によるトルク管理が必要です。
STEP

追い焚き配管の接続(往き・戻り)

追い焚き配管には「往き(お湯を出す)」と「戻り(お湯を吸う)」の2本があります。

  1. 接続確認: これを逆につなぐと、お風呂が沸かない、設定温度にならない等の不具合が出ます。マーキングをして慎重に接続します。
  2. 接続部材の選定: 樹脂管、銅管など、既設の配管種類に合わせた継手(つぎて)を用意する必要があります。適合しない部材を使うと、将来的に脱管(パイプが抜ける事故)に繋がります。
STEP

【最難関】ガス配管の接続とシールテープの巻き方

ここが最も危険な工程です。ミスは許されません。

  1. 古いシール剤の除去: ガス栓側に残っている古いシール材やゴミを、ワイヤーブラシ等で完全に除去します。少しでも残っているとガス漏れの原因になります。
  2. シール剤の塗布: ニュータイトなどのガス配管専用シール剤を使用します。
  3. 接続作業: ガス可とう管、または強化ガスホースを接続します。この際、ねじ込みの深さや角度に細心の注意を払います。斜めに入ってしまうとネジ山が潰れ、ガス栓ごとの交換(高額工事)が必要になります。
STEP

リモコン交換(台所・浴室)とコーキング処理

室内の作業に移ります。

  1. 浴室リモコン交換: 古いリモコンを外し、壁に残った両面テープやコーキングをカッターできれいに削ぎ落とします。
  2. 配線接続: リモコン線を圧着端子(Y端子など)で確実に接続し、ビニールテープで絶縁処理します。
  3. 防水コーキング: 新しいリモコンの周囲に、防カビ入りのシリコンコーキングを打ちます。このコーキングが甘いと、リモコンの裏側に水が入り、壁内部のカビや腐食、漏電を引き起こします。マスキングテープを使い、美しく仕上げるのもプロの技です。
STEP

ドレン排水工事(エコジョーズの場合)

最新の「エコジョーズ」給湯器の場合、運転中に酸性の排水(ドレン水)が出ます。これを垂れ流しにするのはコンクリートを腐食させるためNGです。

  1. 排水配管の設置: ドレン水を汚水マスや雨水マスまで導くための配管工事を行います。
  2. 浸透マスの設置: 近くに排水設備がない場合は、地面に「浸透マス」を埋設し、小石などを詰めて処理する工事が別途必要になります。
STEP

配管の保温材巻き(キャンバステープ巻き)

全ての配管接続が終わったら、むき出しの金属管を保護します。

  1. 保温材の取り付け: 冬場の凍結防止のため、配管一本一本に保温チューブを巻き付けます。
  2. キャンバステープ巻き: 保温材の上から、耐候性のあるテープを下から上へと隙間なく巻いていきます(逆向きに巻くと雨水が入ります)。
  3. この仕上げの美しさで、職人の腕がわかります。DIYではここが汚くなりがちで、すぐにボロボロになってしまいます。
STEP

ガス漏れ検査・水漏れ検査(専用機器使用)

目視確認だけでは不十分です。

  1. ガス漏れ検査: マノメーター(圧力計)や、高感度ガス検知器を使用して、ガス接続部から微量な漏れがないかチェックします。石鹸水スプレーも併用しますが、微細な漏れは機械でしか検知できません。
  2. 水漏れ検査: 通水し、全ての接続部を乾いたタオルで拭き、水がにじんでこないか確認します。
STEP

試運転とエア抜き

最後に機器を稼働させます。

  1. エア抜き: 配管内の空気を抜きます。
  2. お湯張りテスト: 設定した湯量で止まるか、温度は適正か、追い焚き機能は正常かを確認します。
  3. お客様への説明: リモコンの使い方を説明し、工事完了報告書にサインをいただいて終了です。

いかがでしたでしょうか? 「たかが交換」と思われがちですが、これだけの工程をミスなく、かつスピーディー(プロなら2〜3時間)に行うには、長い経験と知識が必要です。

これを、マニュアルを見ながら初めてやる素人が、本当に安全に完遂できるでしょうか?

