「管理会社に見積もりを取ったら、70万円以上と言われて言葉を失った…」
「近所の家電量販店に行ったら、『マンションは特殊だから』と工事を断られてしまった…」
「ウチのマンションの狭い通路に、本当に新しいタンクが入るのか不安で仕方がない…」
「お湯が出ない生活がこんなに辛いだなんて…一刻も早く、でも安く直したい!」
もしあなたが今、このようなマンション特有の切実な悩みを抱えているなら、どうぞ安心してください。あなたは一人ではありませんし、その悩みには明確な解決策が存在します。
マンションにおけるエコキュートの交換は、一軒家(戸建て)の工事とは全く異なる「専門的な知識」と「高度な施工技術」が必要不可欠な一大プロジェクトです。 戸建てと同じ感覚で安易にチラシの安売り業者を選んでしまうと、当日になって「搬入できません」と断られたり、後から高額な追加費用を請求されたり、最悪の場合は騒音問題でご近所トラブルに発展したりするリスクさえあります。
しかし、裏を返せば「マンション施工の正しいルール」さえ知ってしまえば、適正価格で、安全に、そしてスムーズに新しい給湯器へ交換することは十分に可能なのです。
この記事では、長年にわたり数多くの給湯器トラブルを解決してきた「編集長田中」が、マンション施工のプロの視点から「適正価格の相場」「失敗しない機種の選び方」「本当に信頼できる業者の見極め方」を徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたはもう理不尽な高額見積もりに怯える必要はありません。 面倒な手続きや近隣への配慮もすべてクリアし、家族全員が笑顔になれる「温かいお湯のある生活」を、適正な価格で取り戻すことができるでしょう。
それでは、マンションのエコキュート交換を成功させるための「完全講義」を始めましょう。
1.マンションのエコキュート交換が「難しい」と言われる3つの理由

マンションにお住まいの方から「何軒も業者に電話したけど、どこも歯切れが悪い」「見積もりの段階で断られた」という相談をよく受けます。
なぜ、マンションのエコキュート交換はこれほどまでに敬遠され、難しいと言われるのでしょうか。 その理由は、単に「場所が狭い」という単純な話ではありません。建物の構造、規約、そして物理的な搬入経路など、クリアしなければならないハードルが戸建てに比べて圧倒的に多いからです。 ここでは、マンション特有の「3つの壁」について、専門的な視点から詳しく掘り下げていきます。これを知ることで、あなたが選ぶべき業者や機種の条件が見えてくるはずです。
1-1. 【違い】エコキュートのマンション用と一般地用の違いは何ですか?

これは「どちらでもいい」という選択レベルの話ではなく、「専用モデルでなければ機能しない」ほど重要な構造上の違いです。
理由は明確で、マンションの設置スペースには「高さ」と「奥行き」、そして「メンテナンススペース」に厳格な制限があるケースがほとんどだからです。 戸建て住宅であれば、庭や家の裏手など比較的広いスペースに設置できるため、標準的な「角型(正方形に近い形)」のタンクを採用するのが一般的です。しかし、マンションの場合は、限られたパイプスペース(PS)や狭いベランダという過酷な環境に、ミリ単位の精度で設置しなければなりません。
具体的なサイズとクリアランスの壁
一般的な戸建て用の角型エコキュートは、タンクのサイズが「幅60cm×奥行70cm」程度あります。しかし、マンションのパイプスペースや通路幅はこれよりも狭いことが多く、そのままでは物理的に収まりません。仮に無理やり押し込めたとしても、点検用の「前フタ」が開けられなくなったり、PSの扉が閉まらなくなって消防法違反になったりするリスクがあります。
そこで開発されたのが、マンション向けの「スリムタイプ」や「薄型タイプ」と呼ばれる機種です。これらは幅や奥行きを45cm〜55cm程度に極限まで抑えつつ、その分だけ背を高くすることで必要な湯量を確保しています。この形状のおかげで、限られたスペースでも将来のメンテナンスやメーター検針に必要な「余白(クリアランス)」を確保できるのです。
複雑な配管取り回しへの対応力
また、配管の接続位置も大きく異なります。 戸建て用は配管を左右や後ろから自由に取り回せるスペースがありますが、マンションのパイプスペース設置(PS設置)の場合、四方を壁に囲まれた閉鎖空間です。そのため、配管を下から通すか、横の壁を貫通させて通すかなど、既存の建物構造に合わせた「特殊な取り回し」が求められます。
マンション専用モデルは、こうした制約を前提に設計されており、狭い庫内でも配管接続作業がしやすい位置に接続口が配置されていたり、万が一の水漏れ時に被害を最小限にするためのドレン排水処理が強化されていたりと、見えない部分で多くの工夫が施されています。
階数による水圧低下と給湯性能
さらに、マンションの2階以上、特に高層階で使用する場合、「水圧」の問題も無視できません。 通常、給水圧力は階数が上がるごとに弱くなる傾向があります。標準圧力のタンクをそのまま高層階に設置すると、「シャワーの勢いが弱くてストレスが溜まる」「お湯張りに時間がかかりすぎる」といった不満に直結します。
そのため、マンション用モデルの中には、高層階でも快適なシャワー圧(300kPaなど)を維持できる「高圧力型」や「パワフル高圧タイプ」が多くラインナップされています。また、ポンプの揚程能力を強化することで、3階のお風呂でもパワフルな湯振りを可能にするなど、垂直方向への給湯性能が強化されているのが特徴です。
編集長田中「戸建て用のほうが安いから、それを付けたい」という気持ちはわかりますが、サイズが数センチ違うだけで設置不可になるのがマンションの怖いところです。
また、無理やり設置してPSの扉が閉まらないと、マンションの美観を損ねるだけでなく、管理規約違反で撤去を求められることもあります。
まずはご自宅の設置場所の寸法をミリ単位で把握することが、失敗しない第一歩ですよ。
1-2. 【場所】ベランダ・室内・PS…マンション特有の設置場所と制約

