【2026年最新】マンションのガス給湯器交換費用は?相場と10万安くする裏技

「マンションのガス給湯器交換費用は?相場と10万安くする裏技」というテキストと、給湯器、費用削減を示すイラスト、笑顔の家族が描かれたアイキャッチ画像
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編集長田中

こんにちは、「マイリフォ」編集長の田中です。

突然ですが、あなたは今、マンションの給湯器が壊れてお湯が出なくて困っていたり、「そろそろ交換時期かな?」と不安に思ったりしていませんか?

実は、マンションの給湯器交換は、戸建て住宅よりもはるかに複雑で、注意すべきポイントが多いのが現実です。

「管理会社に頼まないとダメなの?」

「ウチのマンションに合う機種がわからない」

「ネットで安い業者を見つけたけど、本当に大丈夫?」

こんな疑問を持ったまま、言われるがままに高い見積もりで契約してしまい、後悔する人が後を絶ちません。戸建てとは違い、マンションには特有の「設置基準」や「管理規約」があり、適合しない給湯器を選んでしまうと、そもそも設置できなかったり、ご近所トラブルに発展したりすることさえあるのです。

でも、安心してください。

正しい知識さえあれば、マンションの給湯器交換は決して難しくありません。それどころか、適切な業者と機種を選ぶことで、管理会社の提示額より10万円以上も安く、かつ安全に交換することが可能です。

この記事では、長年リフォーム業界に携わってきた私が、マンション給湯器交換の「仕組み」から「適正価格」、「失敗しない業者の選び方」まで、プロの視点で徹底的に解説します。

読み終わる頃には、あなたのマンションにぴったりの給湯器がわかり、最もお得で安心な交換方法を選べるようになっているはずです。ぜひ最後までお付き合いください。


目次

1. マンションのガス給湯器交換で失敗しないための基礎知識

「マンションのガス給湯器交換で失敗しないための基礎知識」というテキストと、専門業者、質問する夫婦、サイズや種類などのアイコンが描かれたイラスト

マンションでの給湯器交換は、単に「古いものを新しいものに変える」だけでは済まないケースが多々あります。まずは、交換を依頼する前に絶対に知っておくべき基礎知識を押さえておきましょう。ここを飛ばすと、工事当日になって「設置できない」と断られたり、無駄な出費をしてしまったりするリスクが高まります。

1-1 マンションと戸建てで給湯器交換は何が違う?

マンションと戸建てで給湯器交換は何が違う?比較イラスト。マンションのPS設置・サイズ制限・管理組合確認と、戸建ての自由度の高さ・地上壁掛け設置・配管延長の違いを図解。

マンションと戸建ての給湯器交換における最大の違いは、「設置場所の制約」と「排気方法の種類の多さ」にあります。

戸建ての場合、多くの給湯器は外壁に設置されており、スペースにも余裕があるため、比較的自由に機種を選べます。配管の取り回しも自由度が高く、号数(能力)のアップもしやすい傾向にあります。

一方、マンションの場合はどうでしょうか。 マンションの給湯器は、玄関横の「パイプスペース(PS)」と呼ばれる狭い空間に埋め込まれていたり、ベランダの壁に固定されていたりと、設置場所が厳密に決められています。そのため、「今ついている給湯器と全く同じ寸法のもの」や「専用の取り付け枠が必要なもの」を選ばなければ、物理的に設置ができません。

さらに重要なのが「排気方法」です。マンションの廊下側にある給湯器の場合、排気が通路に滞留しないよう、前方に排気カバーがついているものや、煙突のように上方へ排気するものなど、建物ごとの設計に合わせた特殊な排気バリエーションが存在します。これを間違えると一酸化炭素中毒などの重大な事故につながるため、業者選びも「マンション施工の知識が豊富なプロ」に依頼する必要があるのです。

1-2 【分譲・賃貸別】ガス給湯器交換費用は誰が払う?

【分譲・賃貸別】ガス給湯器交換費用は誰が払う?の解説イラスト。分譲マンションでは基本は所有者(自己)負担、賃貸マンションでは基本は大家さん・管理会社負担であることを、それぞれの状況を示す人物やアイコンと共に比較して図解。

給湯器が故障した際、「誰が費用を負担するのか」は、お住まいの形態(分譲か賃貸か)によって明確に異なります。ここを勘違いして勝手に交換してしまうと、後でトラブルになるので注意が必要です。

【分譲マンションの場合】

あなたが部屋の所有者(区分所有者)であれば、給湯器の交換費用は「全額自己負担」となります。 給湯器は「専有部分」の設備とみなされるため、管理組合の修繕積立金などで直してくれることは基本的にありません。自分の好きなタイミングで、自分で業者を選んで交換することになります。ただし、マンション全体の規約で「指定業者以外の工事禁止」や「色の指定」などがある場合もあるため、事前に管理規約を確認することが重要です。

【賃貸マンションの場合】

あなたが借り主(入居者)であれば、給湯器の交換費用は原則として「大家さん(貸主)」または「管理会社」の負担となります。 給湯器は最初から部屋に備え付けられている設備であり、入居者が普通に使っていて壊れたのであれば、貸主側に修繕義務があるからです。 絶対にやってはいけないのが、入居者が勝手に業者を呼んで交換し、事後報告で費用を請求することです。この場合、「勝手にやった工事の費用は払わない」と拒否される可能性が非常に高いです。お湯が出なくて焦る気持ちはわかりますが、まずは必ず管理会社か大家さんに連絡を入れてください。

1-3 マンションのガス給湯器交換は管理会社以外でもOK?

マンションのガス給湯器交換は管理会社以外でもOK?の比較表イラスト。管理会社、専門業者、ガス会社のそれぞれのメリット(手続きが楽、費用が安い、信頼性が高いなど)とデメリット(費用が高い、業者選びが大変など)を比較し、『OK!自分に合った業者を選ぼう』と結論付けている図。

「マンションの給湯器交換は、管理会社に頼まなければならない」と思い込んでいる方が非常に多いですが、実はほとんどの場合、管理会社以外(外部の専門業者やガス会社など)に依頼しても問題ありません。

管理会社が紹介する業者は、マンションの構造を熟知しているという安心感はありますが、費用が割高になる傾向があります。なぜなら、管理会社がマージン(仲介手数料)を上乗せして下請け業者に発注する仕組みになっていることが多いからです。

一方で、ネットで探せる給湯器交換専門店やリフォーム会社に直接依頼すれば、この中間マージンが発生しないため、同じ機種・同じ工事内容でも数万円から10万円以上安くなることが珍しくありません。

ただし、ごく稀に「管理規約」で工事業者が指定されているマンションや、特殊な集中管理システム(給湯器とインターホンやセキュリティが連動しているタイプなど)を採用している場合は、指定業者でしか対応できないこともあります。 まずは管理会社に「給湯器の見積もりが高かったので、自分で業者を探しても良いか」と確認してみるのが一番確実な方法です。多くの管理会社は「適合する機種であれば問題ない」と回答してくれるはずです。

1-4 マンション給湯器交換で管理組合への申請は必要?

マンションでのガス給湯器交換において、管理組合への申請が必要かどうかを解説するイラスト図解。「申請は必要?」と悩む夫婦に対し、マンション管理組合の窓口で担当者が管理規約の確認や申請書の提出が必要な場合があることを説明し、「まずは管理組合へ確認!」と促している様子を描写。

外部の業者に依頼して給湯器を交換する場合、マンションの管理組合(または管理会社)への事前申請が必要になるケースが多いです。

これは、工事の際に業者の車を駐車スペースに停める許可が必要だったり、搬入時に共用部(廊下やエレベーター)を通るため養生が必要だったりするからです。また、工事中はドリルなどの騒音が出るため、近隣住民への周知が必要になることも理由の一つです。

申請の要否や手続きの方法はマンションによって異なります。「工事申請書」という書類を工事の1週間〜2週間前までに提出しなければならない厳しいマンションもあれば、当日に管理人に一言声をかけるだけで済むところもあります。

もし無許可で工事を始めてしまい、管理人さんや近隣住民とトラブルになると、最悪の場合、工事がストップしてしまうこともあり得ます。 優良な給湯器交換業者であれば、こうした「管理組合への申請サポート」や「近隣への挨拶」も代行してくれる、あるいはアドバイスをくれることがほとんどです。契約する前に、申請手続きの対応についても確認しておくと安心でしょう。

1-5 失敗事例から学ぶ!マンション給湯器交換の注意点

1-5 失敗事例から学ぶ!マンション給湯器交換の注意点の解説イラスト。左側にはサイズ間違いや色違い、管理組合からのクレームといった失敗事例に困る夫婦の様子、右側には事前確認や管理規約のチェック、専門業者への相談といったトラブル回避のための重要な注意点を守り、業者と笑顔で話す様子が対比して描かれている図。