6. DIY失敗事例:実際に起きた「怖い話」

「DIY失敗事例:実際に起きた『怖い話』」と題された、ガス給湯器DIYの危険性を伝える3コマ漫画イラスト。CASE Aでは水漏れによる階下への損害賠償300万円、CASE Bでは一酸化炭素中毒による救急搬送と命の危険、CASE Cでは配管破損による真冬の3日間お風呂なし生活が描かれ、「DIYの代償は『高すぎる』!」と強く警告している。
編集長田中

「自分なら器用だから大丈夫」 そう過信してDIYに挑戦し、後悔することになった事例をご紹介します。

6-1. 水漏れで階下が水浸しに…損害賠償300万円

ガス給湯器のDIY失敗(配管接続ミス)により水漏れが発生し、マンションの階下住居が水浸しになっているイラスト。天井から水が漏れ、高級家具や電化製品が全損している。これにより「損害賠償請求 約300万円」が発生し、DIYによる「重過失」のため「個人賠償責任保険 対象外」となることが詳細に示されている。

マンションにお住まいのAさん。給水管のパッキン選びを間違え、接続ナットの締め付けも甘かったため、夜中に配管が外れてしまいました。 朝起きると部屋は水浸し。さらに悪いことに、水は階下の住人の部屋まで達し、ブランド家具やパソコン、天井のクロスを全損させてしまいました。 DIYによる施工不良は「重過失」と判断され、個人賠償責任保険が下りず、約300万円の自腹弁済となってしまいました。

6-2. 一酸化炭素中毒で救急搬送

室内型ガス給湯器のDIY失敗による一酸化炭素(CO)中毒事故のイラスト。原因は「排気筒(煙突)の接続不良・隙間」で、室内に煙が充満し住人が倒れ、救急隊員に搬送されている緊迫した様子。「一酸化炭素中毒!命の危険!」というドクロマーク付きの警告と、「DIYの代償は『命の危険』!絶対にやめてください。」という強いメッセージが描かれている。

排気筒(煙突)の接続が必要な屋内設置型の給湯器を交換したBさん。 排気パイプの接続が不完全で、わずかな隙間が開いていました。目に見えない排気ガス(一酸化炭素)が脱衣所に充満し、入浴中だった家族が意識不明に。 幸い発見が早く一命を取り留めましたが、「殺人未遂」に近い行為だったと後悔されています。

6-3. 冬場の作業中に配管を破損、3日間お風呂なし

「DIY失敗:冬場の配管破損で3日間お風呂なし」と題した3コマ漫画イラスト。1コマ目では冬の作業中に配管を破損させ水が噴き出しパニックになる様子、2コマ目では極寒の中3日間お風呂も暖房も使えず家族で震える様子、3コマ目では家族から冷たい視線を浴びて責められる父親が描かれ、最後に「DIYのリスク:修理はプロに任せましょう!」と警告している。

「休日にサクッと交換しよう」と始めたCさん。 錆びついて固着した給水管をモンキーレンチで無理やり回した瞬間、壁の中の配管をねじ切ってしまいました。 水が噴き出し、慌てて元栓を閉めましたが、壁の中の配管修理は水道業者でないと直せません。 結局、業者が来るまでの3日間、真冬に水もお湯も使えない生活を強いられ、家族から大ブーイングを受けました。

7. 結論:資格がないなら「ネット系専門業者」に丸投げが正解

ガス給湯器交換における「無資格DIY(絶対NG)」の危険性と、「ネット系専門業者への依頼(正解)」のメリットを比較し、プロへの丸投げを推奨する結論イラスト。DIYのリスク(違法、爆発の危険、高額出費、保証なし)と、ネット業者のメリット(有資格者、合法・安全、コミコミ適正価格、長期保証、簡単予約)が対比され、中央に「資格がないなら『ネット系専門業者』に丸投げが賢い選択!」という結論が明記されている。
編集長田中