マンションのエコキュート設置場所は、大きく分けて「パイプスペース(PS)」「ベランダ」「室内」の3パターンが存在します。それぞれに特有の難易度と注意点があり、これを無視して工事を進めることは不可能です。
① パイプスペース(PS)設置の難所
まず、最も一般的かつ難易度が高いのが「パイプスペース(PS)設置」です。 玄関横などの共用廊下に面した扉の中に給湯器が収まっているタイプですが、ここは「寸法ギリギリ」かつ「密閉空間」という二重の制約があります。
- 形状の不一致による隙間問題:
既存の電気温水器は円筒形が多く、四隅に空間がありましたが、エコキュートは角型です。「入るはず」と思っていても、配管を通すスペースが消滅して設置できないケースが多発します。また、扉と本体の間に隙間ができすぎると美観を損ねるため、専用の「PS枠アダプター」を使って綺麗に埋める工事も必要になります。 - セパレート設置の高難易度:
PS内は空気がこもるため、熱交換を行う「ヒートポンプユニット(室外機)」は中に入れられません。そのため、タンクはPS内、ヒートポンプは数メートル離れたベランダや共用廊下に設置する「セパレート設置」が必須となります。この際、タンクとヒートポンプをつなぐ冷媒配管を、廊下の天井裏や床下を通して隠蔽する必要があり、非常に高度な施工技術が求められます。
② ベランダ設置の法的制約
次に「ベランダ設置」です。 一見簡単そうに見えますが、ここには「消防法」と「排水処理」という見落としがちな壁があります。
- 避難経路の絶対厳守:
マンションのベランダは、火災時の避難経路として法律で厳しく管理されています。新しいタンクを設置したことで、隣の部屋へ逃げるための隔て板(蹴破り戸)を塞いでしまったり、避難ハッチ(はしご)の上に乗ってしまったりすることは絶対に許されません。「通れるから大丈夫」ではなく、法律で定められた有効幅員を確保できなければ、消防点検で撤去命令が出される可能性があります。 - ドレン排水の凍結リスク:
エコキュートは稼働時にコップ数杯〜バケツ1杯分ほどの結露水(ドレン水)を排出します。ベランダの防水加工が不十分だったり、排水溝までの勾配が逆だったりすると、冬場に排水がベランダの床で凍結し、転倒事故や階下への水漏れトラブルを引き起こします。適切なドレン配管工事が必須です。 - 耐荷重制限:
タンクにお湯が入ると400kg〜600kgの超重量物になります。築年数の古いマンションではベランダのコンクリート強度が不足している場合があり、重量を分散させるための鉄板や専用の架台設置が必要になることがあります。
③ 室内設置の水漏れリスク
最後に、稀なケースですが「室内設置」です。 主にオール電化のメゾネットタイプや、北海道などの寒冷地マンションで見られます。 室内設置で最も恐ろしいのは、やはり「水漏れ事故」です。
- 2重3重の漏水対策:
万が一タンクや配管から水漏れした場合、その水は全て階下の部屋へ直撃し、家具や家電を破壊する数千万円単位の損害賠償問題に発展します。そのため、単に「ドレンパン(受け皿)」を敷くだけでなく、そのドレンパン自体が排水管に確実に接続されているかを確認し、さらに微量の漏水も感知して自動で給水を遮断する「漏水センサー」の設置が義務付けられているケースがほとんどです。 - 湿気とカビの対策:
お湯を作るタンクは熱を持つため、設置スペース内が高温多湿になりがちです。適切な換気経路を確保しないと、見えないタンクの裏側でカビが大量発生したり、結露で床材が腐食したりする「サイレントな被害」が進行します。
編集長田中「前の給湯器があった場所だから、次も置けるだろう」という思い込みは危険です。15年前と今では機種のサイズも法律の解釈も変わっています。必ず現地調査のプロに見てもらい、リスクを洗い出してもらうことが重要です。
1-3. 【搬入】マンションのエコキュート交換で「断られる」最大の原因

