【300人調査】東京都民の約8割、太陽光・蓄電池の補助金を「内容まで知らない」——最大190万円が届いていない

東京都在住・持ち家300人調査で、太陽光発電・蓄電池の補助金を内容まで知らない人が約8割、最大190万円補助と電気代上昇を示すプレスリリース向けアイキャッチ画像

毎月の電気代が上がり続けるなか、東京都は太陽光発電・家庭用蓄電池に対して、全国でも指折りの手厚い補助金(蓄電池で最大190万円※)を用意しています。ところが——その制度は、どれだけ都民に届いているのでしょうか。

マイリフォ編集部は2026年7月、東京都在住・持ち家の25〜75歳300人を対象に「太陽光発電・蓄電池導入に関する意識調査」を実施しました。見えてきたのは、約8割が、住んでいる区・市町村の補助金制度を内容まで知らないという現実です。

※東京都の蓄電池補助金:10万円/kWh・上限120万円/戸に、DR実証事業への参加による上乗せ(最大70万円)を加えた合計額(令和8年度・クール・ネット東京)。

目次

この調査でわかった5つのこと

  1. 約8割(78.7%)が、お住まいの区・市町村の補助金制度を「内容まで知らない」(「まったく知らない」37.0%+「名前を聞いたことがある程度」41.7%)
  2. 約7割が毎月の電気代に負担を感じ(69.3%)、約7割が1年前より値上がりを実感(69.7%)
  3. 導入したい理由は、太陽光発電=「電気代の節約」(39.3%)、蓄電池=「停電・災害への備え」(47.7%)——期待する役割は別物
  4. 導入をためらう3大理由は「自宅に設置できるか不安」38.0%・「初期費用」37.0%・「業者の選び方がわからない」19.3%
  5. 業者選びの不安1位は「見積もりが適正かどうかわからない」(40.3%)

調査概要

調査名東京都民の太陽光発電・蓄電池導入に関する意識調査(第1回)
調査対象東京都在住・持ち家(戸建て・分譲マンション)の25〜75歳
調査期間2026年7月3日
調査方法インターネットアンケート(Freeasy)
有効回答300人(5歳刻みの均等割付=各年代30人・年齢の偏りなし)
調査主体マイリフォ編集部・株式会社Rutage Flou

【結果1】約8割が、お住まいの区・市の補助金を「内容まで知らない」

「まったく知らない」37.0%+「名前を聞いたことがある程度」41.7%=78.7%が制度の中身を知らない

Q. お住まいの区・市町村の補助金制度を知っていますか?(n=300)

名前は聞いたことがある程度
41.67%
まったく知らない
37.00%
知っているが申請していない
19.67%
知っていて申請したことがある
1.67%
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選択肢回答数割合
名前は聞いたことがある程度125人41.67%
まったく知らない111人37.00%
知っているが申請していない59人19.67%
知っていて申請したことがある5人1.67%

「知っていて申請したことがある」は、わずか1.7%。「まったく知らない」(37.0%)と「名前は聞いたことがある程度」(41.7%)を合わせると78.7%——約8割が、制度の中身を知らないままという結果になりました。

東京都の蓄電池補助は最大190万円、太陽光発電(既存住宅)も最大45万円と全国屈指の手厚さです。さらに多くの区・市町村では独自の上乗せ補助もあります。しかし今回の結果は、制度の充実ぶりと、都民への浸透度が大きくかけ離れていることを示しています。

【結果2】約7割が電気代の負担と値上がりを実感

「負担を感じる」69.3%、「1年前より上がった」69.7%——電気代ストレスは都民の多数派

Q. 毎月の電気代に負担を感じていますか?(n=300)

かなり負担に感じている
22.67%
やや負担に感じている
46.67%
あまり負担に感じていない
16.33%
まったく感じていない
14.33%
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選択肢回答数割合
かなり負担に感じている68人22.67%
やや負担に感じている140人46.67%
あまり負担に感じていない49人16.33%
まったく感じていない43人14.33%