最後に、マンション特有の「よくある失敗事例」を知っておくことで、リスクを回避しましょう。

失敗例1:号数を勝手に上げてしまい、ガスの供給不足に

「シャワーの勢いを強くしたいから」と、16号から24号へサイズアップしようとする方がいます。しかし、マンション全体のガス配管の太さやガスメーターの容量によっては、号数アップができない(ガス供給量が足りない)場合があります。これを無視して設置すると、お湯を使おうとした瞬間にガスメーターが遮断されてしまうことがあります。号数変更を希望する場合は、必ず事前にガス会社への確認が必要です。

失敗例2:排気カバーの色が規約違反

マンションの外観を統一するために、給湯器本体や排気カバーの色が指定されていることがあります。「標準色(白やシルバー)でいいだろう」と交換したら、「外壁に合わせて特注色に塗り直せ」と管理組合から是正命令が出たというケースも。外から見える場所に設置する場合は、色の指定がないか確認が必要です。

失敗例3:床暖房対応機種なのに、非対応の安価な機種をつけてしまった

床暖房や浴室乾燥機がついているマンションでは、それに対応した「暖房機能付き給湯器(TESなど)」が必要です。しかし、知識のない業者や、とにかく安く済ませたい業者が、暖房機能のない普通の給湯器を提案してしまうことがあります。これをつけてしまうと、当然ながら床暖房や乾燥機が使えなくなります。元に戻すには給湯器を買い直すしかありません。

これらの失敗は、「マンション施工の実績が豊富な業者」を選べば防げるものばかりです。業者選びがいかに重要か、お分かりいただけたでしょうか。


2. マンションのガス給湯器交換にかかる費用相場【2026年版】

マンションのガス給湯器交換にかかる費用相場を解説するグラフ付きイラスト。ベランダに設置された給湯器と、シンプル機能、標準機能、高機能・エコの各タイプ別の費用目安を示す棒グラフが描かれており、相場をチェックする様子を表現。

マンションにお住まいの方が一番気になるのが、「結局、いくら用意すればいいの?」という費用の問題ではないでしょうか。

給湯器の交換費用は、本体代金だけでなく、工事費や部材費が含まれた「総額」で見ることが大切です。ここでは、機能やタイプ別に2025年最新の費用相場を公開します。

2-1 マンションのガス給湯器交換費用はいくらかかる?(全体相場)

2-1 マンションのガス給湯器交換費用はいくらかかる?(全体相場)の解説グラフイラスト。マンションベランダ設置の給湯器図と共に、給湯専用(15〜20万円前後)、オート(20〜25万円前後)、フルオート(25〜35万円前後)の機能別の費用相場(本体価格+工事費用)を棒グラフで比較表示。

まず、マンションでのガス給湯器交換にかかる費用の全体的な目安をお伝えします。 一般的に、マンション用給湯器(20号・24号クラス)の交換総額は、10万円〜25万円程度が相場となります。

「えっ、そんなに幅があるの?」と思われるかもしれませんが、これには明確な理由があります。給湯器には「お湯を出すだけのシンプルなタイプ」から、「追い焚きができるタイプ」、「床暖房まで動かせる高機能タイプ」まで様々な種類があるからです。さらに、省エネタイプの「エコジョーズ」を選ぶかどうかでも価格は変動します。

また、依頼する業者によっても価格差は大きく、管理会社経由だと20万円以上する工事が、ネット系専門業者なら12万円〜14万円で済むこともザラにあります。まずは「最低でも10万円、高機能なものなら20万円以上はかかる」という心づもりをしておくと良いでしょう。 あまりに安すぎる(例えば総額5万円など)業者は、必要な部材費が含まれていなかったり、無資格工事のリスクがあったりするため注意が必要です。

2-2 給湯専用・オート・フルオートの機能別費用相場

2-2 給湯専用・オート・フルオートの機能別費用相場の比較図。左から、シャワーのみの『給湯専用』は費用相場15〜20万円前後。中央の浴槽に自動湯張り・追い焚き・保温機能がある『オート』は20〜25万円前後。右のオート機能に加え自動足し湯・配管洗浄機能がある『フルオート』は25〜35万円前後と表示され、機能が増えるほど費用も上がることを下の大きな矢印で示している。

給湯器の価格を大きく左右するのが「追い焚き機能」の有無と、自動機能のグレードです。それぞれの相場を見ていきましょう。(※本体+工事費込みの総額目安です)

  • 【給湯専用】相場:6万円〜10万円
    蛇口をひねってお湯を出すだけの単機能タイプです。追い焚き機能はありません。「お風呂にお湯を溜める時は、蛇口から落とし込み、時間が経ったら差し湯をする」というスタイルです。ワンルームマンションや、古い団地などでよく見られます。構造がシンプルなので費用は最も安く抑えられます。
  • 【オート(シンプル)】相場:11万円〜16万円
    お風呂の「お湯はり」「追い焚き」「保温」を自動でやってくれるタイプです。設定した水位でお湯が止まりますが、お湯が減った時の「足し湯」は手動(ボタン操作)で行います。一般的なファミリー向けマンションで最も普及しているタイプの一つです。
  • 【フルオート(最上位)】相場:13万円〜19万円
    オートの機能に加え、「自動足し湯」や「配管自動洗浄」がついているタイプです。誰かがお風呂から上がってお湯が減ると、自動で水位を戻してくれます。また、お風呂のお湯を抜いた時に、追い焚き配管の中を新しいお湯で洗い流してくれるため、清潔に保てるのが人気です。オートタイプとの価格差は1〜2万円程度なので、予算が許すならフルオートを選ぶ方が満足度は高いでしょう。

2-3 暖房機能付き(TES・カワック)給湯器の交換費用相場

2-3 暖房機能付き(TES・カワック)給湯器の交換費用相場の比較図。浴室暖房乾燥機・床暖房対応のTES・カワック給湯器の費用相場(35〜50万円前後)と、一般の給湯器の費用相場(15〜35万円前後)をイラストで比較し、暖房機能の有無による費用の違いを図解。

もし、あなたのご自宅に「ガス温水式床暖房」や「浴室暖房乾燥機(カワック・ドライホット等)」がついているなら、通常の給湯器ではなく、熱源機としての機能も持った「暖房機能付き給湯器」を選ぶ必要があります。

  • 【暖房機能付き給湯器】相場:20万円〜35万円

このタイプは内部構造が複雑で部品点数も多いため、本体価格がグッと上がります。 特に、床暖房の系統数(何部屋で床暖房を使っているか)や、マンション特有の排気バリエーション(PS扉内設置など)によっては、本体の定価だけで40万円を超えることも珍しくありません。

業者による値引き率は機種によりますが、総額で20万円台前半で収まればかなり安い部類に入ります。逆に、管理会社などの見積もりでは40万円〜50万円近い金額を提示されることもあります。高額になりやすい機種だからこそ、相見積もりによるコストダウン効果が最も大きいと言えます。

2-4 エコジョーズ給湯器へ交換する場合のマンション費用相場

2-4 エコジョーズ給湯器へ交換する場合のマンション費用相場の比較図。従来型給湯器(初期費用15〜25万円前後・ガス代割高)とエコジョーズ給湯器(初期費用20〜30万円前後・ガス代節約)を比較し、エコジョーズは初期費用が高いもののランニングコストでお得になることをイラストとテキストで図解。

「エコジョーズ」は、少ないガス量で効率よくお湯を沸かせる省エネ型給湯器です。ガス代が安くなるため人気ですが、導入費用(イニシャルコスト)は従来型よりも高くなります。

  • 【エコジョーズへのアップグレード】差額:+2万円〜4万円程度

従来型の給湯器交換費用に、プラス2万〜4万円ほど上乗せした金額が相場です。 例えば、従来型オートタイプが13万円なら、エコジョーズオートタイプは15万〜16万円といったイメージです。

ただし、マンションでエコジョーズを導入する場合、詳しくは後述しますが「ドレン排水工事」という特殊な工事が必要になることがあります。設置場所によってはこの工事が難しく、部材費が追加でかかったり、そもそも設置不可となったりする場合もあります。 年間でガス代が1万円〜1万5千円ほど安くなると試算すれば、3〜4年で元が取れる計算になりますが、設置環境による追加費用もしっかり確認しておきましょう。

2-5 管理会社の見積もりとネット業者の価格差(安さの理由)

2-5 管理会社の見積もりとネット業者の価格差(安さの理由)の解説図。左側では管理会社は中間マージンが発生するため高め(例:30〜40万円)で安心・手間なし、右側ではネット業者は中間マージンをカットし大量仕入れ・価格競争などの企業努力で安い(例:15〜25万円)ことをイラストで対比。中央で価格差の理由が『中間マージン・仕入れコストの違い』であることを示している。