家電量販店やネットの格安業者がマンションの工事を断る理由のナンバーワン、それがこの「搬入」の問題です。 「設置場所には置けるけれど、そこまでタンクを運べない」というケースが、マンションでは頻発します。
エレベーターに乗らない悲劇
最大の難関は「エレベーター」です。 最近のマンションならストレッチャーが乗るような大型エレベーターがありますが、築20年以上のマンションでは、定員6〜9名の小型エレベーターしかないことが珍しくありません。 460リットルのエコキュートタンクは、梱包状態で高さが2.2メートル近くになります。これをそのままエレベーターに乗せようとすると、天井につかえて絶対に入りません。
「梱包を解けば(裸にすれば)入るのでは?」と思うかもしれませんが、多くの量販店や格安業者はこれを嫌がります。 理由は「賠償リスク」です。 梱包を外した状態で狭いエレベーター内を移動させ、万が一タンクに傷がついたり、エレベーターの内壁や鏡を割ってしまったりした場合、多額の賠償責任が発生するからです。また、タンク本体が凹むと内部の断熱材が破損し、性能低下につながる恐れもあります。 そのため、「梱包したまま乗らないエレベーターはNG」という厳しい社内規定を持つ業者が多いのです。
過酷な階段手上げ作業
エレベーターが無理なら「階段」を使えばいいじゃないか、と思われるでしょう。 しかし、これこそが最も過酷で、追加費用が発生する原因です。 重量80kg〜90kg近いタンクを抱えて、狭い階段を何階も手上げするのは、並大抵の重労働ではありません。
特に問題になるのが「踊り場での旋回」です。 階段の幅自体は通れても、折り返し地点である踊り場に十分な広さがなければ、2メートル超の長尺物を回転させることができません。 さらに、天井の梁(はり)が低かったり、共用廊下の照明器具が出っ張っていたり、メーターボックスが邪魔をしたりと、あらゆる障害物をミリ単位でかわしながら運ぶ必要があります。
これを安全に行うには、上下で支える力持ちの職人に加え、壁にぶつけないよう誘導する司令塔など、熟練のスタッフが最低3〜4人は必要になります。人件費が倍増するため、費用も3万円〜5万円単位で高騰してしまうのです。
最終手段のクレーン搬入
さらに、エレベーターも階段も物理的に無理な場合はどうするか。 最終手段として「クレーン搬入(ユニック車)」が登場します。 ベランダ側の道路からクレーンで吊り上げて、直接ベランダに搬入する方法です。これなら室内を通さずに済みますが、クリアすべきハードルはさらに高くなります。
- 道路使用許可の壁:
公道にクレーン車を停めて作業する場合、警察署への「道路使用許可申請」が必須となります。申請から許可が下りるまで1週間〜10日ほどかかるため、「今日壊れたから明日交換」というスピード対応ができなくなります。 - 物理的な障害物:
たとえ道路が広くても、目の前に電線や電話線が走っていたり、街路樹が邪魔だったりするとクレーンは使えません。 - コストの増大:
クレーン車のチャーター代に加え、交通誘導員(ガードマン)の配置が義務付けられることもあり、搬入費だけで5万円〜10万円以上の追加費用がかかるケースも珍しくありません。
編集長田中搬入経路の確認は、設置場所の確認以上に重要です。
「どうやって運ぶか」のプランがないまま契約するのは、地図を持たずに登山するようなもの。
断られた経験がある方は、エレベーターのサイズ(扉の高さ・奥行き)や階段の踊り場の写真を撮って、経験豊富な専門店に相談すれば「この方法ならいけますよ」と解決策を提示してくれることが多いですよ。
2.【2026年版】マンションのエコキュート交換費用の相場と価格