Q. 1年前と比べて、電気代は変化しましたか?(n=300)

かなり上がった
23.67%
少し上がった
46.00%
変わらない
26.33%
下がった
4.00%
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選択肢回答数割合
かなり上がった71人23.67%
少し上がった138人46.00%
変わらない79人26.33%
下がった12人4.00%

「かなり負担」と「やや負担」を合わせると69.3%。値上がりの実感も「かなり上がった」「少し上がった」の合計で69.7%にのぼり、約7割の都民が電気代の重さと上昇を肌で感じていることがわかりました。太陽光発電・蓄電池への関心の土台には、この生活実感があります。

【結果3】太陽光は「節約」、蓄電池は「防災」——導入したい理由は別物

太陽光発電:約6割が関心あり。動機の1位は「電気代の節約」

Q. 太陽光発電に興味・関心はありますか?(n=300)

まったく興味がない
40.67%
少し興味がある
45.67%
検討している
10.00%
すでに設置済み
3.67%
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選択肢回答数割合
まったく興味がない122人40.67%
少し興味がある137人45.67%
検討している30人10.00%
すでに設置済み11人3.67%

Q. 太陽光発電に興味を持った主な理由は何ですか?(n=178)

電気代を節約したいから
39.33%
環境への配慮・脱炭素への関心から
20.22%
売電収入が見込めるから
19.10%
停電・災害への備えとして
17.42%
その他
3.93%

※太陽光発電に「少し興味がある」「検討している」「すでに設置済み」と回答した178人が対象。

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選択肢回答数割合
電気代を節約したいから70人39.33%
環境への配慮・脱炭素への関心から36人20.22%
売電収入が見込めるから34人19.10%
停電・災害への備えとして31人17.42%
その他7人3.93%

蓄電池:関心は太陽光を上回る約6割超。動機の1位は「停電・災害への備え」

Q. 蓄電池に興味・関心はありますか?(n=300)

まったく興味がない
35.67%
少し興味がある
49.67%
検討している
11.00%
すでに設置済み
3.67%
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選択肢回答数割合
まったく興味がない107人35.67%
少し興味がある149人49.67%
検討している33人11.00%
すでに設置済み11人3.67%

Q. 蓄電池に興味を持った主な理由は何ですか?(n=193)

停電・災害への備えとして
47.67%
太陽光とセットで電気代を節約したいから
32.64%
環境への配慮・脱炭素への関心から
17.62%
その他
2.07%

※蓄電池に「少し興味がある」「検討している」「すでに設置済み」と回答した193人が対象。

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選択肢回答数割合
停電・災害への備えとして92人47.67%
太陽光とセットで電気代を節約したいから63人32.64%
環境への配慮・脱炭素への関心から34人17.62%
その他4人2.07%

興味深いのは、同じ「再エネ設備」でも期待される役割がはっきり分かれたことです。太陽光発電の動機1位は「電気代の節約」(39.3%)、蓄電池は「停電・災害への備え」(47.7%)。太陽光は”家計改善の道具”、蓄電池は”暮らしの保険”——都民の頭の中で、2つの設備はまったく別の文脈で捉えられています。

また、蓄電池の関心層(64.3%)が太陽光(59.3%)をやや上回った点も注目です。近年の台風・地震報道や計画停電への不安が、「発電」より先に「備え」への関心を押し上げている可能性があります。

【結果4】壁は「設置・費用・業者選び」。業者への不安1位は”見積もりの適正”

導入をためらう理由:情報があれば解消できる不安が上位に

3大障壁=「設置できるか不安」38.0%・「初期費用」37.0%・「業者の選び方がわからない」19.3%

Q. 導入をためらう理由は何ですか?(複数選択可・n=300)

自宅に設置できるか不安
38.00%
初期費用が高い・元が取れるか不安
37.00%
信頼できる業者の選び方がわからない
19.33%
補助金制度が複雑でわかりにくい
18.00%
そもそも情報が少なくてよくわからない
14.00%
特にためらっていない
11.00%
そもそも興味がない
10.67%