同じ給湯器を交換するのに、なぜ管理会社とネット業者でこれほど価格差が出るのでしょうか。その「安さの理由」を知れば、ネット業者への不安も解消されるはずです。

  • 理由1:大量仕入れによるコストダウン
    ネット大手の給湯器交換業者は、全国から大量の注文を受けています。そのため、メーカーから給湯器を一度に大量に仕入れる(コンテナ買いなど)ことができ、1台あたりの仕入れ値を極限まで下げています。一方、管理会社や地元の小規模なガス店は、注文のたびに1台ずつ発注することが多く、仕入れ値が高くなりがちです。
  • 理由2:中間マージンのカット
    前述の通り、管理会社に依頼すると「管理会社→元請けリフォーム会社→施工業者」といった多重構造になり、それぞれの利益が乗ってきます。ネット直販の施工店なら「ユーザー→施工店」とダイレクトに繋がるため、余計な中間マージンが発生しません。
  • 理由3:営業経費の削減
    ネット業者は、訪問営業をせず、WEBサイトだけで集客を完結させています。営業マンの人件費や店舗の維持費をカットし、その分を価格に還元しているのです。

「安いから工事が雑なのでは?」と心配になるかもしれませんが、今のネット業者は口コミや評判が命です。工事品質が悪ければすぐにSNSで拡散されてしまうため、むしろ施工品質やアフター保証(10年保証など)に力を入れている優良業者が増えています。

2-6 マンション給湯器交換で追加費用が発生するケース

2-6 マンション給湯器交換で追加費用が発生するケースの解説図。特殊な設置場所(狭所・高所作業など)、部材・工事の追加(配管延長、特殊リモコンなど)、既存設備の劣化(配管補修など)の3つの状況において、それぞれ追加費用が発生することをイラストとテキストで図解。

見積もりの総額以外に、現場の状況によって追加費用が発生するケースがあります。これらを知っておけば、「当日にいきなり追加料金を請求された!」と慌てずに済みます。

  • 配管カバー・据置台の交換(5,000円〜15,000円)
    給湯器の下の配管を隠すカバーや、給湯器を置くための台です。サイズが変わる場合は再利用できず、交換が必要になります。
  • 排気カバー・排気アダプター(5,000円〜15,000円)
    マンションの廊下側に排気を逃がすためのカバーです。これも機種に合わせた専用品が必要です。
  • 高所作業費・狭所作業費(5,000円〜)
    脚立を使っても届かない高い場所や、人が一人入るのがやっとの狭い場所での作業には、危険手当として追加費用がかかることがあります。
  • ガス可とう管の交換(3,000円〜5,000円)
    ガス管と給湯器をつなぐ金属製のジャバラホースです。これは再利用が禁止されているため、必ず新品への交換費用が含まれているか確認しましょう。
  • 搬入出費・駐車場代(実費)
    エレベーターのない高層階への手運びや、敷地内に駐車スペースがなくコインパーキングを利用する場合の実費です。

これらが最初から見積もりに含まれているか、それとも「別途実費」と書かれているか、契約前に必ずチェックしてください。

3. 【写真で解説】マンションのガス給湯器 設置タイプの確認方法

【写真で解説】マンションのガス給湯器設置タイプの確認方法。ベランダ壁掛け型の給湯器の型番ラベルを指で指し示し「型番ラベルをチェック!」と強調している様子と、パイプシャフト(PS設置)内の給湯器の設置例を示す写真。

マンションの給湯器交換において、最も多くの人がつまずくのが「自分の家の給湯器がどのタイプかわからない」という問題です。

設置タイプを間違えて注文してしまうと、工事当日に業者が来ても設置できず、キャンセル料が発生したり、再発注で1週間以上お湯が使えなくなったりする最悪の事態になりかねません。

マンションの給湯器は、建物の設計に合わせてミリ単位で設置場所が決められており、排気の方法も特殊です。まずは、ご自宅の給湯器がどこにあり、どのような形をしているのか、スマホを持って確認しに行きましょう。

3-1 マンション給湯器の設置タイプは主に3種類

「【写真で解説】マンション給湯器の設置タイプは主に3種類」と題された比較画像。左から、玄関横の収納庫にある「①パイプスペース(PS)設置タイプ」、ベランダの外壁にある「②ベランダ壁掛け設置タイプ」、キッチンや風呂場などにある古い「③室内設置タイプ」の3つの実際の設置事例写真を並べ、それぞれの特徴を矢印とテキストで解説している。

マンションに設置されているガス給湯器は、大きく分けて以下の3つのパターンに分類されます。

  1. パイプスペース(PS)設置タイプ
    玄関ドアの横にある「メーターボックス」や「パイプスペース」と呼ばれる収納庫の中に埋め込まれているタイプです。廊下側に設置されていることが多く、マンションで最も一般的な形です。
  2. ベランダ壁掛け設置タイプ
    部屋のベランダの外壁に固定されているタイプです。戸建て住宅の設置方法と近く、配管や本体が目に見える状態で取り付けられています。
  3. 室内設置タイプ
    古い団地やマンションに見られる形式で、キッチンやお風呂場の中に給湯器本体があるタイプです。

「うちの給湯器は外にあるから大丈夫」と思っても、PS設置かベランダ設置かで選ぶ機種は全く異なります。特にPS設置の場合は、扉の有無や排気の方向によってさらに細かく分類されるため、次の項目で詳しく見ていきましょう。

3-2 パイプスペース(PS)設置タイプの特徴と見分け方

「【写真で解説】パイプスペース(PS)設置タイプの4つの種類」と題された比較画像。扉がなく本体が露出した「①PS標準設置(扉なし)」、扉に排気口の穴がある「②PS扉内設置(前方排気)」、扉が閉まっており図解で後方・上方排気を示す「③PS扉内設置(後方・上方排気)」、玄関脇のくぼみで側面に排気する「④アルコーブ設置」の実際の設置状況を写真と図で解説している。

玄関横の扉を開けるとガスメーターや水道メーターがあり、そこに給湯器も一緒に収まっているのが「PS設置タイプ」です。このタイプは、給湯器本体の寸法や排気の位置が少しでも違うと、物理的に枠に入らなかったり、扉が閉まらなかったりします。

見分けるための重要なポイントは、「給湯器本体が見えているか」「排気口がどこを向いているか」の2点です。ご自宅の廊下に出て、給湯器がどのような状態で設置されているかチェックしてください。

3-2-1 PS標準設置(扉なし)

パイプスペースの中に給湯器が設置されていますが、給湯器本体の姿が廊下から丸見えになっている状態です。

具体的には、給湯器の前面パネルが露出しており、型番やメーカーのロゴがそのまま見えます。このタイプは「PS標準設置」と呼ばれ、比較的一般的な機種で交換が可能です。

特徴は、給湯器のサイズさえ合えば、専用の取り付け枠(アダプター)を使って設置できるケースが多いことです。ただし、配管の位置や長さによっては調整が必要になるため、必ず現状の写真を業者に送って確認してもらう必要があります。「扉がないから簡単だろう」と安易に判断せず、配管カバーの有無なども含めてチェックしましょう。

3-2-2 PS扉内設置(前方排気)

パイプスペースに扉がついており、扉を閉めた状態でも給湯器の排気口だけが丸い穴から外に出ているタイプです。

給湯器本体は扉の中に隠れて見えませんが、扉の上部に直径10センチほどの丸い穴が開いており、そこから給湯器の排気筒が顔を出しています。これを「PS扉内前方排気」と呼びます。

このタイプで最も重要なのは、「排気筒の位置」です。給湯器の中心に排気筒があるのか、左右どちらかにズレているのかによって、選ぶべき機種が変わります。もし位置がズレている場合、新しい給湯器も同じように排気筒の位置をズラす部材が必要になります。これを間違えると、新しい給湯器の排気が扉に当たってしまい、設置不可となってしまいます。

3-2-3 PS扉内設置(後方排気・上方排気)

パイプスペースの扉を閉めると、外からは給湯器の姿も排気口も全く見えなくなるタイプです。

一見するとどこに給湯器があるのかわかりませんが、PS内部の奥側(後方)や上部(上方)に煙突のような排気筒が伸びており、建物内のダクトを通じて屋上などへ排気しています。これを「PS後方排気」または「PS上方排気」と呼びます。

このタイプは非常に特殊で、機種選定が難しい部類に入ります。交換工事の際も、狭いスペースで排気筒の接続作業を行う必要があり、高い技術力が求められます。また、対応する機種も受注生産品である場合が多く、納期が2週間程度かかることもあります。壊れる前に早めの交換検討が必要なタイプナンバーワンと言えるでしょう。

3-2-4 アルコーブ設置

マンションの玄関前が少し奥まっていて、廊下から一段下がったスペース(アルコーブ)がある場合に採用される設置方法です。

給湯器はパイプスペースの中にありますが、排気口から出る排ガスが廊下を歩く人に直接当たらないように、排気の向きを横(側方)に変えるカバーが取り付けられています。これを「アルコーブ排気カバー」と呼びます。