マンションのエコキュート交換を検討する際、最も気になるのが「結局いくらかかるのか?」という費用の問題でしょう。 インターネットで検索すると「工事費込み35万円!」といった激安広告が目に入りますが、マンションの場合、その価格で収まることはまずありません。 マンション特有の工事事情により、戸建てよりも割高になる傾向があるからです。しかし、相場を知っておけば、不当な高額請求を見抜くことができます。 ここでは、2026年の最新情報を元に、適正な価格相場と、賢く活用すべき補助金情報について解説します。
2-1. マンションのエコキュート交換の相場は?(本体+工事費+特殊作業費)
マンションにおけるエコキュート交換の総額費用の相場は、ズバリ「45万円〜70万円」です。 「戸建てなら30万円台であるのに、なぜ?」と、幅が広い上に高額だと感じるかもしれません。しかし、これには明確な理由があります。マンションの構造そのものによって発生する「特殊作業費」が、現場ごとに大きく変動するからです。
費用の内訳を3つの要素に分解して見てみましょう。なぜこの価格になるのか、その根拠がはっきりします。
① 本体価格(20万円〜40万円)
まず、マンション用(スリムタイプや集合住宅向け)のエコキュートは、標準的な角型タイプに比べて本体価格が割高に設定されています。 理由は単純で、生産台数が少ない「特注に近いモデル」だからです。限られたスペースに高効率な機械を詰め込むため、内部構造も複雑化しています。 メーカー希望小売価格は100万円を超えますが、市場実勢価格としては本体のみで20万円〜40万円程度が目安となります。 「ネットで見た安い機種」は、ほぼ間違いなく戸建て用の標準モデルです。それを選んでもマンションには設置できないため、本体価格の時点で数万円〜10万円ほどの差が出ることを覚悟しなければなりません。
② 基本工事費(15万円〜20万円)
これには既存給湯器の撤去、新しい機器の設置、配管接続、電気工事、試運転が含まれます。 マンションの場合、この基本工事費も戸建て(10万円〜15万円)より高めに設定されるのが一般的です。
- 作業時間の増加:
資材を運ぶだけでも、トラックから現場(部屋)までエレベーターを使って何度も往復する必要があります。戸建てなら横付けしてすぐ終わる作業も、マンションでは倍の時間がかかります。 - 駐車料金の実費:
都心のマンションでは敷地内に工事車両を停められず、近隣のコインパーキングを利用することが多々あります。数日間の駐車料金は意外とバカになりません。 - 養生の徹底:
共用廊下やエレベーターを傷つけないよう、広範囲にわたる養生作業が必要となり、その材料費と手間賃が含まれます。
③ 特殊作業費(追加工事費)
これがマンションの費用を押し上げ、見積もりに差が出る正体です。 ご自宅の状況によって、以下のような項目が積み上がっていきます。
- 搬入費加算(階段手上げ):
エレベーター不可の場合。階数ごとに「1フロアにつき+1万円」といった設定が一般的です。(例:4階まで手上げなら+3〜4万円) - クレーン使用費:
搬入経路がなく吊り上げが必要な場合。クレーン車のチャーター代だけでなく、道路使用許可申請費やガードマン配置費が加わり、+5万円〜10万円の高額出費となります。 - 特殊運搬費(室内通過):
ベランダへのアクセスが悪く、室内を通す場合。家具の養生や床の保護のため、+1万円〜3万円がかかります。 - 配管延長・隠蔽費(セパレート設置):
タンクとヒートポンプが離れている場合。冷媒配管を延長し、見栄え良く化粧カバーで隠す工事に+3万円〜5万円かかります。 - PS枠加工費(金物工事):
新しいタンクのサイズに合わせてパイプスペースの扉や枠を特注の金枠で加工する場合、部材費と加工賃で+2万円〜4万円が必要です。
このように、本体価格だけでなく、「運ぶ手間」「設置する手間」が積み重なって総額が決まります。 したがって、見積もりを見る際は、総額だけでなく「どの作業にいくらかかっているか」という内訳をしっかり確認することが重要です。
編集長田中「激安30万円!」を謳う業者は、この特殊作業費をあえて見積もりに含めず、当日に「これだと搬入できないので追加料金です」と後出しジャンケンのように請求してくることがあります。
最初の見積もりに搬入費や養生費が含まれているか、追加料金が発生する条件は何かを、契約前に必ず確認してくださいね。
2-2. 2025年度-2026年度にエコキュートに交換すると補助金はいくらもらえる?