ここまで読んで、「やっぱりプロに頼もうかな…」と思った方。その判断は正解であり、家族の命を守る賢明な選択です。

今は、昔ながらのガス屋さんだけでなく、ネットで注文できる「給湯器交換専門店」が増えています。

7-1. 安く済ませたいなら「相見積もり」を活用しよう

ガス給湯器交換費用を安く抑えるために「相見積もり」の活用を推奨するイラスト。A社(ガス見店・15万円)、B社(ホームセンター・13.5万円)、C社(ネット系・11万円最安値コミコミ価格)の異なる見積書を比較検討することで、価格とサービスを見極め、数万円の差が出て賢く節約できるメリットを、豚の貯金箱と天秤のアイコンを用いて分かりやすく解説している。

プロに頼むと高い、というのは昔の話。ネット系業者は大量仕入れで本体価格を大幅に下げており、「本体+工事費+10年保証」コミコミでも、定価の70〜80%OFFという価格が当たり前です。

DIYで工具を揃える費用と、プロのコミコミ価格。 実は数千円〜1万円程度の差しかないことがほとんどです。その差額で「安全」と「時間」が買えるなら、どちらがお得かは明白です。

7-2. 施工保証10年がついている安心感

ガス給湯器交換をプロ(GSS有資格者)に依頼した場合の「施工保証10年がついている安心感」を解説するイラスト。万が一の水漏れトラブル、動作不良・エラー、配管接続の不備などに対して、10年間(例:2026年~2036年)ずっと無料修理が受けられる長期サポートのメリットが、DIYとの決定的な違いとして強調されている。

多くのネット系業者では、独自の「工事保証10年」を無料付帯しています。 もし施工ミスで水漏れしても、10年間は無償で修理に来てくれます。DIYでは全て自己責任ですが、プロに頼めば「10年間の安心」もセットで付いてくるのです。

8. よくある質問(Q&A)

ガス給湯器交換に関する「よくある質問(Q&A)」のイメージイラスト。工事、費用、時間などについて疑問や不安を抱える人々(Q)に対し、有資格者のプロが分かりやすく回答・解決し、安心につながる様子(A)が描かれている。
Q1. 知り合いのガス屋さんに頼むのはアリ?

もちろんアリですが、価格には注意が必要です。地域の個人店は仕入れ値が高くなりがちで、ネット業者と比べると数万円高くなるケースも多いです。「付き合い」か「価格」か、優先順位を決めて検討しましょう。

Q2. リモコン交換だけなら自分でできる?

100Vの電源を触らないリモコン線の接続(低圧電流)自体は資格不要なケースが多いですが、浴室リモコンの「防水コーキング処理」は重要です。ここを失敗すると壁内への水漏れ原因になるため、やはり本体交換と同時にプロに任せるのが無難です。

9. まとめ:命を守るために、プロの技術を買おう

ガス給湯器交換の記事まとめイラスト。「命を守るために、プロの技術を買おう」というテーマのもと、有資格者のプロ(GSS)に適正な対価を支払って依頼することは「確かな技術と安心への投資」であり、その結果としてガス爆発や一酸化炭素中毒などの様々なリスクから「かけがえのない家族の命と財産を守る」ことができる様子が描かれている。

最後に、もう一度田中編集長の言葉を借りて締めくくりたいと思います。

編集長田中

ガス給湯器交換の代金には、単なる作業代だけでなく、『安全に暮らす権利』と『万が一の時の保証』が含まれています。 たった数万円を惜しんで、一生の後悔を背負うようなことはしないでください。プロに任せて、温かいお風呂でゆっくりと疲れを癒やしましょう。

給湯器は、毎日使う大切なライフライン。 賢く業者を選んで、安全・快適なバスライフを手に入れてくださいね。

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