交換の際は、この「横向きに排気するカバー」も新しい機種に合わせて交換する必要があります。単に本体を変えるだけでなく、近隣への配慮として排気の向きを適切にコントロールすることが求められるため、見積もりの際は「アルコーブ用の排気カバーも含んでください」と伝えるとスムーズです。

3-3 ベランダ壁掛け設置タイプの特徴と見分け方

「【写真で解説】ベランダ壁掛け設置タイプの特徴と見分け方」と題された、マンションのベランダにあるガス給湯器の写真。本体周囲にスペースの余裕があり機種選びの自由度が高いこと、配管カバーで隠蔽された部分と露出した配管があること、エコジョーズ給湯器の排水が側溝へ流れる様子を矢印とテキストで具体的に解説している。

リビングや和室に面したベランダの壁面に、給湯器がボルトで固定されているタイプです。

戸建ての壁掛けタイプとほぼ同じで、給湯器の下から配管が出ており、配管カバーで隠されている場合と、テープ巻きの配管が露出している場合があります。このタイプは、スペースに比較的余裕があるため、機種選びの自由度が高いのが特徴です。

例えば、「お湯はり機能だけの給湯器から、追い焚き付きの給湯器に変えたい」といった場合も、ベランダ設置なら配管を通す穴さえ確保できれば対応しやすい傾向にあります(ただし、マンション規約で壁への穴あけが禁止されている場合は除きます)。 注意点として、ベランダの側溝(排水溝)までの距離を確認しておきましょう。後述するエコジョーズ給湯器を設置する場合、排水処理のルート確保が必要になるからです。

3-4 室内設置タイプ(FF式・FE式)の特徴と見分け方

「【写真で解説】室内設置タイプ(FF式・FE式)の特徴と見分け方」と題された比較解説画像。左側に、排気用煙突が壁を貫通している古い室内設置型給湯器の写真と、「古い住宅に多い」「安全性の観点から減少傾向」という説明。右側に、交換の選択肢として「同タイプへの交換(機種少・高額)」の新しい室内機写真と、「屋外へ移設(大規模工事・高額)」のベランダ設置室外機写真を並べ、「今後のために専門業者と相談!」と促す様子を図解している。

キッチンのシンク上や、洗面所、浴室の中などに給湯器本体が設置されているタイプです。

排気用の煙突が壁を貫通して外に出ている「FF式(強制給排気)」や、室内の空気を使って燃焼し排気だけ外に出す「FE式(強制排気)」などがあります。古い公団住宅や築30年以上のマンションで見られますが、現在は安全性の観点から、屋外設置へ切り替えるケースが増えています。

このタイプを交換する場合、同じ室内設置型の後継機種を探すか、リフォーム工事を行ってベランダ等の屋外へ設置場所を移動させるかの二択になります。屋外への移設は大規模な配管工事が必要になり、費用も高額になります。一方で、室内設置型の機種は生産数が少なく、本体価格が高止まりしているのが現状です。専門業者とよく相談し、今後長く住むならどちらが得策か検討する必要があります。

3-5 自分のマンションに合う設置タイプを間違えないコツ

「【写真で解説】自分のマンションに合う設置タイプを間違えないコツ」と題された図解。現在の給湯器の「型番(品番)」のアップ写真と「全体」の写真をスマートフォンで撮影し、それをプロの業者にメッセージアプリで送る手順を解説。業者側は送られた型番写真から設置タイプや排気方法を即座に判断できるため、失敗なく交換できることを作業員のイラストとテキストで示している。

ここまで様々なタイプを紹介してきましたが、「結局どれかわからない」という方もいるかもしれません。

間違いを確実に防ぐためのコツは、現在設置されている給湯器の「型番(品番)」を正しく読み取ることです。給湯器の前面には必ず銘板シールが貼られており、そこに「GT-2460SAWX」や「RUF-A2405SAW」といった英数字の羅列が記載されています。

この型番には、メーカー、号数、機能だけでなく、実は「設置タイプ」や「排気方法」の情報もコード化されて含まれています。 プロの業者は、この型番さえわかれば「ああ、これはPS扉内前方排気タイプですね」と即座に判断できます。自分でカタログを見て悩むよりも、「給湯器全体の写真」と「型番のアップ写真」を撮って業者に送る。これが最も確実で、失敗のない近道です。


4. マンションで「エコジョーズ」に交換できないケースとは?

「マンションで『エコジョーズ』に交換できないケースとは?」の図解イラスト。ケース1「ドレン排水口が近くにない(排水口がない)」、ケース2「管理規約で壁の穴あけが禁止され配管ルートが確保できない」、ケース3「室内設置タイプ(FF/FE式)で対応機種がほぼない」の3つの具体的な状況を×印と共に示し、エコジョーズ交換には排水ルートの確保が最重要であり、専門業者への相談が必要であることを解説している。

最近の給湯器交換では、「ガス代が安くなるエコジョーズにしたい」という希望が増えています。しかし、戸建てではほぼ標準となりつつあるエコジョーズも、マンションでは設置したくてもできないケースがあるのです。

「せっかくエコジョーズで見積もりを取ったのに、当日になって工事不可と言われた」とならないよう、マンション特有の事情を理解しておきましょう。

4-1 マンションのエコジョーズ設置には「ドレン排水」問題がある

「4-1 マンションのエコジョーズ設置には『ドレン排水』問題がある」の解説イラスト。マンションのベランダに設置されたエコジョーズ給湯器から「ドレン排水」のパイプが伸び、近くに排水口がないため床に水たまりができている。「酸性の水?どうする?」と困惑する夫婦と、これが「設置の壁」であることを示す矢印が描かれている。

エコジョーズ最大の特徴であり、設置のハードルとなるのが「ドレン排水」の存在です。

エコジョーズは、排気熱を再利用してお湯を沸かす仕組み上、エアコンの室外機と同じようにポタポタと水(ドレン水)が発生します。この水は酸性を含んでおり、そのままコンクリートの廊下に垂れ流すと汚れたり腐食させたりする原因になります。

そのため、エコジョーズを設置する場合は、この排水を汚水枡や雨水管まで流すための「排水配管工事」が義務付けられています。戸建てなら地面の雨水マスへ繋げば良いのですが、マンションの共用廊下には排水口がないことが多く、ここが大きな問題となるのです。

4-2 PS設置タイプでエコジョーズが設置不可となる理由

「4-2 PS設置タイプでエコジョーズが設置不可となる理由」の解説イラスト。マンションのパイプスペース(PS)内ではドレン排水の「排水口がない」ため酸性の水を流せず、また管理規約で壁への穴あけが禁止されており「廊下への配管はNG」であることから、結果として「設置不可」となる理由を赤字や×印で強調して図解している。

特に設置が難しいのが、玄関横のパイプスペース(PS)設置タイプです。

共用廊下にあるPS内には、基本的に排水管が通っていません。また、廊下の側溝までドレン配管を這わせようとすると、住民が歩く邪魔になったり、見た目が悪くなったりするため、マンションの管理規約で禁止されているケースがほとんどです。

「浴室の排水口まで壁に穴を開けて繋ぐ」という方法も技術的には可能ですが、マンションの構造壁(駆体)に穴を開けることは通常許可されません。 このため、PS設置タイプのマンションでは、「ドレン排水を処理できない=エコジョーズは設置不可」と判断され、従来型の給湯器(ドレン水が出ないタイプ)を選ぶしかないケースが多いのです。

4-3 ベランダ設置ならエコジョーズへの交換がおすすめな理由

「4-3 ベランダ設置ならエコジョーズへの交換がおすすめな理由」の比較イラスト。マンションのベランダ設置において、従来型給湯器(ガス代割高、CO2排出量多)とエコジョーズ給湯器(ガス代節約、CO2排出量少)をイラストで比較し、「長く使うなら断然おすすめ!」とエコジョーズへの交換を推奨する理由を図解している。

一方で、ベランダ設置タイプの場合は、エコジョーズへの交換が強く推奨されます。

ベランダには雨水を流すための排水溝(側溝)が必ずあり、そこまでドレン配管を繋ぐだけで簡単に排水処理ができるからです。工事の手間も少なく、追加費用も配管部材代の数千円程度で済みます。

もし現在ベランダに従来型の給湯器がついているなら、迷わずエコジョーズを選びましょう。本体価格は2〜3万円高くなりますが、ガス代の節約効果で数年で元が取れ、その後はずっとお得な状態が続きます。 ただし、ベランダの防水加工の種類によっては酸性の水に弱い場合もあるため、ドレン中和器(エコジョーズ本体に内蔵されています)が正常に機能しているかなど、定期的な点検は必要です。

4-4 「三方弁方式」ならマンションPS設置でもエコジョーズが可能?