2026年も、高騰する光熱費対策と脱炭素社会の実現に向け、省エネ性能の高い給湯器への交換を強力に支援する「給湯省エネ事業」が継続して実施される見込みです。この制度を知っているかどうかで、最終的な支払額に天と地ほどの差が出ます。
では、具体的にいくらもらえるのでしょうか。2024年度の実績をベースに、2026年の予測を交えてその仕組みを深掘りします。 基本となる補助額は、導入するエコキュートの年間給湯保温効率(省エネ基準の達成度)によって、「8万円」「10万円」「12万円」「13万円」の4段階に細かく分類されています。
ここで注意が必要なのが、マンション特有の事情です。最高ランクの13万円をもらうには、分厚い真空断熱材で覆われた高性能タンクが必要ですが、スリムタイプや薄型タイプは、その形状ゆえに断熱材を入れるスペースが物理的に限られています。そのため、どうしても最高ランクの基準には届かず、基本額の「8万円」または「10万円」の対象になるケースが一般的です。
「なんだ、最高額じゃないのか」とがっかりしないでください。8万円でも、工事費用の1〜2割をカバーできる非常に大きな金額です。 さらに、ここからが重要です。もし現在お使いの給湯器が、電力消費の激しい「電気温水器」である場合、それを撤去してエコキュートに交換することで、「撤去加算」というボーナスが支給される可能性が高いのです。 2024年度の実績では、この加算額はなんとプラス5万円でした。 つまり、本体の補助(8〜10万円)に加え、撤去加算(5万円)を合わせれば、マンションであっても合計で13万円〜15万円もの補助金を受け取れるチャンスがあるのです。これをみすみす逃す手はありません。
ただし、この恩恵を受けるためには、絶対に外してはいけない2つの鉄則があります。
対象機種の厳密な指定 「エコキュートなら何でもいい」わけではありません。メーカーが発売している機種の中でも、国が定めた高い省エネ基準をクリアし、事前に「対象製品」として登録された型番でなければ、1円ももらえません。 特にマンション向けの廉価版モデルや、在庫処分の旧型モデルは対象外になることがあります。見積もりをもらう際は、必ず「これは補助金対象の機種ですか?」と確認し、カタログに補助金マークがついているかをチェックしましょう。
「早い者勝ち」の予算上限 補助金は無限ではありません。国の予算上限(数百億円規模)に達した時点で、予告なく申請受付が終了します。 過去の例では、申し込みが殺到して秋口には予算が尽き、早期終了した年もありました。「冬のボーナスが出てから考えよう」と先延ばしにしていると、タッチの差で締め切られてしまい、十数万円を損することになりかねません。交換を決意したら、1日でも早く工事を完了させ、申請枠を確保することが、現金を確実に手にするための唯一の秘訣です。
編集長田中申請手続きは、基本的に「給湯省エネ事業」に登録された事業者しか行えません。
個人での申請は不可能ですし、登録していない業者に頼んでしまうと補助金自体がもらえません。業者選びの際は「御社は給湯省エネ事業の登録事業者ですか?」と必ず聞いてください。
これが実質10万円以上の値引きにつながる魔法の言葉ですよ。
2-3. 給湯器の交換費用はマンションで誰が負担するのですか?

マンションで給湯器が壊れた際「これは管理費で直してくれるんじゃないか?」「大家さんが払うべきでは?」と疑問に思う方が少なくありません。 費用の負担区分は、「分譲マンションにお住まいの所有者」か、「賃貸マンションにお住まいの入居者」かによって、180度異なります。
分譲マンションの場合
この場合、給湯器の交換費用は、原則として「区分所有者(あなた自身)」の全額負担となります。 マンションには、エントランスや廊下などの「共用部分」と、部屋の内側などの「専有部分」があります。給湯器は、たとえ玄関横のパイプスペース(共用廊下側)に設置されていたとしても、その部屋専用の設備であるため「専有部分」とみなされます。 したがって、修理も交換も、すべて所有者の責任と費用で行わなければなりません。管理組合の修繕積立金が使われることは、給湯器に関してはまずありません。
賃貸マンションの場合
この場合、給湯器は大家さん(貸主)から借りている部屋の一部設備とみなされます。 経年劣化による自然故障であれば、交換費用の負担義務は「貸主(大家さんや管理会社)」にあります。入居者が費用を払う必要はありません。 お湯が出なくなったら、すぐに管理会社へ連絡してください。勝手に自分で業者を呼んで交換してしまうと、費用を請求できなくなるトラブルの元になります。
ただし、例外もあります。 賃貸契約書に「給湯器等の修繕は借主負担とする(特約)」といった記載がある場合や、入居者が故意に壊した場合(ボールをぶつけた、凍結防止操作を怠ったなど)は、入居者負担になる可能性があります。
編集長田中 分譲マンションにお住まいの方は、「自分の設備は自分で守る」のが鉄則です。
突然の出費に備えて、給湯器の寿命といわれる10年〜15年を目安に、交換費用の積立をしておくことを強くおすすめします。

3.失敗しない!マンション用エコキュートおすすめ機種と選び方

「費用もわかったし、よし交換だ!」と意気込んでも、カタログを見ると似たような白い箱が並んでいて、どれを選べばいいか途方に暮れてしまうかもしれません。 しかし、マンション用のエコキュート選びは、ある意味で戸建てよりもシンプルです。なぜなら「設置できる機種が限られている」からです。 その限られた選択肢の中で、どのメーカーのどんな機能を選ぶべきか。ここでは、プロが推奨する具体的なメーカーと、マンション生活の快適性を左右する重要なポイントについて解説します。
3-1. マンション用エコキュートのおすすめメーカー(パナソニック・三菱ほか)