※複数選択可のため、合計は100%になりません。

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選択肢回答数割合
自宅に設置できるか不安114人38.00%
初期費用が高い・元が取れるか不安111人37.00%
信頼できる業者の選び方がわからない58人19.33%
補助金制度が複雑でわかりにくい54人18.00%
そもそも情報が少なくてよくわからない42人14.00%
特にためらっていない33人11.00%
そもそも興味がない32人10.67%

「補助金が複雑」(18.0%)「情報が少ない」(14.0%)も合わせると、上位の障壁はいずれも“正しい情報が届けば小さくできる”性質の不安です。設備そのものへの拒否感ではなく、判断材料の不足が導入の足を止めている構図が見えます。

業者選びの不安:「適正価格の物差しがない」が最大の壁

Q. 業者を選ぶとき、何が不安ですか?(複数選択可・n=300)

見積もりが適正かどうかわからない
40.33%
施工品質が信頼できるか不安
39.00%
アフターサービス・保証が不安
35.33%
悪質業者・強引な営業が不安
34.67%
特に不安はない
20.00%

※複数選択可のため、合計は100%になりません。

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選択肢回答数割合
見積もりが適正かどうかわからない121人40.33%
施工品質が信頼できるか不安117人39.00%
アフターサービス・保証が不安106人35.33%
悪質業者・強引な営業が不安104人34.67%
特に不安はない60人20.00%

最多は「見積もりが適正かどうかわからない」(40.3%)。施工品質(39.0%)・アフターサービス(35.3%)・悪質業者への警戒(34.7%)が僅差で続きます。相場の”物差し”を持たないまま高額な契約を判断しなければならないこと——それが業者選びにおける最大の不安要因になっています。

編集部考察|「情報の空白」が、最大190万円を眠らせている

今回の調査で最も重い事実は、全国屈指の補助制度が、当の都民の約8割に内容まで知られていないことです。電気代の負担は約7割が実感し、太陽光・蓄電池への関心も約6割ある。それでも導入が進まない背景には、「制度・費用・業者」の3つの情報の空白があります。

注目すべきは、導入をためらう3大理由——設置可否への不安(38.0%)、初期費用(37.0%)、業者の選び方(19.3%)——が、いずれも正しい情報で小さくできる性質のものだという点です。設置可否は現地調査と屋根条件の確認で、初期費用は補助金の活用で、業者選びは複数見積もりと実績・口コミの比較で、それぞれ答えを出せます。

また、太陽光には「節約」、蓄電池には「防災」と、期待される役割が明確に異なることもわかりました。この違いを無視した画一的なセールストークが、「強引な営業が不安」(34.7%)という回答の背景にあるのかもしれません。売り手の都合ではなく、その家庭が何を求めているかから始まる提案が求められています。

マイリフォ編集部は今後も、補助金情報の整理と、業者を公平に比較できるデータの整備を通じて、この「情報の空白」を埋めていきます。(マイリフォ編集長・太陽光発電アドバイザー 田中)

本調査結果の引用・転載について(リンク明記で自由)

本調査のデータ・グラフ・図表は、以下の2点を満たしていただければ、報道・Webメディア・ブログ・SNS・社内資料などで自由に引用・転載いただけます(事前連絡は不要です)

1. 出典として「マイリフォ編集部調べ」と明記すること
2. 本ページへのリンクを設置すること

(記載例)出典:マイリフォ編集部「東京都民の太陽光発電・蓄電池導入に関する意識調査」+本ページURL

調査主体・関連情報

本調査は、東京の太陽光発電・蓄電池の専門メディア「マイリフォ」編集部(運営:株式会社Rutage Flou)が企画・実施しました。調査データに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームよりお願いいたします。

補助金や業者選びの具体的な情報は、以下のガイドで詳しく解説しています。

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