「マンションのPS設置でエコジョーズを導入するための『三方弁方式』の解説図。左側ではドレン排水の捨て場がなく酸性の水が流せないため『設置不可』となる従来の理由を、右側では三方弁ユニットを使ってドレン水を追い焚き配管に流し、浴槽の残り湯で中和・排水することで新たな穴あけ不要で『設置可能』となる仕組みを比較して図解している。」

「うちはPS設置だけど、どうしてもエコジョーズにしたい!」という方のために開発されたのが、「三方弁方式(ドレンアップ方式)」と呼ばれる特殊なシステムです。

これは、発生したドレン水を一度給湯器内部のタンクに溜め、お風呂の追い焚き配管を使って浴室の排水口までポンプで飛ばして捨てるという仕組みです。これなら廊下に水を流すことなく、PS設置でもエコジョーズが導入できます。

しかし、この方式にはデメリットもあります。まず、専用の部材と工事が必要なため、導入費用が3万〜5万円ほど高くなること。そして、お風呂の追い焚き配管を利用するため、追い焚き機能付きの給湯器でしか使えないことです。 初期費用が高くなる分、ガス代削減での回収期間(元を取るまでの期間)が長くなってしまうため、「本当にそこまでしてエコジョーズにするメリットがあるか」を冷静に計算する必要があります。

4-5 結局、マンションは従来型とエコジョーズどっちがお得?

「4-5 結局、マンションは従来型とエコジョーズどっちがお得?」の比較イラスト。天秤の左側には従来型(初期費用:安、ランニングコスト:高)、右側にはエコジョーズ(初期費用:高、ランニングコスト:安)が乗っており、ランニングコストが安いエコジョーズ側に天秤が傾いている。下部には「長期で見るならエコジョーズがお得!」という結論が矢印と共に示されている図解。

結論として、マンションでの給湯器選びは以下のように判断するのが賢明です。

  1. ベランダ設置の場合:迷わず「エコジョーズ」がお得。
  2. PS設置の場合:基本的には「従来型」が無難。

PS設置で無理に三方弁方式を使ってエコジョーズにしても、イニシャルコスト(機器代+特殊工事費)の回収に10年近くかかってしまうことがあります。給湯器の寿命が約10年であることを考えると、これでは節約の意味があまりありません。

「エコジョーズ=絶対にお得」という固定観念を捨て、自宅の設置環境に合わせて、トータルコストが最も安くなる選択をしましょう。良心的な業者なら、「お宅の場合は工事費が高くなるので、従来型の方が結果的に安く済みますよ」と正直にシミュレーションしてくれるはずです。


5. マンションのガス給湯器交換はどこに頼む?業者選びのポイント

マンションのガス給湯器交換の依頼先4タイプ(管理会社・ガス会社、ホームセンター・家電量販店、地元のリフォーム店・工務店、給湯器交換専門業者(ネット系))の特徴、メリット、デメリット、コスト・スピードを比較した図。さらに、資格(GSS等)、施工実績、保証といった信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントも図解している。

マンションの給湯器交換は、業者選びで費用の7割が決まると言っても過言ではありません。「どこに頼んでも同じ」ではありません。それぞれの依頼先には明確なメリットとデメリットがあり、あなたの重視するポイント(価格、安心、スピード)によって正解が異なります。

ここでは、代表的な4つの依頼先を比較し、マンション施工で失敗しないための「業者の見極め方」を伝授します。

5-1 マンション給湯器交換の依頼先は大きく4つ

給湯器の交換を依頼できる先は、大きく分けて以下の4つのカテゴリになります。

  1. 管理会社・大手ガス会社(東京ガス、大阪ガスなど)
  2. ホームセンター・家電量販店
  3. 地元のリフォーム店・工務店
  4. 給湯器交換専門業者(ネット系)

それぞれの特徴を理解し、自分の状況(緊急度や予算)に合わせて選ぶことが大切です。「とにかく急いでいるから高くてもいい」のか、「数日待ってでも10万円安くしたい」のか、優先順位を整理してから読み進めてください。

5-2 管理会社・ガス会社(東京ガス・大阪ガス等)に頼むメリット・デメリット

マンションのガス給湯器交換を管理会社・大手ガス会社(東京ガス・大阪ガス等)に依頼した場合のメリットとデメリットを比較したイラスト図解。メリットとして「圧倒的な安心感」「構造・規約を熟知」「高品質な施工・保証」「手続きがスムーズ」な点、デメリットとして「価格が高い(ネットの1.5~2倍)」「スピードが遅い」「時間がかかる」点を挙げ、安心を最優先したい人に向いていると説明している。

最も知名度があり、安心感が高いのがこのルートです。

メリット
デメリット
  • 圧倒的な安心感:マンションの構造を熟知しており、規約などの手続きもスムーズ。
  • 品質の保証:工事の質が一定以上担保されており、アフターフォローも手厚い。
  • 価格が高い:定価に近い価格での販売が多く、値引きは期待できません。ネット業者と比較して1.5倍〜2倍の価格になることも。
  • スピード感:大手ゆえに組織が大きく、見積もりから工事までに時間がかかる場合があります。

「お金に余裕があり、自分で調べるのが面倒。とにかく安心して丸投げしたい」という方には向いていますが、コストパフォーマンスを重視する方には不向きです。

5-3 ホームセンター・家電量販店に頼むメリット・デメリット

ホームセンターや家電量販店にマンションの給湯器交換を依頼する際のメリットとデメリットを図解したイラスト。メリットとして「対面相談の安心感」「独自の延長保証」「買い物のついでに手軽」な点、デメリットとして「店員の知識のバラつき」「下請け施工による品質の差」「特殊タイプは高額または対応不可の可能性」を挙げ、手軽に相談したい人に向いていると説明している。

買い物のついでに相談できる手軽さが魅力です。ポイント還元などが受けられる場合もあります。

メリット
デメリット
  • 対面で相談できる:店員さんと直接話せる安心感があります。
  • 独自の保証:店舗独自の延長保証などが付帯していることが多いです。
  • マンション施工の知識にバラつき:担当者が給湯器のプロとは限らず、特殊なマンションタイプの判断ができないことがあります。
  • 下請け施工:実際の工事は提携している下請け業者が行うため、当たり外れがある可能性があります。

チラシ掲載の激安商品は「戸建て用の標準タイプ」であることが多く、マンション用の特殊タイプは取り寄せで高額になるケースがあるため注意が必要です。

5-4 給湯器交換専門業者(ネット業者)に頼むメリット・デメリット

給湯器交換専門業者(ネット業者)に依頼する際のメリットとデメリットを比較したイラスト図解。メリットとして「圧倒的な安さ」「対応が早い(最短即日・翌日工事)」「マンション施工に慣れており専門性が高い」点、デメリットとして「業者の質が見えにくい」「口コミや実績での見極めが必要」な点を挙げ、少しでも安く早く交換したい賢い消費者に向いているが、業者の見極めが重要であると説明している。

現在、最も利用者が増えているのが、インターネットで集客を行う給湯器交換の専門店です。

メリット
デメリット
  • 圧倒的な安さ:大量仕入れと経費削減により、他社を圧倒する低価格を実現しています。
  • 対応が早い:在庫を持っていれば「最短即日」や「翌日工事」に対応してくれる業者も多いです。
  • 専門性が高い:毎日給湯器ばかり交換しているため、マンション特有の難工事にも慣れています。
  • 業者の質が見えにくい:中には対応の悪い業者も混ざっているため、口コミや実績での見極めが必要です。

「少しでも安く、早く交換したい」という賢い消費者にとって、ネット業者は最強の選択肢となります。ただし、優良業者を見極める「目」を持つことが条件となります。

5-5 マンション施工が得意な「安い・早い・安心」な業者の見極め方

マンション施工が得意な「安い・早い・安心」な業者の見極め方 3つのチェックポイントを図解したイラスト。1つ目は、ホームページにマンションのパイプスペース設置などの施工事例写真が豊富にあるか確認すること。2つ目は、問い合わせに対するレスポンスが早く、追加費用についても丁寧に説明してくれるか確認すること。3つ目は、工事保証10年など、独自の保証内容が明確で保証書が発行されるか確認すること。

ネット業者の中から、本当に信頼できる「当たり」の業者を見つけるためのチェックポイントを3つ紹介します。

  1. 「マンション施工事例」の写真が多いか ホームページを見て、マンションのパイプスペース設置などの施工事例写真が豊富か確認しましょう。事例が多い=経験豊富の証拠です。
  2. 問い合わせへのレスポンス速度と丁寧さ メールやLINEで問い合わせた際、すぐに返信が来るか、質問に対して的確な回答があるかを見ます。「見積もり金額」だけでなく「追加費用の可能性」についても隠さず説明してくれる業者は信頼できます。
  3. 独自保証の内容が明確か 「工事保証10年」など、工事後のトラブルに対して無料で対応してくれる保証がついているか確認しましょう。保証書の発行有無も重要です。