マンション用エコキュート市場で、信頼と実績を勝ち取っている2大メーカーといえば「三菱電機」と「パナソニック」です。この2社を選んでおけば、まず間違いはありませんが、それぞれに明確な特徴があります。
三菱電機:施工性と洗浄力の王者
三菱の強みは、なんといっても「ラインナップの豊富さ」と「コンパクト設計への執念」です。
特に「エコキュートライト」や「コンパクトエコキュート」といったシリーズは、マンションの狭小スペースに特化して開発されています。
例えば、他社製品では高さや奥行きが数センチオーバーして入らないような場所でも、三菱なら入るというケースが多々あります。
また、配管の取り回しやすさ(施工性)にも定評があり、工事をする職人さんからも「三菱なら現場でなんとかなる」と信頼されています。
機能面では、「バブルおそうじ」という、栓を抜くだけで配管を自動洗浄してくれる機能が大人気です。配管の掃除がしにくいマンションにおいて、この機能は非常に魅力的です。
パナソニック:先進機能と耐震性
パナソニックの魅力は、「先進機能」と「省エネ性能」です。
マンション用の薄型モデルであっても、センサーが人の入浴を検知して保温する「エコナビ」や、太陽光発電と連携してお湯を沸かす「ソーラーチャージ」などの高機能が搭載されています。
また、4方向すべての脚がしっかり固定できる「4本脚耐震設計」を採用しており、地震の揺れに対する強さもアピールポイントです。高層階で揺れが心配な方には心強い設計と言えるでしょう。
専用アプリを使えば、外出先からお湯張りができるなど、IoT機能も充実しています。
コロナ:給湯圧へのこだわり
コロナも忘れてはいけません。
コロナはエコキュートを世界で初めて発売したパイオニア企業です。
「マンション向けスリムタイプ」においても基本性能が高く、特に「高圧力パワフル給湯」は、2階や3階への給湯だけでなく、シャワーの水圧にこだわりたいユーザーから支持されています。
編集長田中「どうしてもこの機能が欲しい!」というこだわりがなければ、まずは「今の設置場所にスムーズに入ること」を最優先してください。
その上で、配管洗浄機能(三菱)を取るか、スマホ連携(パナ)を取るか、といった選び方が失敗しないコツです。
業者が提案してくるメーカーは、その現場に最も適していることが多いので、プロの意見を尊重するのも賢い選択ですよ。
3-2. 騒音トラブル回避!マンションのエコキュート交換は「静音性」で選ぶ

マンションでのエコキュート交換において、機種選びと同じくらい、いや、それ以上に気を配るべきなのが「騒音・振動対策」です。
戸建てと違い、マンションは壁一枚、床一枚隔てて他人が生活しています。あなたのエコキュートが出す音が原因で、ご近所トラブルに発展することだけは絶対に避けなければなりません。
エコキュートの騒音源は、主にお湯を沸かす「ヒートポンプユニット」から発生します。
これはエアコンの室外機と同じような仕組みですが、稼働するのが「深夜(皆が寝静まった時間帯)」であることが問題なのです。
特に「低周波音」と呼ばれるブーンという低い振動音は、壁や床を伝わって隣の部屋や階下の部屋に響きやすく、敏感な方にとっては睡眠妨害の原因となります。
機種の静音性能
対策としては、まず「静音設計」の機種を選ぶことが前提です。
最近のモデルは各メーカーとも静音化が進んでおり、図書館の中(40dB程度)よりも静かな38dB〜40dB程度に抑えられています。
施工による防振対策
しかし、機械の性能だけに頼るのは不十分です。
施工の段階で物理的な振動対策を行うことが重要です。
具体的には、「防振ゴム」や「防振架台」の使用を業者に依頼してください。
ヒートポンプの足元に厚みのある高品質なゴムを敷くことで、床に伝わる振動を大幅にカットできます。
ホームセンターで売っているような薄いゴムではなく、業務用の高性能な防振パッドを使用することで、階下への音漏れリスクを劇的に減らすことができます。
また、設置場所の工夫も必要です。
もし可能であれば、ヒートポンプの吹き出し口を隣家の寝室に向けない、壁から少し離して設置する、といった配慮ができるかどうかを業者と相談しましょう。
編集長田中「ウチは防振対策も標準工事に入っています」と言ってくれる業者は信用できます。
逆に見積もりに「防振ゴム」の項目がなく、質問しても「そんなの無くても大丈夫ですよ」と軽く流すような業者は、マンション施工の恐ろしさを理解していない可能性が高いので、避けたほうが無難です。
4.マンションのエコキュート交換業者選び!断られないための秘訣