5-6 資格と施工実績は必ずチェック!マンション特有の難工事に対応できるか

マンションのガス給湯器交換業者を選ぶ際に、「資格」と「施工実績」を確認することの重要性を比較したイラスト図解。左側は、ガス機器設置スペシャリスト(GSS)や簡易内管施工士などの有資格者が施工し、難工事の実績が豊富な安心できる業者の特徴を示している。右側は、無資格やアルバイト施工でガス漏れなどの重大事故リスクがある危険な業者の特徴を示し、対比させている。下部には、命に関わる機器のため値段だけで判断せず、必ず施工者と資格を確認するよう促すメッセージが記載されている。

最後に、絶対に確認してほしいのが「資格」です。 ガス給湯器の交換には、「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」や「簡易内管施工士」などの専門資格が必要です。無資格での工事は法律違反であり、ガス漏れなどの重大事故に直結します。

優良業者のホームページには、必ずスタッフの顔写真とともに保有資格が明記されています。「激安」を謳う業者の中には、無資格のアルバイトに工事をさせている悪質なケースもごく稀に存在します。 命に関わるガス機器だからこそ、値段だけで飛びつかず、「誰が工事に来るのか」「資格を持っているか」を必ず確認してください。


6. マンションのガス給湯器交換工事の流れと所要時間

マンションのガス給湯器交換工事の流れと所要時間を3つのステップで解説したイラスト図解。STEP1「準備・撤去(約1~2時間)」では養生や既存撤去、STEP2「設置・接続(約2~3時間)」では新規設置と配管接続、STEP3「試運転・説明(約0.5~1時間)」では動作確認や操作説明を行う様子を図示。全体の所要時間目安は約半日(3~6時間程度)と記載されている。

業者を選定し、いざ交換となるとき、当日はどのような流れで工事が進むのでしょうか。「立会いは必要?」「お湯はいつから使える?」といった疑問を解消するために、問い合わせから工事完了までのシミュレーションをしておきましょう。

マンションならではの「管理人への届出」や「近隣挨拶」のタイミングも解説します。

6-1 問い合わせから工事完了までの全体フロー

マンションのガス給湯器交換における、問い合わせから見積もり、契約、工事、引き渡しまでの全体フローと期間目安を4つのステップで図解したイラスト。STEP1:問い合わせ・見積もり、STEP2:契約・工事日程調整、STEP3:交換工事・試運転、STEP4:引き渡し・支払いという流れと、全体期間目安が最短2日~2週間程度であることが示されている。

給湯器交換の全体的な流れは以下の通りです。

  1. 現状確認・撮影(ユーザー)
  2. 問い合わせ・見積もり依頼(ユーザー→業者)
  3. 現地調査(必要な場合のみ)
  4. 成約・工事日決定
  5. 管理組合への申請(必要な場合)
  6. 工事当日・試運転・支払い

通常、在庫があれば問い合わせから2〜3日程度、早ければ即日で交換が可能です。ただし、マンション用の特殊な機種(後方排気など)でメーカー取り寄せになる場合は、1週間〜2週間かかることもあります。

6-2 【ステップ1】現状の給湯器の型番と写真を撮影する

マンションのガス給湯器交換の見積もりに必要な、現状の給湯器全体と型番(銘板)の写真を撮影する方法を解説したイラスト図解。設置状況がわかる全体写真と、型番や製造年月が鮮明に読める銘板写真の撮り方のポイントを具体的に示し、正確な見積もりのために重要であることを説明している。

最初のステップにして、最も重要な作業です。 問い合わせの前に、ご自宅の給湯器の以下の写真をスマホで撮ってください。

  • 給湯器全体の写真(設置状況がわかるように少し離れて)
  • 型番(銘板シール)のアップ写真
  • 配管部分の写真(給湯器の下側)
  • リモコンの写真(キッチンと浴室の両方)

これらの写真があれば、業者は現地調査なしで正確な見積もりを出すことができます。逆に写真がないと、「一度見に行かないとわかりません」と言われ、対応が遅れる原因になります。

6-3 【ステップ2】複数業者に見積もりを依頼する(相見積もりのコツ)

マンションのガス給湯器交換における「【ステップ2】複数業者に見積もりを依頼する(相見積もりのコツ)」を解説したイラスト図解。左側では、ネット系、地元店、ガス会社など3社以上に依頼して価格や対応を比較することで、相場を把握し、値引き交渉の材料とし、最適な業者を見つけるメリットを提示。右側では、相見積もりの具体的なコツとして「①同じ条件(機種・工事内容)で依頼」「②希望(予算・納期)を明確に伝える」「③『他社も検討中』と伝える」の3点を挙げ、賢く比較して納得のいく業者を選ぶよう促している。

撮影した写真を添付して、3社程度の業者に見積もりを依頼します。これを「相見積もり」と言います。 1社だけで決めてしまうと、その価格が適正かどうかわかりません。

相見積もりのコツは、「希望条件を揃えること」です。 「リンナイの24号オートタイプで見積もりをください」と同じ条件で依頼することで、各社の価格差やサービスの違いが明確になります。 また、この段階で「在庫はありますか?」「最短でいつ工事できますか?」と確認しておくと、スピード重視の場合の判断材料になります。

6-4 【ステップ3】管理組合への届け出・近隣への挨拶(必要な場合)

マンションのガス給湯器交換における「【ステップ3】管理組合への届け出・近隣への挨拶(必要な場合)」を解説したイラスト図解。左側では、管理規約に基づいて工事申請書を管理人室へ提出する「管理組合への届け出」の必要性と、事前確認・申請、業者代行の可否を説明。右側では、騒音対策として両隣・上下階の住民に工事日時を伝え、手土産を持って挨拶する「近隣への挨拶」によるトラブル回避の重要性を図示している。円滑な工事のために事前の配慮が不可欠であることを強調する内容となっている。

業者と工事日が決まったら、マンションの管理規約を確認しましょう。 「工事の〇日前までに申請書の提出が必要」というルールがある場合は、速やかに手続きを行います。申請書の書き方がわからない場合は、契約した業者に相談すればサポートしてくれます。

また、工事当日はドリル音が出たり、業者の出入りがあったりするため、両隣と真下の部屋の方には一言挨拶をしておくのがマナーです。「〇月〇日に給湯器の交換工事をします。ご迷惑をおかけします」と伝えておくだけで、騒音トラブルを未然に防ぐことができます。

6-5 【ステップ4】工事当日の流れと立ち会い

マンションのガス給湯器交換における「【ステップ4】工事当日の流れと立ち会い」を4つの段階で解説したイラスト図解。1.到着・養生・最終確認、2.交換作業(撤去・設置)、3.試運転・検査(立ち会い必須)、4.操作説明・引き渡しという当日の進行フローと、各工程の所要時間目安を図示。スムーズな工事のために、特に試運転と操作説明時には居住者の立ち会いが必須であることを強調する内容となっている。

工事当日は、開始時と終了時に必ず「立ち会い」が必要になります。 作業中はずっと見ている必要はありませんが、業者が室内に入ってリモコン交換を行う時間帯もあるため、外出は避けた方が良いでしょう。

工事の最後には、業者と一緒に以下の確認を行います。

  • お湯がちゃんと出るか
  • お風呂の追い焚きは機能するか
  • ガス漏れや水漏れがないか
  • リモコンの使い方の説明

これらの確認が完了し、問題なければ工事完了のサインをして終了となります。

6-6 マンションの給湯器交換作業にかかる時間はどれくらい?

マンションの給湯器交換作業にかかる時間の目安と、作業時間が延びる主なケースを解説したイラスト図解。左側では、標準的な作業時間は「約3〜6時間(半日程度)」であり、スムーズな場合は午前開始・午後完了が目安であることを図示。右側では、作業時間が延びる主なケースとして、「PS内の配管が複雑・腐食」「室内作業(リモコン・浴槽)が難航」「悪天候・搬入経路が狭い」といった状況をイラストで紹介し、余裕を持って半日〜1日は予定を空けておくよう推奨している。

工事にかかる時間は、設置タイプによって異なります。

  • ベランダ設置・標準的なPS設置:2時間〜3時間程度
  • PS扉内設置・特殊排気タイプ:3時間〜4時間程度
  • 暖房機能付き(TESなど):4時間〜半日程度

マンションの場合、エレベーターでの搬入や、駐車スペースからの移動に時間が取られることが多いため、戸建てよりも少し時間がかかる傾向があります。 また、古い給湯器がサビついて外れにくい場合などは、予定より時間が押すこともあります。工事当日は、後ろに予定を詰め込みすぎず、余裕を持ったスケジュールを空けておくことをおすすめします。


7. マンションの給湯器交換で使える補助金情報【2025-2026最新】

マンションの給湯器交換で使える補助金情報をまとめたイラスト図解。国の補助金(例:給湯省エネ事業、エコジョーズ対象の定額補助)、自治体の補助金(地域により名称・条件が異なり事前申請が必要な場合もある)、ガス会社のキャンペーン(キャッシュバックやポイント還元、指定機器・期間限定)の3種類の特徴と注意点を比較紹介している。予算上限や期限があるため、最新情報や適用条件を必ず事前に確認するよう促すメッセージも記載されている。

給湯器の交換は決して安い買い物ではありません。だからこそ、国や自治体からの「補助金」が使えるなら、絶対に活用したいところです。

2024年から続く「給湯省エネ事業」や「子育てエコホーム支援事業」などの大型補助金は、2025年も継続・拡充される傾向にあります。しかし、マンションでの給湯器交換においては、戸建てよりも条件が厳しくなるケースがあることをご存知でしょうか? ここでは、マンションにお住まいの方が補助金を受け取るための条件と、注意すべきポイントを最新情報に基づいて解説します。

7-1 給湯省エネ事業などの補助金はマンション交換でも対象?

給湯省エネ事業などの補助金がマンションの給湯器交換でも対象になるかを解説したイラスト図解。左側では「結論:対象になります!」として、マンション居住者も申請可能でエコジョーズ等への交換で補助金が得られることを説明。右側では「ただし、マンション特有の条件・注意点あり」として、管理規約の確認、設置スペース(PS)の制約、対象機種が限られる場合があることを警告している。最終的に、事前の機種や規約確認と専門業者への相談を推奨している。

結論から申し上げますと、マンションでの給湯器交換も、国の補助金事業の対象になります。 戸建て・集合住宅(マンション)といった建物の種別に関わらず、申請条件を満たす「高効率給湯器」を設置すれば、補助金を受け取ることが可能です。

代表的な補助金制度として、経済産業省や国土交通省が主導する以下の事業があります。

  • 給湯省エネ事業(2025年度版) 高効率給湯器(エコキュート、ハイブリッド給湯器、エネファーム)の導入に対して、定額の補助が出る制度です。
  • 子育てエコホーム支援事業(2025年度版) 子育て世帯や若者夫婦世帯による省エネ住宅への改修、または全世帯対象のリフォーム工事(エコジョーズ等の設置)に対して補助が出る制度です。

ただし、ここで大きな落とし穴があります。 それは、「省エネ性能の高い機種(エコジョーズなど)でなければ対象にならない」という点です。 第4章で解説した通り、マンションのパイプスペース設置などで「ドレン排水工事ができないため、従来型の給湯器しか設置できない」というケースでは、残念ながらこれらの省エネ補助金は対象外となってしまいます。

「マンションだからダメ」なのではなく、「マンションの構造上、補助金対象となる高機能な機種が付けられない場合がある」というのが正しい理解です。まずは、ご自宅にエコジョーズが設置可能かどうかを確認することが、補助金活用の第一歩となります。

7-2 マンション給湯器交換 補助金 いつまで?2026年の動向

マンション給湯器交換の補助金期限と最新動向を解説したイラスト図解。左側で「いつまで?期限の仕組み」として予算上限による早期終了(早い者勝ち)や申請期限があることを説明し、早めの行動を推奨。右側で「最新動向のポイント」としてエコジョーズ等の省エネ機種が対象となる継続・強化傾向や条件変更の可能性を挙げ、最新情報の確認を促している。全体として、補助金活用はスピード勝負であり計画的な進行が重要であると結論付けている。

補助金を活用する上で最も気にしなければならないのが、「申請期限」と「予算の上限」です。 国の補助金事業は、あらかじめ予算額(数百億円〜千億円規模)が決められており、申請の合計額が予算上限に達した時点で、期間の途中であっても受付が終了してしまいます。

過去の例(2023年や2024年の事業)を見ると、申し込みが殺到し、当初の予定よりも数ヶ月早く終了してしまったケースがあります。 2025年から2026年にかけての動向としては、以下のようなスケジュール感が予想されます。

  • 春頃(3月〜4月):各事業の公募開始・申請受付スタート
  • 夏〜秋:順調に予算が消化されていく期間
  • 冬(11月〜12月):駆け込み需要で申請が急増し、予算終了の可能性が高まる時期

もし、給湯器の調子が悪くなってきているなら、「完全に壊れてから」ではなく、「補助金があるうちに」交換を決断するのが賢明です。特に年末年始は給湯器が故障しやすく、工事も混み合うため、補助金の枠が残っていても間に合わないという悲劇が起こりがちです。 常に最新の「予算消化率」を公式サイトなどでチェックし、50%を超えたあたりからは早めの行動を心がけましょう。

7-3 補助金申請の手続きは誰がやるの?

マンション給湯器交換の補助金申請手続きは誰が行うかを解説したイラスト図解。原則は個人や管理組合が書類準備から申請まで行う必要があるが手続きが煩雑なため、例外として多くの業者が提供する代行・サポートサービスを利用するのが推奨され、スムーズで確実、一般的で安心であると結論付けている。見積もり時の確認を促すメッセージも含まれている。

「役所に書類を持っていくのが面倒くさそう…」と思っている方も多いかもしれませんが、安心してください。 給湯省エネ事業などの主要な補助金は、基本的に「登録事業者が代理で申請を行う」仕組みになっています。つまり、工事を依頼した業者があなたの代わりに面倒な手続きをやってくれるのです。

私たちユーザー(発注者)がやるべきことは、主に以下の2点だけです。

  1. 「補助金事業者」として登録されている業者を選ぶこと 全ての業者が申請できるわけではありません。事前に事務局に登録済みの業者で工事を行わないと、補助金はもらえません。
  2. 本人確認書類などの必要書類を用意すること 運転免許証のコピーや、補助金振込先の口座情報などを業者に渡す必要があります。

工事完了後、業者が事務局へ申請を行い、審査に通れば、補助金が交付されます。 受け取り方法は、「業者の口座に振り込まれ、工事代金から差し引かれる(最終請求額が安くなる)」パターンと、「後日、ユーザーの口座に直接振り込まれる」パターンがあります。これは業者との契約内容によるので、見積もりの段階で「補助金分はどういう扱いになりますか?」と確認しておきましょう。 もし「申請手数料」として高額な費用を請求してくる業者がいたら、それは要注意です。多くの優良業者は、申請代行を無料または少額の手数料で行っています。

7-4 補助金対象となる機種(エコジョーズ等)の条件

マンション給湯器交換で補助金対象となる機種(エコジョーズ等)の条件を解説したイラスト図解。主な対象である高効率・省エネなエコジョーズの特徴と、満たすべき主な条件(①省エネ基準の達成、②マンション設置への対応、③指定された機種リストへの掲載)の3点を図示。事業ごとの条件の違いに注意し、最新情報を専門業者に確認するよう促している。

「エコジョーズなら何でも補助金がもらえる」というのは間違いです。 補助金の対象となるには、それぞれの事業が定める厳格な「省エネ基準」をクリアした機種でなければなりません。

例えば、「給湯省エネ事業」では、エコキュート(電気)やハイブリッド給湯器(ガス+電気)は対象ですが、単体のガス給湯器(エコジョーズ)は対象外となるケースがあります。 一方で、「子育てエコホーム支援事業」のようなリフォーム補助金であれば、エコジョーズへの交換も対象となりますが、それでも「熱効率が〇〇%以上」といった具体的な数値基準が設けられています。

マンション用給湯器の場合、以下の点に注意が必要です。

  • 特殊な設置タイプは対象外の可能性 マンション特有の「スリム型」や「上方排気型」などの特殊なエコジョーズ機種の中には、省エネ基準の数値を満たしておらず、補助金対象リストに入っていないものがあります。
  • 暖房機能の有無 床暖房対応の給湯暖房熱源機(エコジョーズ)などは補助額が高くなる傾向にありますが、これも機種ごとの認定が必要です。

カタログを見て自分で判断するのは非常に難しいため、見積もりを依頼する際に「補助金の対象になる機種で提案してください」と業者にはっきり伝えるのが確実です。プロの業者であれば、対象機種リストの中から、あなたのマンションに設置可能な最適な一台を選んでくれるはずです。


8. マンションのガス給湯器交換に関するよくある質問(Q&A)

マンションのガス給湯器交換に関するよくある質問(Q&A)の抽象的なイメージイラスト。疑問を持つ人(Q)と、解決策を示すプロ(A)の図が対になり、具体的な質問内容は記載されていないが、複数のQ&Aペアが並んでいる様子が描かれている。疑問や不安をプロの回答で解決し、安心して交換を進めることを表現している。

ここまで解説しきれなかった、マンション給湯器交換に関する細かな疑問や不安にお答えします。ネット上の口コミで見るトラブルや、素朴な疑問を解消して、スッキリした気持ちで交換に進んでください。

8-1 マンション給湯器交換 管理組合への報告は事後でもいい?