同じ機種を取り付けるのでも、業者によって「工事不可」と断られることもあれば、「問題なくできます」と即答されることもあります。また、工事後の仕上がりや近隣への配慮も天と地ほどの差が出ます。
ここでは、マンション施工における業者選びの裏事情と、本当に頼れるプロを見極めるポイントを伝授します。
4-1. 家電量販店やネット業者がマンションのエコキュート交換を嫌がる理由

「エコキュートを買うなら、ポイントもつくし大手の家電量販店がいいかな」
「ネットで一番安く表示されている業者に頼めばお得だろう」
そう考えるのは自然なことですが、いざ問い合わせてみると「マンションは対応していません」「現地調査の結果、設置不可です」と冷たく断られるケースが後を絶ちません。
なぜ、彼らはマンションの工事を嫌がるのでしょうか。
理由はシンプルで、「手間とリスクに対して、利益が合わないから」です。
家電量販店や全国対応のネット格安業者は、実際の工事を下請けの職人に丸投げしています。
彼らのビジネスモデルは「薄利多売」。標準的な戸建ての工事を、決まったパターンで数多くこなすことで利益を出しています。
そのため、以下のような「面倒な案件」は徹底的に排除したいのが本音です。
- 搬入が大変: 階段上げや狭い通路の養生など、時間がかかり人手も必要な現場は、同じ時間で戸建てを2件回ったほうが儲かります。
- 部材が特殊: マンション特有の配管部品や固定金具が必要になると、その手配だけで手間取ります。
- リスクが高い: 搬入中に共用部の壁を傷つけたり、水漏れ事故を起こしたりした場合の賠償リスクを恐れます。
結果として、少しでも難易度が高そうなマンション案件は「ウチではできません」と断るマニュアルになっているのです。彼らに悪気があるわけではありませんが、マンションにお住まいのあなたが頼るべき相手ではない、ということです。
編集長田中「断られた=工事ができない」ではありません。
「その業者にはやる気と技術がない」だけです。
マンション施工に特化した専門業者なら、「ああ、このパターンですね。よくありますよ」とあっさり解決してくれることがほとんどです。諦めないでください。
4-2. 管理組合への申請も丸投げOK!優良業者の条件

「工事申請書」「工程表」「搬入計画書」「仕様書」など、分厚い書類を作成し、管理規約に則って理事会の承認を得なければなりません。
普段お仕事をされている方にとって、平日の昼間に管理事務所へ行き、慣れない専門用語が並ぶ書類を書くのは苦痛以外の何物でもないでしょう。
ここで差が出るのが、優良業者の対応力です。
マンション施工に慣れている業者は、この面倒な「管理組合への申請手続き」をすべて代行してくれます。
彼らはどの書類に何を書けばいいか熟知しており、必要な図面やカタログのコピーも手際よく用意します。あなたがやることは、用意された書類にハンコを押すだけ。これなら忙しい方でも安心です。
また、申請だけでなく「近隣への配慮」もプロの仕事です。
工事当日は、搬入のためにエレベーターを占有したり、工事の騒音が出たりします。
優良業者は、事前に両隣や上下階の住人に「〇月〇日に工事を行います。ご迷惑をおかけします」と挨拶回りを行い、タオルの1本でも渡して円滑な関係を作ってくれます。
さらに、共用廊下やエレベーター内には、壁や床を傷つけないよう完璧な「養生(保護シート)」を施します。
もし、これらを「施主様ご自身でお願いします」と言う業者がいたら、要注意です。
工事は終わっても、ご近所さんから「挨拶もなしにうるさかった」「廊下が汚れていた」と白い目で見られるのは、そこに住み続けるあなた自身だからです。
編集長田中業者を選ぶ際は、見積もりの金額だけでなく「管理組合への申請は代行してくれますか?」「近隣への挨拶や共用部の養生は徹底してくれますか?」と聞いてみてください。
即答で「もちろんです!お任せください!」と言える業者こそ、あなたのパートナーにふさわしいプロフェッショナルです。
4-3. 【厳選】マンションのエコキュート交換に強いおすすめ業者ランキングへ

ここまで、マンションのエコキュート交換がいかに特殊で、技術力と経験が必要かをお話ししてきました。
「理屈はわかった。でも、自分でそんな完璧な業者を探す時間なんてないよ…」
そんな声が聞こえてきそうです。
ご安心ください。
数多ある業者の中から、以下の厳しい基準をクリアした「マンション施工のスペシャリスト」だけを厳選しました。
- マンション施工実績が豊富であること(具体的な事例写真がある)
- 難所搬入(階段上げ・クレーン等)に対応できる自社職人がいること
- 管理組合への申請代行をフルサポートしていること
- 明朗会計で、不当な追加請求の口コミがないこと
- アフターフォロー(工事保証)が充実していること
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5.マンションのエコキュート交換に関するよくある質問(Q&A)