基本的には「事前の報告(申請)」が必要だと考えてください。 事後報告で済ませようとして、「規約違反だから工事をやり直せ」「指定の色に塗り直せ」といったトラブルになった事例は少なくありません。

特に、オートロック付きのマンションや、管理人が常駐しているマンションでは、工事業者が無断で出入りすること自体がセキュリティ上の問題として厳しく問われることがあります。 「緊急でお湯が出なくて困っているから、今日すぐに工事したい!」という場合でも、まずは管理会社や管理人に電話一本入れ、「給湯器が壊れたので緊急工事をしたいが、どうすればいいか」と相談しましょう。緊急事態であれば、書類提出は後日でも良いという柔軟な対応をしてくれるケースが多いです。 黙って工事を強行することだけは、今後のご近所付き合いや管理組合との関係悪化に繋がるため、絶対に避けるべきです。

8-2 マンションの給湯器は何年くらい使えますか?(寿命・耐用年数)

ガス給湯器の設計上の標準使用期間は、「10年」とされています。 これはメーカーが「安全に使用できる期間」として定めている目安です。実際には12年〜15年ほど使い続けられるケースも多いですが、10年を過ぎると内部の部品(パッキンや基盤)が劣化し、故障のリスクが急激に高まります。

特にマンションのパイプスペース設置タイプは、熱がこもりやすく、湿気の影響も受けやすいため、戸建ての屋外設置に比べて劣化が進みやすい環境と言えます。 また、7年〜8年を過ぎるとメーカー側での部品保有期間が終了し、修理したくても「部品がないので直せません」と言われる可能性が出てきます。 「お湯の温度が安定しない」「給湯器から異音がする」「排気のニオイが臭い」といった症状が出たら、10年未満であっても寿命のサインです。完全に止まってしまう前に、交換の準備を始めることを強くおすすめします。

8-3 分譲マンション給湯器交換費用を安く抑える裏技は?

費用を安く抑えるための最大のポイントは、やはり「相見積もり」と「業者選び」につきますが、それ以外にもいくつかのテクニックがあります。

  • リモコンを再利用する(非推奨だが可能) 今使っている給湯器と同じメーカーの後継機種に交換する場合、古いリモコンがそのまま使えることがあります。これによりリモコン代(1〜2万円程度)を節約できます。ただし、新しい給湯器の便利機能が使えなかったり、リモコン自体も古くなっていてすぐに壊れるリスクがあったりするため、基本的には本体とセットでの交換をおすすめします。
  • 閑散期を狙う 給湯器は冬場(12月〜2月)によく壊れるため、この時期は業者が忙しく、値引き交渉もしにくいです。逆に、夏場(6月〜8月)は比較的空いているため、工事費の値引きやキャンペーンを実施していることがあります。「まだ壊れていないけど13年目だから」という予防交換なら、夏場を狙うのがお得です。
  • ポイントサイトを経由する リフォーム会社紹介サイトや、楽天・Yahoo!ショッピングに出店している工事店を利用することで、高額なポイント還元を受けられる場合があります。数千円〜1万円分相当のポイントが戻ってくれば、実質的な値引きになります。

8-4 マンション給湯器交換 ブログや口コミで見るトラブルとは?

ネット上のブログや掲示板で見かける「給湯器交換の失敗談」には、マンション特有のトラブルが多く含まれています。代表的なものを知っておくことで、同じ轍を踏まないようにしましょう。

  • 「注文した機種が入らなかった」 ネットで安く買った給湯器を施主支給で取り付けようとしたら、サイズが微妙に大きくてパイプスペースの扉が閉まらなくなった事例です。数ミリの誤差が命取りになるのがマンション施工の怖いところです。
  • 「工事中に配管を破損させた」 経験の浅い業者が、古い配管を無理に外そうとしてマンション側の共有配管を傷つけてしまい、大掛かりな修繕が必要になったケースです。賠償責任保険に入っている業者かどうかの確認が重要です。
  • 「近隣からの騒音クレーム」 土日の早朝からドリル工事を行い、寝ていた隣人からクレームが入った事例です。マンションでの工事は、管理規約で「平日9時〜17時まで」などと時間が指定されていることが多いです。ルールを守り、事前の挨拶を欠かさないことが大切です。

8-5 賃貸マンションですが勝手に給湯器交換してもいいですか?

これは第1章でも触れましたが、絶対にNGです。 賃貸物件の給湯器は、大家さん(貸主)の所有物です。たとえ入居者が自腹を切るとしても、他人の所有物を勝手に交換することは許されません。

もし勝手に交換して退去時に発覚した場合、「原状回復義務」として、元の給湯器(あるいは同等の指定機種)に戻すための費用を請求される可能性があります。 「お湯が出なくて困っているのに管理会社が休みで連絡がつかない!」という緊急事態であっても、独断での交換は避けてください。まずは緊急対応のサービス(ガス会社など)に応急処置だけを依頼し、交換の承認は必ず管理会社から得るようにしましょう。 なお、経年劣化による故障であれば、費用は全額大家さん持ちになるのが一般的ですので、焦って自分でお金を出す必要はありません。


9. まとめ:マンションのガス給湯器交換は賢く業者を選んでコストダウン!

マンションのガス給湯器交換まとめのイラスト図解。「賢く業者を選んでコストダウン!」をテーマに、業者選びに失敗した場合(高額費用、時間がかかる)と、賢く選んだ場合(費用大幅削減、補助金獲得、最短即日工事)を比較。成功のポイントとして「複数社に見積もり」「実績・資格を確認」「補助金を活用」の3点を具体的に挙げ、情報収集と比較検討が快適な生活への鍵であると結論付けている。

ここまで、マンションの給湯器交換について、仕組みから費用、業者選び、そして補助金まで、かなり詳しく解説してきました。 最後に、この記事の重要ポイントをおさらいして、あなたの給湯器交換を成功へと導きましょう。

9-1 マンション給湯器交換のポイントおさらい

マンション給湯器交換の重要ポイントをまとめたイラスト図解。【費用・業者選び編】では、費用相場と安くする裏技の把握、依頼先選び、資格・実績の確認を推奨。【工事の流れ・補助金編】では、工事の流れと所要時間の理解、最新補助金の活用、管理規約確認と写真撮影をリストアップ。これらのポイントを押さえて、賢く、お得に、安心して交換することを促すまとめ画像。

マンションでの給湯器交換を成功させるためには、以下の5つのステップを意識してください。

  1. 設置タイプを正しく把握する PS設置(標準・扉内前方・後方など)か、ベランダ設置か。これが全ての出発点です。スマホで写真を撮って確認しましょう。
  2. エコジョーズか従来型かを見極める ベランダ設置ならエコジョーズがお得。PS設置なら、無理せず従来型を選ぶのがコスト面でも安全策です。
  3. 管理規約と申請ルールを確認する 「管理会社以外で工事してOKか」「色の指定はあるか」「申請書はいつまでに必要か」。この3点を確認すればトラブルは防げます。
  4. 複数の業者で相見積もりを取る 管理会社1社だけで決めず、ネット専門業者も含めて3社程度で見積もりを取りましょう。これだけで10万円以上の差が出ることがあります。
  5. 資格と実績のある業者を選ぶ 安さだけで選ばず、「マンション施工の実績」と「資格」、「保証」を持っている業者を選びましょう。

9-2 信頼できる業者に相見積もりを取ることが成功への近道

マンション給湯器交換で成功するための近道として、信頼できる業者への相見積もりの重要性を比較したイラスト図解。左側の「1社即決で失敗」ルートでは高額請求やトラブルに陥るリスクを、右側の「相見積もりで成功」ルートでは適正価格・補助金活用で安心・お得・快適な生活を手に入れる様子を図示。中央の「成功への近道」では、信頼できる業者ピックアップ、同条件での見積依頼、価格・対応・資格の比較検討という3ステップを具体的に示し、賢い選択が将来の安心につながると強調している。

給湯器は、私たちの生活になくてはならない「お湯」を作る大切なパートナーです。 だからこそ、単に「安ければいい」というものでも、「言われるがままでいい」というものでもありません。

マンションという制約の多い環境だからこそ、プロの知識と技術が必要になります。 まずは、ご自宅の給湯器の写真を撮り、いくつかの業者に見積もりを依頼してみてください。その時の対応の早さや丁寧さ、そして提案される価格を見比べれば、「ここなら任せられる!」と思える業者が必ず見つかるはずです。

正しい知識を持ったあなたが、納得のいく価格で、安心して長く使える給湯器と出会えることを、心から応援しています。 さあ、まずはスマホを持って、玄関横の給湯器を見に行ってみましょう!

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