最後に、マンションのエコキュート交換に関して、お客様から頻繁に寄せられる質問とその回答をまとめました。
「ウチの場合はどうなんだろう?」という疑問を、ここで解消しておきましょう。
5-1. マンションのエコキュート後付けは可能ですか?
電気温水器からの交換は可能ですが、ガス給湯器からの変更(オール電化化)はハードルが高いです。
現在すでに電気温水器をお使いであれば、配管や電気配線がきているため、エコキュートへの交換(後付け)は基本的に可能です。
しかし、現在が「ガス給湯器」で、そこからエコキュートに変更してオール電化にしたい場合は、いくつかの高いハードルがあります。
電気容量の問題: マンション全体の受電設備に余裕がない場合、200Vの電源工事が許可されないことがあります。
設置場所の問題: ガス給湯器は壁掛けが主流ですが、エコキュートは床置きのタンクが必要です。新たにタンクを置くスペース(PSやベランダ)の確保が必要です。
規約の問題: 管理規約で「給湯器の種類の変更」や「ベランダへの重量物設置」が禁止されている場合があります。
不可能ではありませんが、管理組合との長期にわたる交渉や、大規模なリフォーム工事が必要になるケースが多いです。まずは管理会社と施工業者に現地調査を依頼し、実現可能性を探るところから始めましょう。
5-2. マンションのベランダにエコキュートを設置する際の注意点は?
「避難経路の確保」「耐荷重」「排水」の3点を必ず確認してください。
ベランダ設置はスペースがあるように見えますが、法律と構造の制約が厳しい場所です。
避難経路: 隣戸との仕切り板(蹴破り戸)の前や、避難ハッチ(はしご)の上、またはハッチを開けた時に蓋が当たる範囲には絶対に設置できません。消防法違反となり、撤去命令が出る可能性があります。
耐荷重: タンクにお湯が入ると400kg〜600kgの重さになります。築年数の古いマンションなど、ベランダの床強度が足りない場合は、重量を分散させるための鉄板や架台を敷く補強工事が必要です。
排水: エコキュートはお湯を沸かす際に結露水が出たり、お湯張り時に排水したりします。ベランダの排水溝(ドレンレール)まで適切に排水管を導かないと、ベランダが水浸しになり、隣人のベランダに汚水が流れてトラブルになることがあります。
これらをクリアできる配置プランを作成できる業者に依頼することが重要です。
5-3. 室内設置のエコキュート交換で気をつけることは?
何よりも「水漏れ対策」を二重三重に行うことです。
室内設置タイプのエコキュートを使用している場合、万が一の水漏れは階下への甚大な被害に直結します。
そのため、交換時には以下の対策が必須です。
- ドレンパンの確実な接続: タンクの下に設置する受け皿(ドレンパン)の排水が、確実に排水管に接続されているか確認します。
- 漏水検知センサーの設置: 万が一水が漏れた際に、即座に感知して給水をストップさせるセンサー(漏水遮断弁)を取り付けます。これがないと、外出中に水漏れが起きた際、帰宅するまで水が出っ放しになり、被害が拡大します。
- 負圧作動弁付き逃し弁の使用: タンク内が負圧になった際の破損を防ぐ安全装置も、室内設置専用のものを使用する必要があります。
室内設置は施工ミスが許されない現場です。通常の屋外設置よりもさらに高い技術力が求められるため、室内設置の実績がある業者かどうかを必ず確認してください。
6.まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
マンションのエコキュート交換が、なぜ「難しい」と言われ、なぜ「業者選びが重要」なのか、その理由を深く理解していただけたのではないでしょうか。
今回のポイントを改めて整理します。
- マンションにはマンションのルールがある:
戸建て用の知識は通用しません。サイズ、搬入経路、規約を無視して進めると、必ず痛い目を見ます。 - 安さだけで選ぶのは危険:
表面上の安さの裏には、「搬入拒否」「追加請求」「申請丸投げ」のリスクが潜んでいます。適正相場(45〜70万円)を理解し、その中で誠実な業者を選びましょう。 - すべてを任せられるプロを見つける:
現地調査から、管理組合への申請、近隣挨拶、そして確実な施工まで。これらをワンストップで任せられる業者と出会うことこそが、最も賢い解決策です。
あなたがすべきことは、ホームセンターを何軒も回ることでも、管理組合の規約集と睨めっこすることでもありません。
「マンションの施工に強いプロ」を見つけ、無料見積もりを依頼し、自宅を見てもらうこと。
たったこれだけのアクションで、あなたの悩みは驚くほどスムーズに解決に向かいます。
さあ、次はあなたが快適なお湯のある生活を取り戻す番です。
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あなたが笑顔で「交換してよかった!」と思える日が来ることを、心から応援しています。

